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団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

友達と「サラリーマンには、なりたくないね」と、語りあっていた頃が懐かしいです。

2021-12-08 01:50:05 | 日記
 中日春秋に喜多條忠さんの記事が載っていました。

 一九七三年夏、知人の歌手南こうせつさんから作詞を頼まれていた喜多條忠(まこと)さんは東京都内でタクシーに乗っていた。

「川をきれいに ここは神田川」と書かれた看板の設置作業を見かけ、ひらめいた。

 神田川沿いのアパートで彼女と暮らした学生時代の一年余を思い出し、自宅で書いた。

 「貴方(あなた)はもう忘れたかしら」で始め「若かったあの頃/何も怖くなかった」とも。

 こうせつさんが曲をつけて生まれた「神田川」はその年、ヒットした。

 喜多條さんは作詞当時二十五歳。先日、訃報に接した。

 以前に話を聞いたが、神田川は汚かったという。

 二人が暮らした時期は曲誕生の数年前。

 料理する彼女は野菜くずを窓の外の川に捨てた。

 人々は今ほど環境を気にしなかった。

 公害問題が国会で集中的に審議され、環境庁が発足するのは二人が別れてからだ。

 曲が描いた日々は、ひずみを生みつつ続いた成長期にあった。

 戦後日本の「若かったあの頃」である。

 詞は女性の言葉で書かれたが、喜多條さん自身の思いという。

 「貴方のやさしさが怖かった」の「貴方」は彼女を指す。

 「自分は学生運動をしていたが、彼女と暮らすうち、教師にでもなって家庭を持つ自分を想像できた。 幸せだろうが、それでいいのかと」。

 若い人が「安定」に抵抗した時代。

 「先が見えぬ不安」ばかり語られる昨今のことを思うと、うらやましくもある。

 以上です。


 
>詞は女性の言葉で書かれたが、喜多條さん自身の思いという。
 「貴方のやさしさが怖かった」の「貴方」は彼女を指す。

 そうだったんだ。
てっきり貴方は男性のことだと思っていました。

>若い人が「安定」に抵抗した時代。

 友達と「サラリーマンには、なりたくないね」と、語りあっていた頃が懐かしいです。



神田川(昭和48年)南こうせつとかぐや姫