本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

議論。会話。説得大全!!

2018-09-09 00:41:18 | 2018本質的進化。
THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術
クリエーター情報なし
ポプラ社

『THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術』
ジェイ•ハインリックス

書評的には読み易いとか、すっと入ってくるとあるが、確かに読み易い本ではあるが、心して読んでほしい読み応え、意義深い本である。

1.攻めの伝える技術
【レトリックとは?】
レトリックという説得術。/伝える技術
レトリックは私たちに怒りの感情を掻き立てずに会話や議論をすることを教えてくれる。4
どんな人にも欠点があるわけで、そこを補うのがレトリックである。

レトリシャン(雄弁家)

◇相手をその気にさせる方法42
電球ジョーク:電球を変えるのにいったい何人の精神科医が必要なんだ?
⇒電球が変わりたいと思うまで待つしかない。 42

人を説得させる目的
•聞き手の感情を刺激する
暗闇にいるのは怖いと気づかせる。

•聞き手の考えを変えること
明るくするには取り替えるのが一番早いと気づかせる。

•聞き手を行動に駆り立てること
変わることなんて案外簡単だと教えること。行動したい欲で満たす。

◇ 時制とレトリック
•非難 過去形
•価値 現在形
•選択 未来系 53

◇ ディコーラム 相手にあわせる技術 84
聴衆と同じではなく、期待に沿った振る舞いをする。
聴衆は何を期待しているか?と本気で自問してみる。聴衆の意見を翻すためには、まず聴衆の好感を得なければ始まらない。

重要なのは、聴衆の価値観をあなたが体現してるように見せること。106

◇ エートス(人柄)95
あなたを信頼に値するリーダーにするための道具
⇒エートスを使って人を動かすための3つの性質
•徳(大義):語り手は自分たちと同じ価値を持っていると聴衆に信じてもらうこと。
•実践的知恵(技能):どのような場面においても、語り手は何が正しい行いか知っているように見えること。
•公平無私(思いやり):語り手は自分自身の利益ではなく、聴衆の利益のことを思いやる人でなくてはならない。
⇒自分の人柄や評判を頼りにするのではなく、自分で自分の人柄を演出し、評判をつくりあげることが必要だ。エートスは始めから定められたものではない。どんな場面においても、徳、実践的知恵、公平無私を示すことで、1からつくり直すことが出来る。128

◇ パトス(感情)
気分を変えるのに最も効果があるのは、細部まで詳しく状況を話すということだという。ストーリーをいきき語れば語るほど、聞き手も本当にそれを体験しているような気分になり、同じことが起きるかもしれないと、考えるようになる。133

聴衆自身が過去に体験したことを思い出すような話をするといい。152

◇説得:
単に相手の合意を得ることではなく、聞き手をこちらの想い通りに動かすこと。19
⇒共通認識
話を始める前に、まずは聴衆が何を考えているかを見極めることが大切だ。何を信じ、何に価値を置いているか、共通して持っている考えは何か?を知らなくてはならない。聴衆が共通して持っている考えを話のスタート地点にするのだ。171

誘惑:
論理だけでは人間を行動へと刈りたてることはできない。相手に行動したいと望ませることが必要だ。27

議論:
聞き手を説得して、こちら側に引き入れようとすることだ。33

柔術:
他人の同意を得るための一つの方法はあなた自身がまず相手に同意すること。逆に相手の論点を利用して、あなたが目指すものを手に入れればいいのだ。41

◇ 論点の定義/枠組みの定義 182
論点の枠組みを変えるためには、言葉を変えなくてはならない。相手の言葉を利用するのも一つの方法だ。191
1事実があなたに有利であれば、それを利用する。もし有利でなければ、
2言葉を定義し直す。それがうまく行かない場合は、相手の示した真実や言葉を受け入れる、ただし、
3相手の主張は見た目ほど重要ではないという議論を展開する。それでも、あなたが有利にならなければ、
4その議論は不適切だと、主張する。

2.守りの伝える技術

ロゴス:論理 209
論理、会話、演説すること、それから議論で必要な全ての言葉や戦略。

◇ 論理の誤りを見抜く/論理の7つの大罪
1間違った比較
2不適切な例
3無知を証拠とする
4前提を何度も繰り返す
5謝った選択肢
6わざと関係ない話をする
7間違った結末

論理の誤りを見抜く3ステップ
1証明が成り立つか?
2選択肢がいくつか示されているか?
3証明は結論を導くものになっているか?

◇ 実践的知恵
大切な特性の一つが推測する能力/本当の論点は何かを掴む技術 303
この状況下で最も良い選択肢は内科を推測する力 307

積極的関心:
いじめ、攻撃に対する対処法
興味があるように見せかけて、定義や詳細や情報源について尋ねてみる。笑顔でもっと教えてほしい!というのは、相手への最高のお世辞になる。324

3.攻めの伝える技術 応用編 相手を自然に動かす。
◇失敗を巧く挽回する。
レトリックの観点から言えば、失敗をした時に目指すのは、評判を取り戻すのではなく、高めることだ。しっぱいするまえより、もっといい、もっと輝いている、もっと信頼できる、そしてもっと好感が持てる人になることだ。390

実践的知恵を高めるには、自分は解決する方法を知っているとアピールしなければならない。390

★ ミスをした時の対処法
•ミスをした時にはすぐに目的を定める。
•ミスをしたことを最初に知る人になる
•すぐに未来のことを話す
•被害者のことを見下さない
•謝罪に頼らない

◇ 好機を逃さない
カイロス:説得する絶好のタイミング 407
聴衆の考えを変えたいなら、その一瞬を狙うことが不可欠。

1説得する相手は誰か?
2説得に一番いいのはいつか?
3説得するのに適切な場所はどこか?409

状況は聴衆の気分を変え始めた時が、説得するための機が熟した時だ。414

4.大勢の人の心をつかむ技術
弁術論の5部門/発想⇒配置⇒修辞⇒記憶⇒発表
⇒TEDでは、スピーチを何かを見つける旅に見立ている。449
step1発想
スピーチに使える材料を掘り起こすこと

step2配置
序論(エートスはここに盛り込む)、陳述、提議、立証、反論(ここまでの4つはロゴスに重きを置くこと)、最後にパトス(感情)

step3修辞
修辞(文体)における5つの美徳とは、適切な言葉、明瞭さ、鮮烈さ、ディコーラム、装飾(声のリズムや言葉の巧妙さ)
⇒レトリックでは、聴衆の表現に重きを置く。441
聴衆に馴染む文体を選ぶ。

step4記憶

step5発表

◇ 議論に対する態度
•目的 説得者はこの議論から何が得たいのか?
•エートス、パトス、ロゴス、説得者は何を強調しているのか?人柄、感情、それとも論理?
•カイロス:説得者が説得するタイミングはいいか? 499
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