新宿少数民族の声

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10月4日 その2 高橋由伸監督が辞意を表明

2018-10-04 14:50:04 | コラム
何となく貴乃花の辞め方に似ているかなと:

私は高橋由伸は何としても成りたくて読売巨人軍の監督になったのではないと思っている。読売は確か以前は読売興行という会社だったという記憶がある。要するに、読売新聞は「球界の盟主」などと他社や他紙がベンチャラを言うが、巨人軍は飽くまでも新聞の販促と利益追求の手段でしかなく、常に客寄せパンダ的な人材に監督をさせているだけだし、後は金に飽かして他球団からFAして来た即戦力を勝手に集めて「監督よ。人材は揃えてやったからチャンと優勝しろよ」とハラスメントをかけているだけではないのか。

大体からして野球では外野手からの名監督は余り例がない。それと言うのも「ただ単に良く打てて、足が速くて難しい飛球を捕れれば十分」という役目を果たしてきただけだから、難しい理論や選手育成法というか指導法などという学問が身に備わっている訳ではないのだと思っている。そこに持ってきて満足なコーチの経験もない由伸の現役続行希望を押しのけて監督にしたのだから、何らかの成果を期待するのは無理筋だと、読売巨人軍嫌いの私は読んでいた。

しかも、毎年高橋に押しつけられたのが、実態というか真の実力が解らない他球団で一応の実績を残してきた伸びしろの少ない年長のFA宣言の選手ばかりだ。山口俊が酒癖が悪いと言う事前の調査など彼に耳に達していたのだろうか。そうかと思えば、嘗て野村克也が「ビリの球団4番打者」と皮肉を言った村田修一を取ってきた結果が守備良いだけの三塁手に成り果てた結果が「戦力外通告」という無残さ。無節操だ。

だが、それに懲りずに今度は昨年度はビリから2番目の中日でホームラン王のゲレーロを獲ってきたが、読売に当ててくる投手からは何にも打てずに二軍に落としたり、補欠扱いをする大金の無駄遣い振り。他にも他球団ではローテーションを張っていたり準エース級だった吉川や野上を中継ぎ使いをする贅沢さを見せながら、DeNAと3位争いをいつつ12年振りとかでシーズンの成績が負け越し。

由伸の巨人内の阿部慎之助等の旧人と若手の使い方にも中途半端で一貫性に乏しかったが、このごちゃ混ぜの顔ぶれで優勝しろと言ったり、お為ごかしの来年も監督をやらせるつもりなどと公表したのは「早く自分から辞めると言え」と圧力をかけているのと同じではないのか。あれでは、八角(発覚)が「貴乃花と一緒に協会をやっていきたかった」と取って付けたようなお別れの辞を述べたのと同様に聞こえた。私は寧ろ高橋由伸に「気の毒だった」と同情してやりたいほどだ。

だが、DeNAの出来次第ではCAに出られる確率も残っているし、もしも出られれば投手陣が手薄なヤクルトと広島が相手となれば、負け越しのリーグ戦3位のテイームの日本シリーズ出場の機会が巡ってくるかも知れないのだ。広島は確かに良く打って強いが、防御率が4点台という崩壊同様の投手陣だし、16勝だったかした大瀬良も昨年の最多勝投手の野村と同様に、決め手を欠く投手で不安だ。

マスコミの中には昨年だったかにGMに取り立てた香取も首だと見ているところもあるが、私は岡本以外誰も育てた実績がない無能な生え抜きのコーチ連中を整理するのが先だと思っている。それともスポーツ新聞辞令が出た原辰徳の全てを任せるかだ。何れにせよ、球団のフロントとやらの者どもが高橋由伸に監督を押しつけた代償は高いものについたようだし、高橋にも気の毒だったように思えるのだが、彼は読売の監督を3年もやれたことで満足していたりしてないだろうな。



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