まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

数学の力と生きる力

2009-07-03 15:18:27 | 教育のエチカ
先日、学会で仕入れてきた就活関連の情報をお伝えしましたが、
もうひとつこんなデータも。
これは大学生のみんなには手遅れかもしれないけど、
これから子どもを育てたり、
学校で子どもを教えていくには重要なデータかもしれません。

・高校時代までに少なくとも数学学習を放棄することなく、
 基礎的な数学力を身につけた学生は、大学教育においても高い学業成績をあげ、
 生涯にわたってより高い所得を獲得し、より高い職位に昇進し、
 転職時にも収入面において有利な条件に恵まれる。

ということだそうです。
子どもは必ず「算数(数学)なんて何の役に立つの?」と聞くもんですが、
こういうデータを覚えておくと説得力が増しますね。

「高校時代までに少なくとも数学学習を放棄することなく」とあるように、
数学が得意である必要はありません。
そこそこついてこられればいいんだし、
特にセンター試験を受験して国立大学に来たような人なら
大丈夫だと言っていいでしょう。
社会に出て数学の知識や公式をそのまま使うことはそうそうないでしょうが、
論理的思考力(ロジカルシンキング)、
つまり順序立てて物事を考えていく力というのは
社会に出てゼッタイに必要な力であり、
数学というのはそういう力を養う教科であることは間違いないでしょう。
それに数学についていくためには、
ある程度、忍耐力や地道な努力も必要であり、
そういう力も社会に出て役に立つわけです。
ただただ楽チンな道を選んでいたんでは、
生涯収入で差をつけられてしまうんですね。

生涯収入の高いことがイコール幸せな人生かというと、
けっしてそんなことはないと思いますが、
社会に出て金をかせぐばかりでなく、
家庭生活や人間関係の中でさまざまな問題を解決していくためにも、
ロジカル・シンキングや忍耐力は必要だといえるでしょう。
文章題を解いていてあーっとなっちゃってノートをクチャクチャにしちゃうような人は、
友人や恋人や家族と良好な関係を長続きさせられるとは思えません。
算数や数学にそこそこついていける力を子どもたちに養っていきたいものです。

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