■平成23年4月18日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
――――――――――――――――――――――――――――――――
★大伴の 安麻呂娘 郎女を 穂積皇子へ 嫁がす策か
家にありし 櫃にかぎさし 蔵めてし 恋の奴の つかみかかりて
《家にある 箱に錠かけ 封印た 好色心 またぞろ疼く》
―穂積皇子―〈巻十六・三八一六〉
狩高の 高円山を 高みかも 出で来る月の 遅く照るらむ
《すぐ傍に 迫る高円山 高いんで 月出て照るん 遅いんやなあ》
ぬばたまの 夜霧の立ちて おほほしく 照れる月夜の 見れば悲しさ
《霧立って ぼやっと照る月 見てたなら なんや悲しに なってきたがな》
山の端の ささら愛壮士 天の原 門渡る光 見らくしよしも
《山の端 かかって光る お月さん 空渡るんを 見てたら楽し》
―大伴坂上郎女―〈巻六・九八一~三〉
【恋の奴の】へ
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★大伴の 安麻呂娘 郎女を 穂積皇子へ 嫁がす策か
家にありし 櫃にかぎさし 蔵めてし 恋の奴の つかみかかりて
《家にある 箱に錠かけ 封印た 好色心 またぞろ疼く》
―穂積皇子―〈巻十六・三八一六〉
狩高の 高円山を 高みかも 出で来る月の 遅く照るらむ
《すぐ傍に 迫る高円山 高いんで 月出て照るん 遅いんやなあ》
ぬばたまの 夜霧の立ちて おほほしく 照れる月夜の 見れば悲しさ
《霧立って ぼやっと照る月 見てたなら なんや悲しに なってきたがな》
山の端の ささら愛壮士 天の原 門渡る光 見らくしよしも
《山の端 かかって光る お月さん 空渡るんを 見てたら楽し》
―大伴坂上郎女―〈巻六・九八一~三〉
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