新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月7日 その2 欧州の難民問題は向こう岸の火事か

2015-09-07 08:08:43 | コラム
欧州への難民流入問題は他人事ではあるまい:

このところ連日のように主にシリアから無数の避難民というか難民が地中海経由でも大量に欧州特にドイツ等を目指して流れ込んでいる。正確ではないかも知れないがその数は40万人を突破したと聞いた気もする。容易ならざる事態である。EU圏内の諸国も対応に腐心している。単純に考えても宗教を初めとして文化が異なるそれほどの数の言うなれば徒手空拳の人たちの衣食住と職の心配をせねばならないのだから大変だ。

我が国はこれだけを考えれば立地条件が異なる。だが、北方に政治・経済・軍事等が安定しているとは言えない国があるのは事実だろう。既に万一の場合にはそれらの国から難民が押し寄せてくる危険性を採り上げて論じられた有識者や学識経験者がおられた。私はそれでなくとも異文化で反日を旨とする?諸国からの合法・非合法を問わず多くの人が既に移ってきていることを歓迎する気にはなれないが、その理由をここに詳しく述べる気はない。

しかし、我が政府は若年労働人口の不足という深刻な悩みを抱え、それを補う為のアジアや近隣の諸国からの2,000万人とも言われる労働力の受け入れを採り上げている。ここ新宿区は33万人の人口の10%が中国や韓国人等が占めているが、街を歩けばここは「ここが果たして東京のうちか」と恐ろしくなるほど外国語で話している若者が数多く闊歩している。

彼らは勝手に何処かに民間のパートなり何なりに巣くっているのだろうが、政府が正式に受け入れるとなればその人たちの為の所謂「コミュニティーを設けねばならないだろうし、そこは一時は繁栄したKoreatownの如くと化すだろう。政府は「不足を補う」との名目はあっても結局は我が国の人たちの職を彼らに与えるのである。私は悲観論者として嘗てのLAのアフリカ系アメリカ人と韓国系の大騒動を思い出さずにはいられない、たとえ我が国民がそういう行動に出ることはないと確信していても。

悲観的観測はさて措き、中近東からEU圏内への難民の移動の裏には勿論シリアの内戦があるが、IS等が中近東で暴れまくっていることの悪影響があることは無視出来まい。即ち、ISの動向が真の宗教に基づいていないのは確かだろうが、世界には歩いて超えられる国境がある地域がある以上、今後ともこの招かざる難民問題が続いていくのは間違いないだろう。

私はこれは決してグローバリゼーションなどという結構なものではないと見るが、宗教も何処かで関係していると思わせられる以上、我が国でも十分に成り行きを注視して、万一の事態に何処かで備えておく必要があるような気がしてならない。


Uー18W杯野球決勝戦観戦記

2015-09-07 07:26:46 | コラム
日米決勝戦は非常に興味深い熱戦だった:

昨6日夜は予選リーグでは勝っていた日本代表が二連覇中のアメリカとどう戦うかに興味を感じて初めから見てしまった。結論としては「強い方が勝った」という極めて陳腐なものになるが、日本代表が持てる力の全てを出し切って高い壁に挑んで行った点を高く評価したい熱戦だった。辛口と言われる私としては敢えて「惜しかった」と言っても良い敗戦だった。

だが、結局は力の差は如何ともしがたく、ここぞという時にエラーが出たり、ほとんど当たり損ないの外野フライが誰も間に合わない場所に落ちるなど「運」までが強い方に味方してしまったと言えるだろう。あれを「運が悪かった」と言っていては何の学習にもなるまい。

我が代表はその佐藤投手の三塁への暴投のエラーと右翼手が全力で走っても(解説の渡辺前横浜高校監督が言う)雨降りによる芝生の状態の悪さで追いつかなかったことなどが直接の敗因とはなった。だが、投手では佐藤と上野はアメリカを押さえ込んでいたし、打つ方でも16歳という清宮と同年のPrattoという好投手を何度か打ち込んでチャンスを作ってはいたのは立派だった。だが、紙一重の「運」の差もあって追いつかなかった。

私は持っていただろう全ての力をほとんど出し切ったその善戦健闘を讃えておきたい。更に、アメリカ側の日本の力と「運」をギリギリのところで抑えきった実力にも敬意を表しておこう。実は、私はアメリカの高校生の野球の実態を知ったのは、昨夜と予選で韓国を9回でひっくり返したところしか見たことがないので、昨夜のような変化球を見事に操る16歳の投手を見付けらたのは意外だったし、あの年齢であの手の野球をやらせると知ったのは大いに参考になった次第だ。

我が代表が負けたのは実力の差だとは言ったが、私は敢えて敗因にまでは入れないが、1年生の清宮幸太郎をDHでも4番に使ったことは誤りだったと見ている。またマスコミの清宮を過剰に持ち上げる様にも好感は持てなかった。結局は清宮は四番打者としては十分に貢献していなかったし、変化球を打ちこなせないことをアメリカ側が見切っていたと渡辺氏も指摘していた。

私は彼を素材としては一定の評価はするが、代表で使うのは時期尚早であると断じる。現時点では他の3年生たちと実力の差があったと思う。早実ではその素材を活かすべく鍛えて、もう少し本格的な打者に育てた後で良いのではと思ってみていた。それはそうだろう、幾らリトルリーグ等で実績があっても、ついこの間までは中学3年生だったのだから。素材としての評価と全日本代表とは別物ではないのか。