ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

坂上郎女編(03)うちの命は 恋なんや

2011年04月25日 | 坂上郎女編
■平成23年4月25日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★郎女の 才色兼備 男呼ぶ 恋歌磨き 益々光る

我れのみぞ 君には恋ふる 我が背子が 恋ふといふことは ことなぐさ
《うちだけや  恋し思うん 決まってる あんた口先 ばっかりやんか》
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六五六〉 
思はじと 言ひてしものを 朱華色はねずいろの うつろひやすき 我が心かも
《恋なんか もうせえへんで うてたが うちの決心 怪しいもんや》
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六五七〉 
思へども しるしもなしと 知るものを 何かここだく 我が恋ひわたる
《うちの恋 なんぼ思ても かなわへん 分かってるのに し続けとるわ》 
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六五八〉 
あらかじめ 人言ひとごとしげし かくしあらば しゑや我が背子 奥もいかにあらめ
《初めから あれこれ言われ うっとしい これやと後が 思いやられる》
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六五九〉 
をと吾を 人ぞくなる いで吾君あがきみ 人の中言なかごと 聞きこすなゆめ
《ふたり仲 こ思う人 てるから あんたそんなん 聞いたらあかん》
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六六〇〉 
恋ひ恋ひて 逢へる時だに うるはしき こと尽してよ 長くと思はば
《恋い焦がれ やっと逢えたで いてたら 甘い言葉を いっぱいうて》
                         ―大伴坂上郎女―〈巻四・六六一〉 




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