■平成21年9月30日■
万葉集に詠われた歌を 歴史の流れに沿って 採り上げ 「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
★稀代英雄 天智が崩御 有りし日偲び 王詠う
かからむの 懐知りせば 大御船 泊てし泊りに 標結はましを
《こうなんの 分かってたなら あんた居る 場所に標縄 〔悪霊入らんよう〕張っといたのに》
―額田 王―〔巻二・一五一〕
★鏡山御陵での 奉仕を終え それぞれが去って行く 私ももう 去らねばならぬのか
やすみしし わご大君の かしこきや 御陵仕ふる 山科の 鏡の山に
夜はも 夜のことごと 昼はも 日のことごと 哭のみを 泣きつつありてや
百磯城の 大宮人は 去き別れなむ
《天皇の 墓守りと 鏡の山に 集まって 夜昼なしに 泣きつづけ
終わってしもて みんな去ぬ 散り散りなって 帰ってく》
―額田 王―〔巻二・一五五〕
【去き別れなむ】へ
万葉集に詠われた歌を 歴史の流れに沿って 採り上げ 「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★稀代英雄 天智が崩御 有りし日偲び 王詠う
かからむの 懐知りせば 大御船 泊てし泊りに 標結はましを
《こうなんの 分かってたなら あんた居る 場所に標縄 〔悪霊入らんよう〕張っといたのに》
―額田 王―〔巻二・一五一〕
★鏡山御陵での 奉仕を終え それぞれが去って行く 私ももう 去らねばならぬのか
やすみしし わご大君の かしこきや 御陵仕ふる 山科の 鏡の山に
夜はも 夜のことごと 昼はも 日のことごと 哭のみを 泣きつつありてや
百磯城の 大宮人は 去き別れなむ
《天皇の 墓守りと 鏡の山に 集まって 夜昼なしに 泣きつづけ
終わってしもて みんな去ぬ 散り散りなって 帰ってく》
―額田 王―〔巻二・一五五〕
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