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まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

『友だち幻想』 菅野仁先生ご逝去

2016-10-04 16:24:18 | 生老病死の倫理学
かつて私がこのブログで大絶賛した 『友だち幻想』。

こちらの本です。



その著者である菅野仁先生がご逝去されたという連絡を、本学のK先生からいただきました。

K先生は社会学がご専門で菅野先生ともご親交があったようで葬儀にも参列されたそうです。

おそらくK先生は私がブログで菅野先生の本を取り上げていたのを見て、

「直接の面識はおありではないかもれませんが、念のため」 ということでご連絡くださいました。

たしかに直接の面識はありませんでした。

しかし、菅野先生は宮城教育大学にお勤めでしたし、私の1個上と歳も近かったので、

何かの機会にお会いできたらいいな、できるんじゃないかなと漠然と思っておりました。

1960年生まれの享年56歳。

まさかこんなに若くして亡くなられるとは思っていませんでした。

K先生情報によると菅野先生は現在、宮教大の副学長を勤められていたそうで、

おそらく学内の先生方も、ひょっとするとご本人自身も、

まさかこんなに早く亡くなられるなんて思っておられなかったのではないでしょうか。

私としても面識ないながらに他人とは思えず、

若干嫉妬をまじえながら敬愛申し上げておりましたので、本当に残念でなりません。

菅野先生には 『友だち幻想』 のほかに同じ出版社から 『教育幻想』 という本もありました。



こちらもとてもいい本ですので、そのうち紹介しようと思っていたところでした。

「人柄志向」 ではなく 「事柄志向」 で、「心の教育」 ではなく 「行いの教育」 を、

「規律か自由か」 の二者択一ではなく 「間をとる」 努力を、

「働かなければ、生き続けることはできない」 を教えるのが教育であり大人のつとめである。

この本もまさに 「お前はオレか」 状態です。

いや、もちろん私なんかではこんなふうにクリアに書くことはできないんですが…。

倫理学者としても教育学者としても尊敬していました (社会学者としてはよく知らない…)。

本当に惜しい方を若くして亡くしてしまいました。

菅野仁先生のご冥福をお祈り申し上げます。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (鎮守の森)
2016-10-05 09:56:13
二年近く前でしたか、このブログで「友だち幻想」を教えていただき、私が拝読したあと、中学生だった息子に贈りました。共有の本棚に置いて、何度も読み返したい書です。早逝された菅野仁先生のご冥福をお祈りいたします。
「教育幻想」も早速本屋さんに探しに参ります。有難うございました。
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紹介した甲斐がありました (まさおさま)
2016-10-26 10:21:53
鎮守の森さん、コメントありがとうございました。
中学生のお子さんと一緒に読んでいただけたということで、
本当にありがとうございました。
菅野先生もきっと喜ばれていらっしゃるのではないでしょうか。
『教育幻想』 もお読みになったらまたコメントをお寄せください。
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読んでみたいです (一中生)
2017-07-12 23:40:36
私はまだ読んでいないのですが、人権セミナーのときに紹介されていたうえ、読んだ人からの評価も高いので、ぜひ読んでみたいです
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『友だち幻想』ぜひっ (まさおさま)
2017-07-14 09:24:43
一中生さん、コメントありがとうございました。
ぜひ読んでみてください。
友人関係に起因する生きづらさからは解放されると思いますよ!
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