新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

一寸だけNPBの野球の話を

2024-06-03 06:53:35 | コラム
ロッテマリーンズが12連勝し損なった:

昨2日は何となく関心があって、このマリーンズ対タイガースの野球を見ていた。関心があったのは言うまでもなく12連勝出来るかどうかだった。そして、0対1とリードされていた9回の裏にノーアウト一二塁の絶好の逆転勝利のお膳立てが出来たのも、これまでの通りだった。

その場面で私の興味を惹いた点は、高部が内野ゴロを打って一塁に頭から滑り込んで「セーフ」となった事だった。この辺りが我が国の高校野球の特徴で、データでは「一塁ベースを走り抜ける方が早い」となっていても「ヘッドスライディング(正しくは「ヘッドファースト・スライディング」である)をするのが闘志の表れで、選手としてのあるべき姿」とでも教え込まれているのだろうか、滑り込む者が多いのだ。

その闘志の表現方式はプロフェッショナルの野球の世界にも持ち込まれているのだ。高部もその例外たり得ず、果敢に滑り込んで見せて見事に「セーフ」の判定を獲得したのだった。岡田監督は当然のように判定に異議申し立て(チャレンジであって、アナウンサーは「チャレンジしました」と言うべきでは)を行ったが、覆らなかった。

そのチャンスはマリーンズにとって最悪だと私は見た。それは、次打者がベイスターズからやってきたソトを4番に据えていた事だった。私の「閃き」は「不確実な打者のソトは才木の術中に落ちて、内野ゴロでダブルプーの確率が高い」だった。「ここでは新庄監督ならば間違いなくバントができる者を代打にたれるだろうが、吉井監督はその手は打つまい」と読んだ。あそこで進塁打を打てるならば、ベイスターズはソトを手放さなかっただろう。

タイガースの才木投手は3―2とカウントを追い込まれたが、最後に投げたインサイド高めのボール球(と解説の宮本は言った)に手を出してショートゴロのダブルプレー。その次のポランコも敢え無くセカンドゴロで試合終了。「ればたら」の話だが「あの場面で吉井監督がソトのプライドを損なわないように説得して代打を出していれば」というお話。


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