新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

Uー18W杯野球決勝戦観戦記

2015-09-07 07:26:46 | コラム
日米決勝戦は非常に興味深い熱戦だった:

昨6日夜は予選リーグでは勝っていた日本代表が二連覇中のアメリカとどう戦うかに興味を感じて初めから見てしまった。結論としては「強い方が勝った」という極めて陳腐なものになるが、日本代表が持てる力の全てを出し切って高い壁に挑んで行った点を高く評価したい熱戦だった。辛口と言われる私としては敢えて「惜しかった」と言っても良い敗戦だった。

だが、結局は力の差は如何ともしがたく、ここぞという時にエラーが出たり、ほとんど当たり損ないの外野フライが誰も間に合わない場所に落ちるなど「運」までが強い方に味方してしまったと言えるだろう。あれを「運が悪かった」と言っていては何の学習にもなるまい。

我が代表はその佐藤投手の三塁への暴投のエラーと右翼手が全力で走っても(解説の渡辺前横浜高校監督が言う)雨降りによる芝生の状態の悪さで追いつかなかったことなどが直接の敗因とはなった。だが、投手では佐藤と上野はアメリカを押さえ込んでいたし、打つ方でも16歳という清宮と同年のPrattoという好投手を何度か打ち込んでチャンスを作ってはいたのは立派だった。だが、紙一重の「運」の差もあって追いつかなかった。

私は持っていただろう全ての力をほとんど出し切ったその善戦健闘を讃えておきたい。更に、アメリカ側の日本の力と「運」をギリギリのところで抑えきった実力にも敬意を表しておこう。実は、私はアメリカの高校生の野球の実態を知ったのは、昨夜と予選で韓国を9回でひっくり返したところしか見たことがないので、昨夜のような変化球を見事に操る16歳の投手を見付けらたのは意外だったし、あの年齢であの手の野球をやらせると知ったのは大いに参考になった次第だ。

我が代表が負けたのは実力の差だとは言ったが、私は敢えて敗因にまでは入れないが、1年生の清宮幸太郎をDHでも4番に使ったことは誤りだったと見ている。またマスコミの清宮を過剰に持ち上げる様にも好感は持てなかった。結局は清宮は四番打者としては十分に貢献していなかったし、変化球を打ちこなせないことをアメリカ側が見切っていたと渡辺氏も指摘していた。

私は彼を素材としては一定の評価はするが、代表で使うのは時期尚早であると断じる。現時点では他の3年生たちと実力の差があったと思う。早実ではその素材を活かすべく鍛えて、もう少し本格的な打者に育てた後で良いのではと思ってみていた。それはそうだろう、幾らリトルリーグ等で実績があっても、ついこの間までは中学3年生だったのだから。素材としての評価と全日本代表とは別物ではないのか。



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