中日新聞の「中日春秋」に下記の事が載っていました。
中日春秋 2023年4月9日分
中日春秋
2023年4月9日
明治期あたりの噺家(はなしか)は高座に上がってもなかなか語りはじめなかった。
古今亭志ん生さんの著書『なめくじ艦隊』にかつての様子がある。
「(高座に)青銅の火鉢があって湯呑(ゆの)みがある。
その湯呑みへお湯をつぎ、それを飲んで、それをおいて、それから初めてお辞儀をして、しゃべりはじめた」。
万事にせわしなく「時間短縮」の今の時代にこんな高座を務めていればしかられるだろう。
野球の方も同じで話題は米大リーグが導入したピッチクロックである。
投手はボールを受け取ってから塁上に走者がいない場合は十五秒以内、走者がいる場合は二十秒以内に投球動作に入らなければ、「ボール」を宣告される。
打者の方はピッチクロックの残り八秒までに打席で構えていなければ、「ストライク」を取られる。
試合時間の短縮でファン離れを防ぎたいらしい。
この春の「オープン戦」では平均二十六分短縮できたというから、せっかちなファンには朗報か。
申告敬遠の導入など大リーグに歩調を合わせる日本でも議論が起こるだろうが、せき立てられるように投球動作に入る投手を見ていると、野球の持つ、おおらかな雰囲気や投手と打者の緊張した心理戦まで失われてしまわないか心配である。
WBCにピッチクロックはなかったが、試合が長いとは思わなかった。
退屈さを感じさせぬために必要なのはたぶん、時計ではない。
以上です。
WBCは日本のプロ野球と違ってトーナメント方式で「負けたら終わり」というプレッシャーの元、超一流選手が国を背負った必死なプレーが緊張感を伴い、私たち観客も息をする暇もないぐらい必死で応援しました。
特に準決勝のメキシコ戦、決勝のアメリカ戦、ハラハラドキドキのしどおしでした。
まるで漫画のような終わり方をしたので、いまだに感動が残っています。
>野球の方も同じで話題は米大リーグが導入したピッチクロックである。
ピッチクロックは、今年は試用期間。
問題点があれば改良されるようです。
試合時間が短くなることには賛成です。
日本のリーグ戦は開始早々はともかく、六月ごろからだれてきて面白くなくなる傾向があります。
長い試合が多くなりテレビも途中で打ち切られる事が多いです。
野球のテレビ放送も少なくなりましたが。
ピッチクロックで、2時間ちょっとで終わるなら大賛成です。
日本のプロ野球も来年から始めて欲しいです。
<コメント欄閉じています>
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