中日新聞の読者投稿欄に「患者の意思 寄り添って」というタイトルで、46歳の男性が投稿されていました。
二十年以上前に亡くなった祖母は、脳梗塞で倒れてからまともな食事が取れなくなった。
認知症が進み、晩年私たち同居の家族を認識できないほどだった。
主治医から胃ろうの造設を提案され、私たちは迷わず快諾したものの、あのとき祖母の意思を確認できていたら、果たして同意しただろうかと今も自らに問うている。
介護支援専門員の業務に携わって十五年。
これまでわが家と同じように胃ろうの選択を強いられた家族を多く見てきた。
そのたび祖母の痩せ細った姿がよみがえってきた。
昨今は患者自身がどんな最期を迎えたいかの意思表示ができるうちに家族と話し合う「アドバンス・ケア・プランニング」が提唱されている。
日本社会では浸透していないが、この取り組みを一層広め、患者や家族のそれぞれの答えにしっかり寄り添っていきたいと思っている。
以上です。
私が特養でバイトしていた時、介護の女性がお父様の胃ろうをしたと言いました。
お父様の意見を聞かずに胃ろうをしたのであとでお父様から「なんで胃ろうなんかしたんだ。俺はコーヒー好きなのにコーヒーを味わえないじゃないか」と文句を言われたそうだ。
この男性が言われるように、お父様の意思を確認してから胃ろうをされたら良かったのに。
たしかに胃ろうをすれば、誤嚥性肺炎発症は防げますが。
だから少しでも長生きさせたい医者は進めると思います。
だいたい胃ろうを行うと3年ぐらい生きられるようです。
3年長生きするのがいいか、コーヒーや食事の味覚を味わうのがいいのか考えますね。
私なら胃ろうは行わず、美味しいものを味わいたいです。
会いたい - 沢田知可子