■平成22年2月8日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
★歌聖なる 名前呼ばれし 人麻呂の 死処何処 鴨山何処
鴨山の 岩根し枕ける われをかも 知らにと妹が 待ちつつあるらむ
《鴨山で わしこのままで 死ぬのんか 何も知らんと お前待つのに》
―柿本人麻呂―〔巻二・二二三〕
な思ひと 君は言へども 逢はむ時 何時と知りてか わが恋ひずあらむ
《安心し また逢えるやん 言うたけど 逢われんかったら どないするねん》
―依羅娘子―〔巻二・一四〇〕
直の逢ひは 逢ひかつましじ 石川に 雲立ち渡れ 見つつ偲はむ
《雲あがれ 逢いたなったら 雲あがれ 逢われへんけど 雲雲あがれ》
―依羅娘子―〔巻二・二二五〕
今日今日と わが待つ君は 石川の 貝に交りて ありといはずやも
《どこおるん 今か今かと 待ちよるに 貝と一緒に 居るて言うんか》
―依羅娘子―〔巻二・二二四〕
荒波に 寄りくる玉を 枕に置き われここにありと 誰か告げなむ
《ここに居る 波を枕に ここ居ると みんなに言うてや ここ居るよって》
―丹比笠麿―〔巻二・二二六〕
天離る 夷の荒野に 君を置きて 思ひつつあれば 生けりともなし
《どう思う こんな田舎に 眠らして あんたどないや うち辛いけど》
―作者不詳―〔巻二・二二七〕
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万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★歌聖なる 名前呼ばれし 人麻呂の 死処何処 鴨山何処
鴨山の 岩根し枕ける われをかも 知らにと妹が 待ちつつあるらむ
《鴨山で わしこのままで 死ぬのんか 何も知らんと お前待つのに》
―柿本人麻呂―〔巻二・二二三〕
な思ひと 君は言へども 逢はむ時 何時と知りてか わが恋ひずあらむ
《安心し また逢えるやん 言うたけど 逢われんかったら どないするねん》
―依羅娘子―〔巻二・一四〇〕
直の逢ひは 逢ひかつましじ 石川に 雲立ち渡れ 見つつ偲はむ
《雲あがれ 逢いたなったら 雲あがれ 逢われへんけど 雲雲あがれ》
―依羅娘子―〔巻二・二二五〕
今日今日と わが待つ君は 石川の 貝に交りて ありといはずやも
《どこおるん 今か今かと 待ちよるに 貝と一緒に 居るて言うんか》
―依羅娘子―〔巻二・二二四〕
荒波に 寄りくる玉を 枕に置き われここにありと 誰か告げなむ
《ここに居る 波を枕に ここ居ると みんなに言うてや ここ居るよって》
―丹比笠麿―〔巻二・二二六〕
天離る 夷の荒野に 君を置きて 思ひつつあれば 生けりともなし
《どう思う こんな田舎に 眠らして あんたどないや うち辛いけど》
―作者不詳―〔巻二・二二七〕
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