がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

検察捜査に第三者の検証機関…法相が設置検討

2010年10月05日 | Weblog
2010年10月04日 00時42分38秒掲載

URL http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101002-OYT1T00743.htm  



「郵便不正をめぐる証拠品改ざん事件で、柳田法相は2日、検察組織や捜査のあり方について第三者による検証を行う機関の設置を検討する考えを表明した。

 川崎市内で記者団に語った。

 事件の進展により、検察捜査のあり方そのものが問われる事態になっている。新たな検証機関は、特捜部が逮捕と起訴を一貫して手掛ける仕組みや人事評価の基準など、今回の事件で問題視された点を幅広く検証することを想定しているとみられる。ただ、強大な権限を行使してきた検察に民間人のメスが入ることに対しては、検察幹部や法務官僚からの反発も予想される。

 法相は、事件そのものの検証について、最高検のチームによる実施をすでに指示するとともに、最終結果をまとめる前に外部有識者らの意見も聞くよう検事総長に指示している。しかし、「国会からも大変厳しい意見があると聞く。前回の指示だけで十分なのか、もう一度考えてみる」と述べた。

(2010年10月2日22時03分 読売新聞)」


捜査過程の全面可視化がされていない以上、捜査のあり方の検証なんて不可能。


民主党は、マニフェストで取り調べ過程の全面可視化を掲げて政権を取った以上、検証可能にするべく、すぐに取り調べ過程の全面可視化法案を通すべき。


見られないものの検証なんて、しようがないんだから、可視化されていない状態で第三者機関なんか設置したって無駄。


見ることの出来ない捜査のあり方が「適正だった」とか「適正でなかった」なんて言うのは、「おばけがいた」とか「おばけはいなかった」というのと同じレベルの話。

前特捜部長逮捕 やはり組織的な隠蔽だったか(10月2日付・読売社説)

2010年10月05日 | Weblog
2010年10月04日 00時36分49秒掲載

URL http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20101001-OYT1T01283.htm



「もはや個人犯罪ではなく、組織ぐるみの様相が強まってきた。

 郵便不正事件を巡る大阪地検特捜部の主任検事による押収資料改ざん事件で、上司だった当時の特捜部長と副部長が、犯人隠避の疑いで最高検に逮捕された。

 故意の改ざんと知りながら過失として問題を処理し、地検の検事正らに「問題はない」と虚偽の報告をした疑いが持たれている。

 捜査機関の責任者が犯罪をもみ消したことが事実であれば、極めて悪質であり、検察の自殺行為にも等しい。最高検は、事実関係や動機の解明を急ぐべきだ。

 先に証拠隠滅容疑で逮捕された主任検事は、これまでの調べに対し、フロッピーディスクの意図的な改ざんを認めた上で、副部長や特捜部長にも同様の報告をしていたと供述している。

 同僚検事らも、主任検事が改ざんした可能性を特捜部長らに伝えたと証言している。

 一方、特捜部長らは、主任検事から「故意ではなかった」との説明を受けて、それを信じたと主張している。主張の食い違いに最高検は、任意捜査では真相解明が難しいと判断したのだろう。

 犯人隠避罪での立件には、主任検事による意図的な改ざんと認識した上でもみ消しを図ったことの立証が必要だ。その際、証拠の中心は主任検事らの供述にならざるを得ない。

 郵便不正事件の無罪判決で、供述に頼る強引な捜査の問題点が露呈したばかりだ。個々の供述を丁寧に吟味し、特捜部内でどのようなやりとりがあったのか、精緻(せいち)な捜査を尽くしてもらいたい。

 動機の解明も重要なポイントだ。もみ消しで、組織防衛と保身を図ったのか。

 主任検事が改ざんしたのは、厚生労働省元局長の村木厚子さんの無罪を証明する可能性があるデータだった。

 冤罪(えんざい)を作り出すことも意に介さないような改ざんを、組織的に隠蔽(いんぺい)したのであれば、検察の「正義」を自ら否定する行為である。

 地検の上層部をはじめ、上級庁の大阪高検や最高検も管理責任は免れない。厳正な処分が行われなければならない。

 政界汚職事件を摘発し、検察組織の中で「花形」と言われてきた特捜部は、今や「解体論」にまでさらされ、存亡の危機にある。

 検察はまず捜査結果を国民につまびらかにすべきだ。その上で、外部の意見も聞きながら、組織の抜本改革を進める必要がある。

(2010年10月2日01時30分 読売新聞)」


言いたいことは色々あるんだけど、最後の所で「検察はまず捜査結果を国民につまびらかにすべきだ。その上で、外部の意見も聞きながら、組織の抜本改革を進める必要がある。」ってあるけど、捜査結果だけじゃなくて、捜査過程も明らかにしろって主張しなくちゃ。(それはつまり取り調べの全面可視化を求めろってことなんだけど。)
大阪地検にしたって、最高検にしたって、所詮は同じ検察で、捜査過程で何やらかしてるかわからないんだから、結果だけ見せられて「はい、そうですか」って言うわけにはいかないって。


あとね、いつも言うことだけど、検察に「正義」なんてないよ。検察は、法律で与えられた権限を執行するだけの行政機関。行政機関が「正義」を実現してくれるなんて、考えるだけで恐ろしいよ。

北九州八幡東病院の高齢者虐待:上田さん無罪確定 「さらに誠実な看護を」 /福岡

2010年10月05日 | Weblog
2010年10月01日 23時58分15秒掲載

毎日jp配信記事(URL http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20101001ddlk40040377000c.html  )



「◇涙、笑顔、安堵

 「やっと無実が証明された。もう被告人ではありません」。つめ切り事件で、福岡高検の上告断念の発表に元北九州八幡東病院看護課長、上田里美さん(44)は30日、八幡西区内で報道陣の取材に応じ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。10月1日午前0時、無罪が確定した。

 上告断念を知ったのは30日午前11時過ぎ。勤務するクリニックに向かう途中、弁護士から電話があった。「『ありがとう』と言った途端、涙があふれ止まらなかった。すぐにお世話になった方々にできる限り報告した」と喜びの瞬間を振り返った。

 無罪判決直後からこの日を待ち望んでいた。「不安だったが、信じていた。さすがに昨日からはまだかな、といらいらしてしまった」と苦笑。当時の取り調べについては「警察、検察がイメージしたストーリーの中に置かれ、いいように自由に動かされた。もっと自分が強い心を持っていれば違った展開になっていたかもしれない」と唇をかんだ。

 一方、つめ切りを虐待と認定した同病院や北九州市に対しては「しっかり情報収集していなかったのだと思う。無罪確定を見てどう思っているのか聞いてみたい」と語った。

 その上で「問題が起きてもリスクマネジメントがしっかりしていて、情報収集する仕組みを持った病院が増えてくれればいいなと思う」と期待を込めた。

 今後については「これで安心して看護師を続けていける。今まで以上に患者や家族に誠実な態度で接し、看護していきたい」と力強く語った。【西嶋正法】

〔北九州版〕」



北九州八幡東病院の高齢者虐待:逆転無罪 識者の話



URL http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100917ddm041040148000c.html  



「◇市民感覚を反映--渡辺修・甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)の話

 

 1審判決は、被告が老人のつめ切りを楽しみにしていたという異様な構図を認めたが、捜査段階の調書をうのみにした非常識なものであった。控訴審が無罪としたのは市民感覚を反映したもので評価できる。密室での取り調べでは、冤罪(えんざい)の温床になることが一層明確になった。信頼を回復するためにも当局は取り調べの全過程録音録画を急ぐべきだ。

 

 ◇「正当業務」に疑問--土本武司・筑波大名誉教授(刑事法)の話

 深くつめを切った傷害行為について正当業務として違法性を否定した判断には疑問が残る。専門的な見地ではなく、一般市民の感覚でとらえるべきで有罪とすべきではなかったか。一方、捜査側の供述調書について、裁判所が信用性を否定した点は非常に重い。こうした無罪判決が相次いでおり、日本の刑事司法に大きな課題が提起されていると言える。」



土本氏の見解には大きな疑問が残る。医療行為を専門的な見地からではなく、一般市民の感覚で裁いていいものだろうか。

自分の体験から言っても、抗がん剤選択の適法性・妥当性、感染症罹患後の対処の適法性・妥当性、手術での摘出範囲の適法性・妥当性等、どれも一般人には判断不能と思う。


マスコミ倫理懇談会「検察との一体化に反省」 村木元厚生労働省局長の裁判で

2010年10月01日 | Weblog
2010年09月30日 23時50分41秒掲載

産経ニュース URL http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100930/trl1009302024013-n1.htm  



「新聞社や放送局、出版社などでつくるマスコミ倫理懇談会全国協議会の第54回全国大会が30日、新潟市のホテルで始まった。村木厚子さんが無罪となった郵便不正事件の報道が取り上げられ、「検察と一体化したのでは」との問題提起が行われた。

 取材した記者からは、大阪地検に逮捕された直後、村木さんの反論を大きく扱った報道が紹介された一方、公判まで検察が描く構図に軸足を置いた報道が続いたことが報告された。

 これに対し、談合罪に問われた大阪府枚方市の元副市長に対する無罪判決を例に、「過去の事件から学ぶべきだった」という反省も出たほか、検察という「権威」の検証や多角的視点からの報道の必要性を求める声もあった。

 また、大阪地検特捜部の証拠改(かい)竄(ざん)事件では、当初逮捕された主任検事の実名を出すことに躊(ちゅう)躇(ちょ)し、「報道によって検察による捜索を受ける可能性も考えた」とする新聞社もあった。」



いまさら何を言ってやがんだよ。ずーーーーっと昔から警察・検察べったりじゃねえかよ。