まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

相馬ドライブ・やられたっ (>_<)

2014-05-01 20:59:01 | ドライブ人生論
本日も相馬に行って参りました。
あれよあれよという間にもう4週目です。
今日は大好きな脳死の話を話しまくってしまい、
グループワークが時間内に終わらず昼休みにまで食い込み、
学生の皆さんには申しわけないことをしてしまいました。

さて、そういうわけで帰りの時間がだいぶ遅れてしまい、
「間乃次郎庵」 なきあと初めて訪れたお店でパスタをいただいてから帰路につきました。
いつもより遅い時間だったからか、ふだんなら相馬あたりの115号線はスカスカなんですが、
今日はけっこうクルマが数珠つなぎに並んでいました。
私はその真ん中に飲み込まれた形でした。
私の2台前のクルマが法定スピードあるかないかくらいのゆったりしたペースで走っています。
私はそれくらいでも特にストレスを感じることはありませんが、
私の1台前のクルマはそのスピードになんだかイライラしている感じで、
車間距離を詰め (そのためにブレーキを多用しながら) 若干あおり気味で走行していました。
私のすぐうしろのクルマもやはりこのペースに苛立っているのか、
車間距離を詰めてくる感じで付いてきていました。
私は山道ではけっこうわがままな運転をしたい人間なので (この件についてはそのうち書きます)、
できれば前後にクルマがいない状態であってほしいのですが、
こう前も後ろも詰まっていると自分のペースで運転できないので何とかしたいと思っていました。

相馬市街を抜け、常磐自動車道相馬ICも過ぎ、山道にさしかかってくるあたり、
ちょうどあの 「間乃次郎庵」 の手前のところにけっこう長めの登坂車線が設けられています。
あのあたりでこの事態が改善されてほしいものだなと思っておりました。
34の強みのなかで 「戦略性」 が第1位に躍り出ている私ですので、
一瞬のあいだに、あの登坂車線で何が起こりそうかを予測し、
そこで自分はどう振る舞えばよいか作戦を立てました。

1.おそらくよっぽど鈍感でもないかぎり、あの2台前のクルマは登坂車線に入るだろう。
2.1台前のクルマはそれを猛スピードで抜き去ってそのまま彼方へと消え去っていくだろう。

問題はここからです。
私としても2台前のクルマは抜いておきたいところです。
あのクルマが私の後ろに入ってくれると、それより後ろのクルマを全部ブロックしてくれます。
私にとって快適なペースはあのクルマよりも少し速いぐらいの感じですので、
私のクルマとあのクルマは次第に離れ、私の後ろに誰もいないという状況を作り出せるでしょう。
ただし、今現在私のすぐ後ろにいるクルマはけっこうイラチのようですから、
このクルマは先に行かせてあげなければなりません。
そこで次のような作戦を立てました。

3.まず私が2台前のクルマを抜く。
4.その後、登坂車線に入り、後ろのクルマを先に行かせる。
5.ほかにもイラチなクルマがいるようなら全部先に行かせたあと、
  もともと2台前にいたクルマを後ろに従えるようにしながら走行車線に戻る。

こうすることによって前にも後ろにもクルマがいないという状況を作り出せるでしょう。
我ながら完璧な計画です。
瞬間的にここまで考えたところで登坂車線にさしかかりました。
ところがすぐに想定外の出来事が発生しました。
1はOKだったのですが、2からすでに予想が外れてしまいました。
私のすぐ前のクルマは2台前のクルマを抜くどころか、
ピッタリとくっついて一緒に登坂車線に入ってしまったのです。
イラチの人とばかり思っていたのにみごとに読みを外されて、
ここから私のコンピュータは冷静さを失い始めます。
あれ、どうしよう?
とにかくこの2台は抜いておくしかないだろう。
そう判断して一気に抜き去りました。
そして計画どおり登坂車線に入ります。
すると私の後ろにいたクルマはこれは予想どおり、つごう3台を抜いて走り去っていきました。

それはよかったのですが、ここでさらに予想外の事態が生じます。
ふとバックミラーを見てみると、私が追い越したあのもともと2台前にいたクルマなんですが、
ものすごくスピードを上げて私のすぐ後ろに迫ってきています。
え、なんで?
後ろのクルマに抜いてもらうために私たちは登坂車線に退避しているはずなのに、
なんでここでこんなに加速してきているの?
キミはついさっきまであんなにちんたら走っていたじゃないですか。
彼が何をしたいのか私にはまったく読めなくなってしまいました。
で、冷静な判断ができなくなって私はアクセルを踏むという選択をしていました。
抜きたいのなら抜かせてあげればよかったのですが、
登坂車線の終点が近づいてきていましたので、
せっかく抜いたクルマに抜かされることをきらったのか、
もう自分がどう考えていたのかまったくわかりませんが、
スピードを上げながら走行車線のほうに戻っていきました。
けっこうなスピードが出ていたと思いますが、
意外なことにあの2台前にいたクルマはピッタリと私にくっついて走行車線に戻ってきます。
何かがおかしいとやっと気がついた瞬間に後ろのクルマは赤色灯を点灯させたのでした。

やられたっ

覆面パトカーでしたかっ

観念してすぐにブレーキを踏み駐車可能なスペースにクルマを停めます。
それはまさにあの 「間乃次郎庵」 のバリケード前でした。



スピード違反なんてものすごい久しぶりです。
だってふだん全然スピード出さないんですから。
今日だって前後にクルマがいない状況を作りだしたかっただけであって、
思いっきりスピードを出したかったわけではないんです。
とはいえ冷静さを失っていましたので、
追い越しするときや走行車線に戻っていくときはけっこうなスピードが出ていたはずです。
あんな想定外の状況に陥らなければこれほどスピードを出したりしなかったのにとは思いますが、
罪は罪ですので、言い逃れしたり食ってかかったりはせず、
黙って罰を受ける覚悟を決めました。

やってきたのは青い制服を着た交通機動隊の隊員さんでした。
「ダメだよぉ、あんなにスピード出しちゃ」
「はい、申しわけありません」
「急いでたの?」
「いや、全然急いでないです」
いろいろこの一瞬の経緯を全部説明したいところですが、
それを言ったところでどうなるわけでもないとわかっていましたので黙っていました。
そうしたら再び予想外の展開になっていきました。
「スピード違反だよ。だけどねぇ…」
「???」
「スピード計測しようとしたらブレーキ踏んじゃったでしょう。だから計測できなかったんですよ」

「免許証だけ確認させてください」
「どうぞ」
「ゴールド免許ですか。ずっと無違反だったんでしょ、もったいないよねぇ」
「そうですね」
「あんなにスピード出しちゃダメですよ」
「いつもはゆっくり走ってるんです」
「今日は大目に見てあげるんじゃありません、スピード違反はスピード違反です。
 ただ計測ができなかっただけで…。今回は警告です。ゆっくり走ってくださいね」
「もちろんです。申しわけありませんでした」

おおお、助かったあ
罰金も反則点もゴールド免許失効も全部覚悟していたんですが、
お咎めなしですみましたっ
ああ、ビックリした。
想定外の事態が発生したときにはいったん落ち着いてブレーキを踏むことが必要ですね。
アクセルを踏み込むことによって解決する事態はありません。
今日もすんでのところで事なきを得ることができたのは、
一時アクセルを踏み込んで事態を混乱に陥れてしまいましたが、
その間も何かがおかしいと感じながらそれを見きわめようとバックミラーをチェックしていたことと、
最悪の赤色灯を目にしてすぐにブレーキを踏むことができたためでしょう。
危機のときにはブレーキが大事。
肝に銘じたいと思います。

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3 コメント

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魔がさしたドライブ (プリアーニ)
2014-05-02 09:59:58
 いつも楽しいお話を ありがとうございます。
 いつも冷静な運転でも時として「魔」がさします。 前車か後車のどちかか、その両方が「なにか気になる」時です。 多分、自身の修行がまだ足りない部分なのでしょう。
 でも、今回はキット日頃の善行で「いつも見ていた天の神さん」が助けてくれたんですよ。 いつものように冷静にネ、って。 よかったですね。 今日のお話は、私も自分の事のように ホットし、いつも忘れないようにしておきましょう・・
返信する
ヤラシサの残る覆面パトカー (プリアーニ)
2014-05-03 10:24:17
  「~若干あおり気味」とか、「~車間距離を詰めてくる感じ」とか、後車がヤケに気になってくるような後車。 何か ヤラシさ一杯の 覆面パトカーでしたね。 そいつらに対し太字の「気味悪さ」しか残らない警察官達だ。 先にコメントをしたあとの私でも、その ヤラシサには憤慨を覚えるし、忘れないように注意しよう。 明日は我が身だ・・
 洋画、スチルバーグ監督の 1971年作品「激突」、あの気持ち悪い大きなトラックの映画も思い出します。
 今回のお話の進み方、「まさおさま」の精神状態の表現も映画的? いや失礼。 どうも ありがとうございました。
 
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ああ思い出せない (まさおさま)
2014-05-11 11:40:33
プリアーニさん、コメント2つもありがとうございました。
あいかわらずの亀レスで申しわけありません。
本当に間一髪セーフでした。
本来私は飛ばし屋ではありませんので、それを天の神様が見てくれていたということなんでしょうか。
あとから思い出してみると、覆面パトカーは赤色灯を点灯させましたが、
サイレンはまだ鳴らしていませんでした。
また私に向かって 「左に寄って停車しなさい」 と命令することもありませんでした。
スピード計測できなかったからなんですね。
だからあのとき別に自ら進んで停車なんてしなくてもよかったのかもしれません。
でも真後ろで赤色灯がピカピカ光ってるのにあのまま走り続ける度胸はなかったよなあ。
さらに今考えてみると、私は覆面パトカーを追い越したあと登坂車線に入ったんだから、
減速するつもりは満々だったわけで、覆面パトカーに迫ってこられたりしなければ、
アクセルを踏むなんてマネはしなかったはずで、それを言ってやってもよかったかもしれません。
まあでもパトカーから下りてきたおまわりさんは脇役のある俳優さんにそっくりで、
(その俳優の名前がどうしても思い出せなくてイライラしています)
とても笑顔の素敵な人だったので、私を陥れるといった意図はなかったんだと思いたいです。
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