まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

『おもひでぽろぽろ』 で歴代2位アクセス

2015-08-23 23:21:23 | このブログについて


一昨日、地上波で 『おもひでぽろぽろ』 を放映していました。

私は知らなかったんですが、たまたまテレビを点けたらやっていました。

そこでさっそく Facebook にこんな書き込みをしていました。

「ああ、今日は地上波で『おもひでぽろぽろ』をやってるんだ。

 うちのブログ、またアクセス爆裂するだろうなあ。」

まさおさまのブログのなかで不動の1位人気を誇るのは、

「思わず耳を疑う女子高生たちのまさかな会話」 なのですが、

あれはまあ Twitter のまとめページからの引用にすぎません。

自分で書いた記事のなかで一番アクセス数の多いのが、

「『おもひでぽろぽろ』 に見る昭和時代の家庭教育」 です。

これはちょっとあの映画に対して批判的なことを書いてしまったので、

それに反発するコメントも殺到し、それにお答えするのが大変だったのですが、

あの映画がまた地上波で放映されているとなると、

アクセスもコメントも増えるだろうなあと予想したのです。

で、けっきょくそのままテレビを見てしまい、

見ながら実況中継的に Facebook に書き込んでいました。

21時52分の書き込み。

「しかし残酷な物語だなあ。」

これは小学校時代のエピソードを見ていて、隣のクラスの子たちが、

タエ子と広田君との仲を引き裂こうと全力で妨害活動をしてくるところを見ていての感想。

21時56分の書き込み。

「頬骨はやっぱりほうれい線にしか見えない。」

こちらは場面が現在に変わって、山形の親戚のうちに出かけるくだりを見ての第一声。

引き続いて22時04分の書き込み。

「子ども時代のエピソードに比べて山形の話は安心して見ていられる。ほうれい線を除けば。」

絵と声の問題はあるものの、物語としては現在の話は全部いい話だよなあと、

久しぶりに見返してみて改めてわかったのでした。

22時17分の書き込み。

「お父さんのあの間は何だったんだろう? そしてこの流れでなぜ叩く?」

小学校時代に戻って、中華街へのお出かけ前のエピソード。

タエ子が姉への反発からお出かけをぐずって 「もう行かない」 と言い出すわけですが、

それを黙って見ていたお父さんの表情がとてもよかったんです。

何かタエ子への愛情が感じられました。

その間がとてもよかったんですが、

「じゃあ好きにしなさい」 と言ってタエ子を置いて出かけてしまうフリをする、

で、耐え切れずにタエ子が裸足で飛び出してくる、

そしたら、「ハッハッハッ、やっぱり行きたいのか、なに裸足で出てきてるんだ、

早く靴を履いてきなさい」 と笑って一件落着でいいような気がするのですが、

ここでなぜかのビンタ。

あの間がよかっただけに、この急展開な仕打ちがやはり私にはまったく理解できませんでした。

なので、ほぼ同時の21時17分に再コメント。

「やはり理解できない。」

そして、22時56分、あの演劇のエピソード。

「演劇のエピソードは何度見ても納得いかないなあ。

 この家族酷すぎる。なんでこんな話をぶち込む必要があったんだろう?」

前に見たときは気づいていなかったけど、

演劇のエピソードは 『ひょっこりひょうたん島』 のエピソードと近接していました。

そこで21時57分の書き込み。

「だけどぼくらはくじけない。泣くのはイヤだ、笑っちゃおう。

 要するにそれを伝えるためのエピソード?」

さらに、現在に戻ってトシオとも 『ひょっこりひょうたん島』 の話をしていました。

23時02分の書き込み。

「トシオとの共感を深めるためのエピソードってこと?」

けっきょく、そうとしか私には理解することができません。

それによってあのラストに結びついていくのかな?

さらにトシオとの車のなかでの会話シーンが続き、23時07分の書き込み。

「子ども時代のエピソードのなかでアベ君のエピソードだけはいい話だなあ。」

今回見てみてもやはり子ども時代のエピソードはどれもイヤな印象しか残らなかったのですが、

最後のアベ君の話だけは共感的に受け止めることができました。

いや、学校教育のあり方ということに限定して言うならば、

嫌われ者のアベ君が転校するに際し、

全員との握手を強要する担任の先生の残酷さはあるのですが、

そのアベ君に対するタエ子のアンビヴァレントな態度の部分はとてもよかったです。

頭では軽蔑しちゃいけないとわかっていて表面上そう振る舞っているけど、

心の底で毛嫌いしているみたいな。

それを現在の自分の田舎への浅薄な憧れと重ね合わせてみるところ、

ここはなかなかいいお話だと思いました。

それにトシオによる男心の解説もよかったです。

けっきょく見終わってみて、現在の山形部分に関しては、

以前見たときよりもより深く共感できましたが、

子ども時代の部分に関しては、子どもの残酷さ、学校の残酷さ、家族の残酷さを、

より深く感じることになりました。

タエ子と広田君の直接のやりとりの部分や、タエ子がアベ君のマネをするところなど、

わずかに共感できるところもありましたが、やはり回想シーンのところは苦手だなあ。

皆さんからいろいろとコメントをもらって、別の見方ができるのではと期待していましたが、

残念ながら前回の記事を書き改めるほどの新しい発見はありませんでした。

さて、ブログのアクセスですが、

案の定、9406 IP と歴代2位の訪問者数を記録しました。

2,253,567ブログ中の13位です

もちろんアクセス数の多かった記事は 「『おもひでぽろぽろ』 に見る昭和時代の家庭教育」 で、

11,359 PV でした。

どこかのまとめサイトの引用記事ではなく、

ちゃんと自分で書いた記事をこんなにも多くの方々に読んでいただけたのは有り難いことです。

とはいえ多くの反発が予想される内容ですので、はたしてどうなることやら。

新しいコメントもまた7つ増えていました。

そのうち折を見てきちんとリプライしなければと思います。

今度の金曜日は 『平成狸合戦ぽんぽこ』 が放映されるようです。

まだ見たことないのですが、あらかじめ見てブログを書いておいたら、

またたくさんのアクセスが望めるかもしれません。

さーて、どうしようかなあ?


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2 コメント

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ぽんぽこもお願いします! (むー)
2015-09-03 13:27:42
はじめまして。
「道徳と倫理の違い」で検索したところ、まさおさまのブログで端的に説明されており、感心しながら他の記事を読んでいたら「おもひでぽろぽろ」に流れ着きました笑。

私も先日久しぶりにこの映画をみて、いろいろと思うところがありました。その意味で、いい映画ですよね。

1960年代の教育のありかたを、この映画がある程度忠実に描いているとしたら、私も当時の教育に対して反感を禁じ得ない者の一人です。父親のビンタのシーン、芝居の件、アベくんとクラスメートとの握手など、理不尽で残酷、前時代的な考えかたに前提された場面だと思いました。

ところで、私がコメントしようと考えたのは、カントがいうように、教育が少しずつよくなっていくのだとすれば、50年後には、現在の我々の教育に対する感覚もまた、前時代的で、ややもすれば理不尽で、残酷なものであると断罪されるのでしょうか。

と、ある種の無力感に襲われたからです笑。
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ぽんぽこ見られませんでした (まさおさま)
2015-09-05 14:01:33
むーさん、はじめまして、コメントありがとうございました。
あの映画で描かれた教育状況が 「理不尽で残酷、前時代的」 である、
という点に関して同意していただくことができほっと胸をなで下ろしています。
むーさんは私が書いたカント教育論の論文を読んでくださったのでしょうか?
たしかにカントは、教育は長い実験的試行錯誤を繰り返しながら少しずつよくなっていくのだと言いました。
私もその通りだろうと思っております。
だから当然50年後から見ると、今の私たちの教育も前時代的で、理不尽、
残酷なものであると断罪されたりする可能性は否めません。
私はそれはとても悦ばしいことだと思っています。
50年後の子どもたちが今よりももっと素敵な教育を受けてのびのびと育っていられるのならば、
今の私たちは喜んでその礎になってやろうじゃないかという気がします。
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