まさおさまの 何でも倫理学

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受刑者の安楽死認める ベルギー、強姦致死などで収監

2014-09-22 11:51:00 | 生老病死の倫理学
強姦(ごうかん)や強姦致死などの罪で刑務所に30年間収監されていた男が、ブリュッセルの控訴審で、安楽死を認められた。地元紙のルソワール紙などが弁護人の話として伝えた。ベルギーの法相も許可しており、男は安楽死のため、近く病院に移送されるという。

 フランク・バンデンブレーケン受刑者(50)は1980年代、婦女暴行事件を繰り返し、19歳の女子学生については、暴行の末に死なせた。終身刑を言い渡された。収監後は自身を「社会の脅威」と考えて仮出所を拒む一方で、刑務所にいることは「耐え難い精神的な苦痛だ」として、何年にもわたって安楽死を求めていた。地元テレビに録画出演し、「やってしまったことはどうであれ、私は人間だ。どうか安楽死を認めて」と訴えたこともあった。

 ベルギーは2002年、オランダに次いで安楽死を合法化。条件として、当事者に判断能力がある▽自発的、熟慮のうえ、繰り返し訴えている▽複数の医師が認める――などが求められている。バンデンブレーケン受刑者の場合、医師3人がこれらの要件に当たると判断した。ベルギーの安楽死は昨年、過去最高の1800件以上だったという。

 (ブリュッセル=吉田美智子)

朝日新聞デジタル 2014年9月22日11時51分


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