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団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

本人はどうやら生活の心配がなければ、すぐにでも会社を辞めたいと思っている人の方が多いようです。(笑)

2018-09-17 03:11:52 | 日記
 中日新聞の「書く人」という新刊の本の紹介欄に、ノンフィクション作家の高橋秀実(ひでみね)さん(56歳)が書かれた
『定年入門』という本の紹介がされていました。



 定年本がブームだ。
会社時代の付き合いが終わる、居場所がなくなる・・・など、
定年後の孤独や虚無感が押し寄せてきそうで怖い。

 本書は柔らかい語り口、説教が一切無い。
「イキイキしなくちゃダメですか」というサブタイトルに誘われ、一気に読み終えた。

 「定年本を眺めてみましたが、会社の上司が部下にアドバイスするという本が目立つ感じです。
会社員が務まらなかった私は、60歳まで勤められた人に畏敬(いけい)の念を抱いていますから、
視点が違うのでしょう」

定年を控えた編集者に頼まれ、定年を迎える前後の4、50人に取材をした。
 例えば、会社員は汎用性がポイントで「自分がいなくても会社は困らない」と自覚することが
定年の心得だというホテルマン(55)。

 「定年後も同じ仕事を続けますか」と聞くと、「自分はホテルに向いていない」と言われた。
テレビ制作会社を「向かない」という理由で、たった3年で辞めた著者は驚くばかり。

 本書によると、日本の65歳以上の就業率は20、1%(労働政策研究・研修機構、2015年)。
米国17、7%、英国9、5%、ドイツ5、4%、イタリア3、4%、フランス2、2%より高い。
ところが、「働くことが生きがい」と取材に答えた人は一人もいなかったという。

 「日本人は働き者ではないのに、働き続けているのかもしれません。
そもそも仕事は楽しくないし、我慢してやるものだと思って私は生きてきました」

 幼稚園時代、みんなでお遊戯しているのに、一人だけじっとしている写真が残っている。
中学生の時、先生に将来の夢を聞かれて「馬賊になりたい」。
遊牧民のイメージだという。

 母親に、仕事にほれるな 女にほれろーと言われて育った。
仕事にほれると、熱心になるあまり稼げないという理由らしい。

 そんな生い立ちもあってか、「働くことが美徳」というこれまでの常識ではなく、
「あすにでも会社を辞めたい」のが日本人ーという前提で
社会の制度設計をしてはどうかと提案する。

 「定年延長の流れがありますが、むしろ40代で一律に定年にして、
一度人間をシャッフルした方がいいのかもね。
退職願は出しにくいけど、定年なら辞めやすいでしょ。
会社も社会も、風通しが良くなるのでは」


 以上です。



 私はこの本をまだ読んでいません。
1620円もするので、中古になったら買って読んでもいいのかなと思います。(笑)


>本書によると、日本の65歳以上の就業率は20、1%

世界の先進国より65歳以上の就業率が一番高いにもかかわらず、
「働くことが生きがい」と取材に答えた人は一人もいなかった。

 ようするにお金の為、生活の為に働かれているようです。
この答えには驚きました。
65歳以上の人で働かれているのは、自分の生きがいという方が半分ぐらいいらっしゃると
思っていましたので、意外な回答でした。

>日本人は働き者ではないのに、働き続けているのかもしれません。

だからもし宝くじで1等が当たったら、即会社を辞めるという人が多いんだ。
私もその中の一人でしたが。(笑)


>「働くことが美徳」というこれまでの常識ではなく、
「あすにでも会社を辞めたい」のが日本人ーという前提で
社会の制度設計をしてはどうかと提案する。

この提案は面白いですね。
政府は70歳まで働ける環境にしようとしていますが、
日本人はどうやら生活の心配がなければ、すぐにでも会社を辞めたいと思っている人の方が多いようです。(笑)

 私は働きたくないと思っている人間なので、幾つになっても働きたいと思っていらっしゃる
シニアばかりだと思っていましたが、そうでもないことを知り安心しました。







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コメント (10)
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