本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

ラブソング唱歌!?:松山情報発見庫#212

2005-07-05 00:00:00 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
「そうかな」,小田和正
小田和正。
まさか自分が彼の歌にこんなにじんわりと目頭を熱くさせられるとは。
日経新聞2005.7.2の「アート探求」というコーナーで彼のニューアルバム「そうかな」というものについて取り上げられていた。
この「そうかな」というアルバムのタイトルは、「相対する二つのものの距離」を意味するようだ。
「頑張ったけど、いつもなかなか目指すもの、完璧までたどりつけない。けれども頑張り続けるしかない。不条理の繰り返し。先に見えるものもないけど、そういうことの積み重ねで、一生懸命生きている」
こんな、小田氏と同じく働いている団塊の世代の仲間への思いがあるようだ。

このアルバムにも収録されているという「たしかなこと」の一節
「時を越えて君を愛せるか
 ほんとうに君を守れるか
 空を見て考えてた 君のために 今何ができるか」
いまの僕にいたく響く歌詞だ。

こちらも、同じくこのアルバムに収録されている「明日」という曲から
「涙に震えながら 戦うべき時があるんだ
 守るべき人のために その哀しみを 乗り越えるために」
この歌は、もしかすると社会人1,2年目の人に共感されるかもしれない。

他には、
2000年のアルバム「個人主義」というのに収録されているらしい、「the flag」という曲より。
「できるなら もう一度 さがさないか 
 戦える 僕らの武器は 今 何かと」
自信を失ったそんなときにぐっと来る歌だ。

同じ日付の日経新聞の現代史作家の荒川洋治氏が、
「詩とは、本来『今の人間が何を感じているのかをもっとも過激にスピーディーに教える表現』にほかならない」と述べているように、小田氏が描こうとしている団塊の世代への唱歌は、働くということに携わるオトコに共通する唱歌になっているのかもしれない。

ps.
それにしても、日経新聞はにくい新聞だ。
こんなクオリティーの高い文化的記事を書き、いろんなナイーブ系のおっさんまでをとりこにしてしまう。
それに、多くのビジネスマンがこの新聞なしで仕事するとなると、不安になってしまう。
こんな仕事ができる彼らは幸せだろう。
コメント
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