ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

坂上郎女編(02)うちは生きるで 恋の道

2011年04月21日 | 坂上郎女編
■平成23年4月21日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★先立った 皇子みこけたか 恋炎 若い郎女 ここぞと燃やす

言ふ言の かしこき国ぞ くれなゐの 色になでそ 思ひ死ぬとも
うわさする 人の言葉は おそろしで 本心ほんね隠しや なんぼろても》
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六八三〉 
今はは 死なむよ我が背 けりとも 我れに依るべしと 言ふといはなくに
《もううちは 死んで仕舞しもたる 生きてても あんたその気に ならへんさかい》
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六八四〉 
人言ひとごとを しげみか君が 二鞘ふたさやの 家をへだてて 恋ひつつをらむ
《人の口  うるさいよって 別々の 家に分かれて 恋い焦がれてる》
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六八五〉 
このころは 千年ちとせきも 過ぎぬると 我れやしかふ 見まくりかも
《近頃は うち思うんや 千年も うてへんなと ああ いたいな》
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六八六〉 
うつくしと 我がふ心 速川はやかわの きにくとも なほやえなむ
《あんたはん 恋しと思う うちの気持は 抑え付けても 溢れ出てくる》
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六八七〉 
青山を 横ぎる雲の いちしろく 我れとまして 人に知らゆな
《うちの顔 じっと微笑ほほえみ 見たあかん 他人ひとに知れたら 困るよってに》
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六八八〉 
海山も 隔たらなくに 何しかも 目言めことをだにも ここだともしき
《海や山 隔ててへんに 逢うことも 声掛かるんも 少ないちゃうか》 
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六八九〉 




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