まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

全東北学生競技ダンス連盟2014秋大会の挨拶文

2015-03-31 12:42:47 | ダンス・ダンス・ダンス
早いもので今日で2014年度も終了、明日から新年度となります。
私が長らく部活の顧問と東北学連の連盟会長を務めている学生競技ダンス部も、
新しい年度を迎えることになります。
私としては大きな宿題を残してしまっていますので、あまりまだ前向きな気分になれないのですが、
5月に開催される春大会のための挨拶文をすでに依頼されており、
昨日やっと書き上げたところです。
もろもろ理由があって (たぶんそのうち論じます)、その挨拶文を書くために、
昨年の11月に行われた秋大会のために書いた挨拶文を読み返しておりました。
何を書いたかすっかり忘れていましたが、ここでもアナ雪を取り上げていました。
『愛する人に東横インをプレゼントしよう』 の解説でもアナ雪に言及していましたが、
どうも2014年度は私のなかでアナ雪の占める比重が高かったようです。
アナ雪のことをみんなが忘れてしまう前にここに再録しておくことにいたしましょう。
タイトルなんてもろそのまんまなんだもん。
ま、ご笑覧ください。


                   LET IT GO!

                                 全東北学生競技ダンス連盟会長
                                 小野原 雅夫(福島大学教授)

 まず最初に今年も本大会に欠席せざるをえないことをご容赦ください。今年ばかりでなくこのところ数年この秋大会は欠席させていただいております。私が所属しているメインの学会の大会が例年この時期に開催されているのですが、ここ数年は完全に日にちが重なってしまっており、私も研究者としての本分があるためどうしても外すことができないのです。大会会長である福山博之先生をはじめ開催校の東北大学の皆さん、そして学連の連盟委員の皆さん、連盟副会長の神宮周二様にはたいへんご迷惑をおかけすることをお詫び申し上げます。本大会が盛会のうちに成功を収めますことを遠く学会会場よりお祈り申し上げております。
 それにしても残念なのは、4年生の最後の晴れ姿をこの目で見届けることができないということです。4年生の皆さんはこれまで競技ダンスにかけてきたすべてを今日のこのフロアにぶつけようと意欲を燃やしているはずです。思えば4年間の競技ダンス生活は思いのままにならないことの連続だったのではないでしょうか。「肘を上げて落とさないように。でも肩が上がってはいけません」 なんて何言われてるかわからなかったでしょうし、「思いっきり大きく動いて。でも腰が引けてはいけません」 だなんてそんな不自然な動きムリと思ったことでしょう。ホールドやポイズを保ちながら豪快にスイングを決めること、自分なりのダンスを追求しながらその時々の相手に合わせてカップルとしての踊りを作り上げていくこと、音楽に乗って音楽を表現しながら他カップルとぶつからないよう冷静にフロア取りをすること、自分たちのダンスの向上をはかりながら部活や後輩たちの面倒をみること、競技ダンスに全力を注ぎながら学業やバイトや就職活動とも両立させること、等々。
 時には 「ああもう好きなようにやらせてくれ~」 とすべての束縛をなげうって自由に踊り出したくなったこともあったのではないでしょうか。しかしながら一人前のダンサーとして育つためにはどうしてもこの厳しい束縛に耐える必要があったのです。あの大ヒット映画 『アナと雪の女王』 のエルサが、手袋をはめて自分の中のパワーをぐっと抑え続けていたのと同じように。あなたを縛りつけていた軛はあなたを成長させるための糧でした。それがあったからこそ皆さんは今、最後のフロアに向かうことができるのです。そしてとうとう、皆さんがこれまで蓄えてきたパワーをすべて爆発させるときが来ました。もう何も恐くありません。4年生の最後を迎えた今なら皆さんがどれだけ自由に自分の踊りたいように踊っても、競技ダンスの基本を外すことなく誰の目にも美しいダンスを作り上げることができるはずです。あのエルサの氷のお城のような。4年生の皆さん、4年間本当にお疲れさまでした。今こそすべての力を解き放ってあなたにしか作ることのできないダンスの王宮を築き上げてください。

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