■少名毘古那神と国造り
大国主 神命
出雲の美保の 岬立ち
国の統一の 策を練る
そこへ遥かな 沖辺から
船を漕ぎ寄す 神がいる
小さいガガイモ 舟にして
羽虫羽根着た 小さい神
聞けど名告らぬ その神を
不思議思いし 大国主神は
蟇や案山子の 助け借り
神産巣日神 お子様の
少名毘古那 神と知る
少名毘古那神に 下されし
天の命じは 大国主神と
力合わせの 国造り
播磨の国で 二つ神
戯け競いを したと云う
大国主神我慢 糞堪え
少名毘古那神土背に 過重堪え
負けた大国主神 した糞に
勝った少名毘古那神は 土被す
これぞ実りの 儀式にて
農神の 起こりとや
(播磨風土記より)
伊予国至り 二つ神
些細なことで 諍いに
弾みで少名毘古那神 息絶える
悔やむ大国主神 思案末
肥前別府の 湯を引いて
少名毘古那神浸すに 蘇る
少名毘古那神小躍り 良う寝たと
云うが道後湯 起こりとや
(伊予風土記逸文より)
国造り半ばを 終えたとき
なんたることか 少名毘古那神
粟茎弾き 常世辺へ
困り果てたる 大国主神に
海面光らせ 寄り来たる
神が申すに 「我を祀れ
然らば汝れに 手を貸すが」
「何処祀れば 意に沿うや」
「大和御諸の 山の上
我れを祀れば 叶うぞよ」
これぞ大物 主神
遂に成ったる 国造り
葦原中国 繁栄の
声は届きて 天上へ
大国主 神命
出雲の美保の 岬立ち
国の統一の 策を練る
そこへ遥かな 沖辺から
船を漕ぎ寄す 神がいる
小さいガガイモ 舟にして
羽虫羽根着た 小さい神
聞けど名告らぬ その神を
不思議思いし 大国主神は
蟇や案山子の 助け借り
神産巣日神 お子様の
少名毘古那 神と知る
少名毘古那神に 下されし
天の命じは 大国主神と
力合わせの 国造り
播磨の国で 二つ神
戯け競いを したと云う
大国主神我慢 糞堪え
少名毘古那神土背に 過重堪え
負けた大国主神 した糞に
勝った少名毘古那神は 土被す
これぞ実りの 儀式にて
農神の 起こりとや
(播磨風土記より)
伊予国至り 二つ神
些細なことで 諍いに
弾みで少名毘古那神 息絶える
悔やむ大国主神 思案末
肥前別府の 湯を引いて
少名毘古那神浸すに 蘇る
少名毘古那神小躍り 良う寝たと
云うが道後湯 起こりとや
(伊予風土記逸文より)
国造り半ばを 終えたとき
なんたることか 少名毘古那神
粟茎弾き 常世辺へ
困り果てたる 大国主神に
海面光らせ 寄り来たる
神が申すに 「我を祀れ
然らば汝れに 手を貸すが」
「何処祀れば 意に沿うや」
「大和御諸の 山の上
我れを祀れば 叶うぞよ」
これぞ大物 主神
遂に成ったる 国造り
葦原中国 繁栄の
声は届きて 天上へ