新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月16日 その2 専門商社マンと語り合った

2016-12-16 18:07:32 | コラム
紙流通市場の不調は相変わらずだった:

先日の商社マンとの懇談と同様で、為替が¥117になっても輸出が元気になる訳でもなく、国内市場では値段は下がり続けて尚且つ荷動きは不調であるとの嘆き節が聞かれた。「紙類が売れるようになれば景気は回復基調という昔のバロメーターは何処」という相変わらずの状態だった。こんな話を採り上げるの無意味かも知れないが、景気回復はこの業界にまでは及んできていなかったのである。

海外駐在経験が豊富だった彼とは何時も英語の話になるが、今回は「マクマホン」を採り上げた。彼もこのカタカナ表記には批判的で、マスコミにはまともに英語を解っている人がいないのかと不思議がっていた。私は以前に”Gary”を「ゲーリー」かと思い込まされ、招待された家で「今日はゲーリーはいないのか」と尋ねて恥をかいた経験があったなどと昔話もした。これは「ゲアリー」に近いのが本当の名前だが、彼は「ギャリー」もありますと笑った。

こういう名字の読み方は我々の漢字の場合にも難しいものがあるし、同じ名字でも異なる漢字が使われている多々例もあるので要注意かという話になった。私の経験ではある医院で「コウヤさんですか、タカタニさんですか、コウタニさんですか、次どうぞ」と呼ばれた方がおられ、結局は「タカヤさん」だった笑えない例があった。また、「コウノさん」には河野、神野、高野、甲野、甲埜等々がある。「ワタナベさん」にも渡部、渡辺、渡邊があるではないか辺りまで話が及んだ。

お互いに紙類の市況が冴えないという話題を避けた結果か、文化的(?)な話題が多い懇談会になってしまった。「売れて売れて困る」などと語り合える日が何時になったら来るのだろうか。「いや、もう来ないのかも知れない」辺りが結論だったのは遺憾である。

クリステイアーノ・ロナウド様のご登場

2016-12-16 07:56:25 | コラム
FIFAクラブW杯もう一つの準決勝戦:

昨15日は2時間半ほどの昼食会の後で床屋に回ったりして連日のように動き回った為に夕食後はやや疲労気味で、鳴り物入りで登場するレアル・マドリードのChristiano Ronaldo様が試合にお出になる7時半頃には眠気に悩まされていた。名前をアルファベット表記にしたのは理由がある。彼はポルトガル人でありながらスペインのリーグに所属しているので、カタカナ表記が乱れているからだ。Wikipediaによれば「クリステイアーノ・ロナウド」でも、本人は「ホナウド」と称しているとか。因みに、マスコミは何故かブラジル人の場合は「ロナウド」にするが、産経は「ロナルド」としていた。

さて、サッカーである。レアル・マドリードもロナウド様も初めて見た。私は張本勲ほどではないが、海外のサッカーにさして興味がないと言いたいところだが、ICTの技術に依存して海外の試合を見る術を知らないだけだ。寧ろ意外なサッカーだった。即ち、今年になって無敗の35連勝と聞くサッカーは、髪振り乱してピッチを全員が全速力で大股で走り回り、当たってくる相手を蹴散らすのではなく、超一流の全員が身体的接触を最小限に止め、高速で正確なパスを回して素早く攻め上がる淡々としたサッカーだった。淡々としているのでゃなく、相手に付け入る隙を与えていなかったと言うべきか。

ロナウド様もテレビ画面で見せられてきたようにキチンとなでつけられた髪型を最後まで乱すことがなかったし、他にも数名が同じようにセットされたままで試合を終えた。それほど余裕があるように見えた。同時に、余程強力な整髪料でも使っているのかと思わずにはいられなかった。浦和の槙野はあれを真似たのかと、あらためて知った次第だ。

彼は大スターであり、バロンドールとやらを4度も受賞していると聞かされていたが、テイームの中心となって懸命に試合を組み立てる役ではなく、飽くまでも点を取る係に集中して周囲から良いパスが出て来るのを待っているかのように見えた。別な言い方をすれば、彼以外にも何時でもチャンスがあれば点を取ってみせる選手が沢山いる凄いテイームであるのだった。彼が所属するスペインのリーグは、どうやらUKやイタリアやドイツのような激しさがなくても通用すると見たのはひが目か。

勝敗は最初から度外視して見ていたが、相手だった「クラブ・アメリカ」も中米だったかを代表するだけあってなかなかのものだった。だが、レアル・マドリードに何故か前後半の終わり頃の所謂「ロスタイム」に各1点を献上して2対0で敗退したのは、善戦健闘の部類に入れても良いと思っている。18日には我らが鹿島・アントラーズが決勝戦でレアルに当たるのだが、あのサッカーがどの程度通用し如何なるスコアになるのかが少し楽しみだ。ロナウド様の髪を乱させるような奮闘を期待したい。