まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

映画 『物置のピアノ』

2014-07-10 19:09:29 | グローバル・エシックス


昨日は映画 『物置のピアノ』 の試写会に行ってきました。

保原高校に通う少女を主人公とし、福島県桑折町の全面協力のもと撮られた映画です。

映画上映前には企画・制作の武重邦夫さん、桑折町長の高橋宣博さんの挨拶がありました。

高橋町長は桑折町のマスコット、ホタピーを連れての登場でした。



ホタピーというのはホタルとピーチをかけ合わせた名前です。

桑折町はホタルと桃の郷なんだそうです。

映画でもホタルと桃がたっぷりフィーチャーされていました。

この映画は桑折町出身の女性が書いたシナリオをもとに震災前に撮影が始まっていました。

しかし震災によって制作は中断します。

震災後に大幅にシナリオを書き直したのだと思いますが、

震災・原発事故後の福島の様子や苦悩を取り入れ、

2012年の桑折町を舞台とする映画として改めて制作が再開されたようです。

震災・原発事故の話を取り入れなくとも、

幼い頃に弟を失った姉妹の葛藤の物語として十分に面白かっただろうと思いますが、

その話が加わったことによって福島に住む者としては涙なしに見ることのできない作品となりました。

津波で母を失い浪江から桑折の仮設住宅に移り住んできている少年の、

「同情って残酷だよな」 というセリフが心に突き刺さりました。

そして、もちろん同情も残酷なんですが、もっとあからさまに、

主人公の祖父が作った桃に対して投げかけられる

「食べちゃダメ、病気になったらどうするの」 というセリフ。

2011年のお中元に例年通り福島の桃を贈るか悩んだあの頃のことを思い出してしまいました。

等々、震災・原発事故がらみの描写はたくさんありますが、

映画の本筋はそこに置かれてはいません。

福島の田舎に暮らす家族の喜びと苦悩、弟の死に傷つき前に踏み出せないでいる姉妹、

そしてピアノへの思い。

福島の御当地映画ということを抜きにしてもとてもいい映画でした。

そして何より主人公の芳根京子がめちゃくちゃかわいいです。

映画初主演ということで私はまったく知りませんでした。

幼少期からピアノを弾いていたらしく演奏シーンはガチのようですが、

別にピアノ弾けなかったとしてもこの子でよかったと思います。

というわけで芳根京子を見るためだけでもこの映画を見る価値あると思います。

8月23日からフォーラム福島で先行ロードショーをするらしいので、

福島の皆さんはぜひ見てみてください。

9月以降全国で上映開始されるらしいので、福島以外の方もぜひ見てみてください。

芳根京子ちゃんが舞台挨拶に来てくれるのならぼくももう一回見に行っちゃおうっと!


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