新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月28日 その2 「ふーん、そういう言い方かになるのか」

2016-12-28 14:51:09 | コラム
Englishらしい表現の応用編:

昨日“English”らしい表現を採り上げたので、ここではその続編を。ここに採り上げる表現は、我が国の学校教育では教えていないだろうnative speakerが日常的に使うものだと思っている。だからと言って、それが良いのかと思って安易に真似ると、何となく「木に竹を接ぐ」ような格好になるかと危惧する。その点はW社に転じた頃、ワシントン大学のMBAのBJ氏に「気安く使いなさんな」と忠告された。しかし、覚えておけば、例文の様に言われた際に「???」とならずに済むだろうと考えている。

私は1972年8月にアメリカ本土に初めて着いた後で、サンフランシスコ空港内で機内で一緒だったアメリカ人に乗り継ぎの時間待ちに”I’ll buy you a drink.”と誘われて、”???”だったのだし、初めて訪れたM社本社ビルの中でマネージャーの個室に入り、秘書さんにコーヒーを”How do you take it?”と尋ねられて当惑した。「コーヒーカップから飲むに決まっているじゃないか」と思ったから。しかし、これは「砂糖とクリームを入れるか」とのお尋ねだった。この辺りに「英語とEnglish」の違いがあるのだ。

「私はあらゆる方法で彼の考えを変えさせようと試みた」→“I tried everything possible to change his mind.”
解説)everything possibleがこの言い方の肝だろう。every possible wayもあれば、every reasonなんていうのも出て来る。everyの使い方に色々あるのだと思って頂きたい。即ち、“I have every reason to believe he will not show up today.”と言えば「彼は今日は現れないと確信している」という意味になる。

「それってどういう意味?」→“What do you mean by that?”
解説)何でもないような言い方だが、"What do you mean by saying so?”とすれば「そう言うのは何の意味ですか」となっていく。“mean”も結構面倒な言葉で、一寸緊張した場面で“Do you really mean it?”と尋ねれば「本気で言っているのか」だし、“Yes. I mean it.”だと「そうだ。本気で言っている」か「そのつもりで言っている」となるのだ。

「彼はその時点からこの件で我々と関わりを持つようになった」→“He came into our picture at about that point in time.”
解説)「絵の中に入ってきた」という少し比喩的な言い方で、和訳に困る表現だろう。故に、観念的に英語のままで理解出来たならば何も日本語にして考える必要はないではないかと言いたくて採り上げてみた次第。

「この辺で如何ですか」→“How does that sound (to you)?”
解説)これは打診する時の言い方。何か提案した後で言うことが多いと思う。答え方の一例は“Sounds good to me.”とすれば良いだろう。受け入れたくなければ“It does not sound good(right)for me.”とでも言えば良いかな。

「我が社は必ずやり遂げてみせる」→“I am sure we will get there.”
解説)これはW社の我が事業部が大変に挑戦的なプロジェクトに取り組んでいた時に、幹部の一人が言った台詞だ。日本語の表現を先に出してみれば、どうやって英語にするかと悩まされるだろう。所謂日常会話と言うべきか、部内の会議の席の発言に使われる単語ないし熟語かまたはphraseでもこのようにように易しい言葉が多いのだと知って貰いたくて採り上げた。単純に考えれば「そこまで行く」で「成し遂げる」の意味になっている。

未だ未だこういう言い方はいくらでもあるので、また何時か機会を見て。




近頃気になること

2016-12-28 08:40:04 | コラム
電通問題他:

電通が長時間労働の廉で書類送検(送致?):

そこまで行ったとなると報じられた。私は自殺者が出るなど大きな問題を起こした電通の会社運営は決して良かったとは思っていない。マスコミが競って非難するのも解らないでもない。だが、何とも理解不能に近い状態にある事がある。それは電通の社員をそういう状態に追い込んだのか、長時間残業をせざるを得ないように求めたお客様というかスポンサー様というのか「クライアント→client」(とんでもない間違いのカタカナ語で「クライエント」であるべきだった。talentと書いて「タラント」に何故しなかった?)はおられなかったのか、お客様には何の責任もないのかと思うから言うのだ。

電通と雖も客商売である以上何としてもお客様のご要望に応えねばならないし、またそうしてきたからこそ現在の超強力な業界での地位があるのではないのか。私は生涯で電通のような業態の社内に物理的にも立ち入ったことがないので、飽くまでも部外者の憶測だが、何故会社の立場と地位の確保の為に社員にそこまで働かせたのかが疑問なのだ。それだけではなく、残業の時間を改竄したのは確かに悪質だ。

私は二十歳台だった頃には吉田秀雄氏の鬼の十則だったかに影響されて「他人を引きずり回せ。引きずる者と引きずられる者との間に云々」などを信奉して自分の得意先に対する立場を強化しようと考えたものだった。だが、そうだからと言って長時間の残業などには至らなかったなと今頃になって回顧している。マスコミが電通の「クライエント」筋に触れないのは、矢張り彼らにとってもスポンサー様だからかななどと考えている。

SMAPの解散:
というか最後のテレビ出演。兎に角ウンザリだったのは昨日は何処の局でもニュースが見たくてチャンネルを合わせると兎に角スマップ様のお通りなのだ。如何にも国を挙げてこの解散を惜しんでいるかのようだった。この年齢になる前からでもあの下品なガキどもの養成所であるジャニーズを毛嫌いしてきたので、あの妙な髪型をして珍妙な衣装を着せた男の子だけをテレビ局に押しつけていると聞かされたあの事務所のタラント(足らんと?失礼、タレントだったかも知れない)が出る番組は絶対といっても良いほど見なかった。

だから、あの「世界に何とかいう花」のようなテレビ局の関係者から他の芸人どもが絶賛する歌も今回初めて頭から途中まで聴かされることになった。流行歌として良く出来た部類だが、あの5人(嘗ては6人)が上手く歌っているから売れたのではあるまいと思った。兎に角、我が国の若者の品位と矜恃を落とすことにあれほど貢献した団体もないと思っているし、その代表格である彼らスマップを朝から晩まで礼賛されては大いに不愉快だった。

羽生結弦が世界選手権の代表に選出:
これも正直に言っておかしなことではないのかと思う。その最終予選会の日本選手権にインフルエンザで欠場したことを責める報道機関もなく、解説者もスポーツ関連の評論家もいなかった。欠場しても選ばれるとは嘗ての柔道連盟が予選で負けた谷だったか田村だったかの亮子をオリンピック代表に選んだのと同じ屁理屈ではないのか。私は重要な試合の前にインフルエンザにかかった羽生の自己管理はもっともっと批判されて然るべきだと思っている。世界最高の位にある者としては恥じるべきで、辞退してもおかしくはない。あの予選の試合で第4位になった者の無念を思うべきだ。

ASKAなる元流行歌手の不起訴:
これもおかしなことだった。結果的に不起訴だったのだが、あれでは誤認逮捕と同じではなかったのか。警察の不手際のようだったとまでは報じられた。だが、その点を真っ向から非難する報道はなかったのは何故だろう。私はそもそも流行歌手には全く関心がないので、彼らが歌っていた曲名も知らず歌っているのを聞いたこともなかった。お陰様で彼らはただがなっていただけだと知り得たが。

余談だが、ASKAの相棒はChageと書いて「チャゲ」と読ませるそうだが一寸無理があると思う。あれを外国人が見れば「チェイジ」と読むだろうよ。丁度Roppogi(六本木)が「ロッパンジ」か「ラッパンジ」となってしまうように。強いて書き直せばChague辺りかな。