新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

第2波は既に襲来していたか

2020-05-30 10:20:13 | コラム
昭和大学の二木客員教授が指摘された「余波」が穏当だと思う:

昨29日には東京都では22人という感染者が発生して、小池都知事が設定した何とか言う基準値をぐらつかせたが、彼女は躊躇せずにステップ(既に指摘したが、カタカナ語を使う必然性など皆無だが)の段階を進めると発表してしまった。同様に九州の北九州市でも長いゼロの期間を経て20名突破を記録してしまった。この様子を見て出演しておられた二木氏に司会者が「第2波が起きているのか」と尋ねた。私の捉え方では「余震」とでも言われるかと思えば「余波であって、第2波とはもう少し日時を経てからドンと大規模に襲ってくるもの」と解説された。納得だった。

私はテレビ局がご登場願っている専門家の方々には「所謂」を付けたい嘗ては臨床をされていた頃に積み上げた預金的経験に基づいて主に理論的な事を述べられる一派と、二木氏のように勿論理論の裏付けはあるが、かなり現実的で解りやすく親切に語る流派と、現実に悲しいほど直面されている開業医からの立場で「現場の物理的な過剰負担と経営難」を時には感情的に、時には切々と訴えられる倉持氏のような、現実を語るどちらかと言えば「政府批判派」とに別けられると思っている。だが、この第3類はテレビ局の意に沿わないようで、何時も「リモート」であるのも面白い。

私は「第2波」であるかないかなどを語るべき立場にはいないが、北九州はいざ知らず、東京で生じている20名を突破してきた流れは「第2波」ではないと考えている。確かに都区外の病院で集団感染(私は「クラスター」というカタカナ語は採らない)が生じたという事実はあるが、テレウワーキングなるものがある程度普及しても、多くの会社員は相変わらず「遅刻」なる制度に縛られているようだし、老いも若きも飲み屋に群がっているような、フラストレーションからの開放感を味わう夜間外出のような緊張感の欠如をこそ、責めたい気がするのだ。

最後に八つ当たりし気になるかも知れないが、今週の週刊新潮がほとんど完膚なきまでに小池都知事の売名行為と、すべの道は再戦に続く的な姿勢を叩いていたのは尤もであると考えている。それが都民と都区外からの通勤者の緊張感を削いだのではなかったかと看做している。この辺りは産経新聞の花田凱記氏の「週刊誌ウオッチング」が鋭く衝いていると思うので、興味と関心をお持ちの型はご一読を。話を戻しておくと、私は「余震」は良いところを衝いたと思って自画自賛したいのだが、どんなものでしょうか。




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