がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

いい加減やめてもらいたいね

2008年10月22日 | Weblog
2008年10月22日 20時20分記載

YOMIURI ONLINE 配信記事(参照URL http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081015-OYT1T00893.htm )



記事タイトル:最高裁判事に元外務次官の竹内行夫氏内定



「政府は15日、津野修最高裁判事が19日に定年退官することに伴い、元外務次官の竹内行夫氏(65)を後任に起用する人事を内定した。

近く閣議で正式決定する。外務省出身者が最高裁判事に就任するのは2005年に退官した元外務審議官の福田博氏以来。

 竹内氏は外務次官として、2002年9月と04年5月の小泉首相(当時)の訪朝の実現などに尽力した。(2008年10月16日03時06分 読売新聞)」


10月22日(水)読売朝刊2面



記事タイトル:最高裁判事に21日就任した元外務次官 竹内行夫さん 65



「外務省出身の最高裁判事としては7人目。「今は『未知との遭遇』という感じだが、公平・公正で社会ニーズに沿った判断に全力を注ぐ。」と力を込める。

 国際法解釈や条約作成を担う条約局(現・国際法局)局長などを歴任し、2002年2月、NGO(民間活動団体)排除問題を巡る混乱で、当時の田中真紀子外相と野上義二次官が更迭された後を受けて次官に就き、収拾に当たった。イラク復興支援の指揮を執り、小泉首相(当時)の訪朝実現にも尽力。「経済力が下がっていた分、外交力を右肩上がりにしたかった」と振り返る。

 古巣の評価は「とにかく厳しい人」。部下の報告書の隅々までチェックする姿は、「千本ノック」と呼ばれ、語り草になっている。「大局ばかりを見ていると物事の本質を見失う」と細部にこだわる理由を語る。

 趣味は、西部劇の映画鑑賞。特に好きなのは、ジョン・フォード監督が、無法者と対決した弁護士を描いた「リバティ・バランスを射った男」だ。「白黒つけて、負ければ責任を取るところが好き。ただ、人生はそんなに単純じゃないけどね」(社会部 足立大)




津野修氏が内閣法制局長官だったため、行政官枠ということで竹内行夫氏が就任したということだろう。竹内行夫氏が定年を迎えたらまた内閣法制局長官だった者を持ってくるのだろう。


官僚内閣制を打破すると言っている民主党が政権を取ったら、この、行政官だった者を最高裁判事に就任させる慣行にもメスを入れてもらいたい。学者枠を増やしてもいいし、弁護士枠を増やしてもいいと思う。


私には、三権分立と言いながら、この間の桜井龍子氏の最高裁判事就任といい、今回の竹内行夫氏の最高裁判事就任といい、行政官だった者が最高裁判事に就任することが理解出来ない。これでは司法・行政・立法の三権分立ではなく、執行権と立法権の二権分立になってしまう。
勿論、統治制度として二権分立を採用するという考え方もあるので、二権分立が望ましいと国民が考え、そう憲法に規定されているなら二権分立でも構わない。しかし、現行憲法にはそう規定されていない。
そうである以上、三権は等しく分立させ、相互にチェックし、バランスさせる必要がある。検察官だった者も含め、行政官だった者は、司法から排除しておく必要がある。そうでなければ現在の(私の目から見ると)政府の追認機関のような最高裁の姿勢は改まらない。

竹内行夫氏には、名古屋高裁のイラク派遣違憲判決についてどう考えるか、当該判決に対し、自衛隊幹部が「そんなの関係ねえ」と言ったことに対してどう考えるかを聞いてみたい。


読売も、曲がりなりにも新聞社と自称するなら、その程度のことは聞いて、国民の知る権利に奉仕してもらいたい。最高裁判事の趣味なんて別に知りたくないんだよ。