気ままに

大船での気ままな生活日誌

細川サイエンス展 in 永青文庫

2010-03-11 19:12:42 | Weblog

永青文庫に一度は入ってみたいと、近くに来たときに寄ると、いつも休みだった。だから一度も入っていなかった。隣りに和敬塾があり、そこには無断侵入(笑)したことがある。ここも以前は細川家の敷地だったときく。村上春樹もここで過ごしたことがあり、”ノルウェイの森”を読んだ時に、ここをモデルにしていることはすぐ分かった。


もう2週間以上も前になってしまったが、椿山荘に行ったときに、近くの永青文庫が開いていたので、覗いてみた。ちょうど”細川サイエンス展”を開催していた。細川家のお殿様がこんなにサイエンス好きだとは知らなかった。とくに、八代重賢の学問好きは尋常でなかったようだ。藩校や医学校を創設し、動植物の写生帳を編纂したり、同時期のサイエンス関連の書物や、地球儀のみならず、天球儀まで蒐集している。生物学から天文学まで、なんでもサイエンス、博物学者なのだ。下図は細川重賢の肖像画である。

こんな天球儀まで手元においていた。渋川春海作で、初代幕府の天文方だそうだ。家康も学問好きだが、天文方とゆう役職までつくるとは、すごい。当時世界でも、なかったのではないだろうか。

地球儀は司馬江漢作だそうだ。いつか紹介した、おせんちゃんの物語にも出てくる変人浮世絵師だ。多芸多才ぶりには驚かされる。変人と言われるくらいでないと、いい仕事はできないノダ。

江戸時代は、何でもできちゃう人がいくらでもいる。平賀源内もそうだ。おせんちゃんのあこがれていた、2代目瀬川菊之丞と”関係”があったとゆうのは本当だろうか。平賀源内監修の”重刻秘伝花鏡”。園芸のみならず、魚、カエル、昆虫の飼育法まで載せているそうだ。6巻からなる。

貝原益幹の”本草綱目”ももちろん所蔵していた。お殿さま、自ら、植物の図鑑を家来に命じつくったということだから、はんぱではない植物学者だ。


この日記帳の中に、細川忠利が家来に命じ”日本初”のワインをつくった証拠の日誌が含まれている。牛久シャトウかと思っていた。寛永5~7年の頃である。はじめて知った。さすが、うちの、ゲゲゲの女房の故郷のお殿様のことはある。うちのゲゲゲは白ワインが好きです。ぼくは赤です。


まだまだ、すばらしいコレクションがあったが、きりがないので、お猿さんの絵と、牡丹と芍薬の絵でおわりにする。また、近くに着たら、寄ってみよう。


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