■平成23年6月9日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
――――――――――――――――――――――――――――――――
★天皇の 縁通じて 大伴の 家の栄えを 成し遂げみたい
橘を 屋前に植ゑ生し 立ちてゐて 後に悔ゆとも 験あらめやも
《高級な 橘庭に 植えたんで 上手育てな 悔いが残るで》
吾妹子が 屋前の橘 いと近く 植ゑてし故に 成らずは止まじ
《貴女はん 植えた橘 うち身近 きっと一緒に 実のらせましょや》
―大伴坂上郎女―〈巻三・四一〇~一〉
木綿畳 手向の山を 今日越えて いづれの野辺に 廬せむ我れ
《木綿布を 畳み手向ける 手向け山 越えて泊まりは どこの野辺やろ》
―大伴坂上郎女―〈巻六・一〇一七〉
あしひきの 山にしをれば 風流なみ 我がする業を とがめたまふな
《山里で 無粋な暮らし してるんで つまらん物で 御免なさいね》
―大伴坂上郎女―〈巻四・七二一〉
にほ鳥の 潜く池水 情あらば 君に我が恋ふる 情示さね
《にほ鳥の 潜る水さん 知ってたら うちの気持ちを 天皇に伝えて》
外に居て 恋ひつつあらずは 君が家の 池に住むといふ 鴨にあらましを
《宮中の 外で恋しと 思うより 天皇住む池の 鴨なりたいな》
―大伴坂上郎女―〈巻四・七二五~六〉
大夫の 高円山に 迫めたれば 里に下り来る むざさびそこれ
《狩勇士が 高円山で 追うたので 里逃げ下りた むささびやこれ》
―大伴坂上郎女―〈巻六・一〇二八〉
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万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★天皇の 縁通じて 大伴の 家の栄えを 成し遂げみたい
橘を 屋前に植ゑ生し 立ちてゐて 後に悔ゆとも 験あらめやも
《高級な 橘庭に 植えたんで 上手育てな 悔いが残るで》
吾妹子が 屋前の橘 いと近く 植ゑてし故に 成らずは止まじ
《貴女はん 植えた橘 うち身近 きっと一緒に 実のらせましょや》
―大伴坂上郎女―〈巻三・四一〇~一〉
木綿畳 手向の山を 今日越えて いづれの野辺に 廬せむ我れ
《木綿布を 畳み手向ける 手向け山 越えて泊まりは どこの野辺やろ》
―大伴坂上郎女―〈巻六・一〇一七〉
あしひきの 山にしをれば 風流なみ 我がする業を とがめたまふな
《山里で 無粋な暮らし してるんで つまらん物で 御免なさいね》
―大伴坂上郎女―〈巻四・七二一〉
にほ鳥の 潜く池水 情あらば 君に我が恋ふる 情示さね
《にほ鳥の 潜る水さん 知ってたら うちの気持ちを 天皇に伝えて》
外に居て 恋ひつつあらずは 君が家の 池に住むといふ 鴨にあらましを
《宮中の 外で恋しと 思うより 天皇住む池の 鴨なりたいな》
―大伴坂上郎女―〈巻四・七二五~六〉
大夫の 高円山に 迫めたれば 里に下り来る むざさびそこれ
《狩勇士が 高円山で 追うたので 里逃げ下りた むささびやこれ》
―大伴坂上郎女―〈巻六・一〇二八〉
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