■平成22年1月28日■
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
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★筑波嶺に 登り蟲麻呂 嬥歌見る 混じりもせんと 筆走らせる
鷲の住む 筑波の山の 裳羽服津の
その津の上に 率ひて
未通女壮士の 行き集ひ
かがふ嬥歌に
《筑波の山の 裳羽服の泉 連れもち集う 女や男
歌の掛け合い 袖引く催事》
人妻に 吾も交らむ わが妻に 他も言問へ
この山を 領く神の 昔より
禁めぬ行事ぞ 今日のみは
めぐしもな見そ 言も咎むな
《よその嫁はん わし口説きたい うちの嫁はん 口説いて良えで
神さん認めた この日の催事 何も言わんと 目ぇ瞑ってよ》
―高橋虫麻呂歌集―〔巻九・一七五九〕
男の神に 雲立ちのぼり 時雨降り 濡れ通るとも われ帰らめや
《雲湧いて 時雨が降って 濡れたかて つれ出来るまで ワシいねへんぞ》
―高橋虫麻呂歌集―〔巻九・一七六〇〕
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
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★筑波嶺に 登り蟲麻呂 嬥歌見る 混じりもせんと 筆走らせる
鷲の住む 筑波の山の 裳羽服津の
その津の上に 率ひて
未通女壮士の 行き集ひ
かがふ嬥歌に
《筑波の山の 裳羽服の泉 連れもち集う 女や男
歌の掛け合い 袖引く催事》
人妻に 吾も交らむ わが妻に 他も言問へ
この山を 領く神の 昔より
禁めぬ行事ぞ 今日のみは
めぐしもな見そ 言も咎むな
《よその嫁はん わし口説きたい うちの嫁はん 口説いて良えで
神さん認めた この日の催事 何も言わんと 目ぇ瞑ってよ》
―高橋虫麻呂歌集―〔巻九・一七五九〕
男の神に 雲立ちのぼり 時雨降り 濡れ通るとも われ帰らめや
《雲湧いて 時雨が降って 濡れたかて つれ出来るまで ワシいねへんぞ》
―高橋虫麻呂歌集―〔巻九・一七六〇〕