■平成22年9月日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
――――――――――――――――――――――――――――――――
★年代わり 主な官人 皆集い 春や春来た 梅花宴
【第壱組の歌】
正月立ち 春の来らば かくしこそ 梅を招きつつ 楽しきを経め
《正月の 新春来たぞ 今日の日を 梅褒めたたえ 楽しゅう過ごそ》
―大弐紀卿―〔巻五・八一五〕
梅の花 今咲ける如 散り過ぎず わが家の園に ありこせぬかも
《今まさに ここで咲いてる 梅の様に 家の庭でも 咲き続けてや》
―少弐小野大夫―〔巻五・八一六〕
梅の花 咲きたる園の 青柳は 蘰にすべく 成りにけらずや
《梅の花 咲いてる庭の 柳葉は 鬘に丁度 ええんと違うか》
―少弐粟田大夫―〔巻五・八一七〕
春されば まづ咲く宿の 梅の花 独り見つつや 春日暮さむ
《春来たら 最初咲く花 梅の花 独り見るには 惜しい春やな》
―筑前守山上大夫―〔巻五・八一八〕
世の中は 恋繁しゑや かくしあらば 梅の花にも 成らましものを 《人生は 関わり事が 多いよって 梅の花でも 成りたいもんや》
―豊後守大伴大夫―〔巻五・八一九〕
梅の花 今盛りなり 思ふどち 插頭にしてな 今盛りなり
《梅の花 今真っ盛り みんなして 髪にかざそや 盛りの花を》
―筑後守葛井大夫―〔巻五・八二〇〕
青柳 梅との花を 折りかざし 飲みての後は 散りぬともよし
《梅の花 柳と一緒に 髪に挿し 飲み飽かしたら 散ってもええで》
―笠沙弥―〔巻五・八二一〕
わが園に 梅の花散る ひきかたの 天より雪の 流れ来るかも
《梅の花 空に舞うよに 散って来る 天から雪が 降ってきたんか》
―主人―〔巻五・八二二〕
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/19/fc367694b6cf7ec5c969f7b91d5b6a63.jpg)
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万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★年代わり 主な官人 皆集い 春や春来た 梅花宴
【第壱組の歌】
正月立ち 春の来らば かくしこそ 梅を招きつつ 楽しきを経め
《正月の 新春来たぞ 今日の日を 梅褒めたたえ 楽しゅう過ごそ》
―大弐紀卿―〔巻五・八一五〕
梅の花 今咲ける如 散り過ぎず わが家の園に ありこせぬかも
《今まさに ここで咲いてる 梅の様に 家の庭でも 咲き続けてや》
―少弐小野大夫―〔巻五・八一六〕
梅の花 咲きたる園の 青柳は 蘰にすべく 成りにけらずや
《梅の花 咲いてる庭の 柳葉は 鬘に丁度 ええんと違うか》
―少弐粟田大夫―〔巻五・八一七〕
春されば まづ咲く宿の 梅の花 独り見つつや 春日暮さむ
《春来たら 最初咲く花 梅の花 独り見るには 惜しい春やな》
―筑前守山上大夫―〔巻五・八一八〕
世の中は 恋繁しゑや かくしあらば 梅の花にも 成らましものを 《人生は 関わり事が 多いよって 梅の花でも 成りたいもんや》
―豊後守大伴大夫―〔巻五・八一九〕
梅の花 今盛りなり 思ふどち 插頭にしてな 今盛りなり
《梅の花 今真っ盛り みんなして 髪にかざそや 盛りの花を》
―筑後守葛井大夫―〔巻五・八二〇〕
青柳 梅との花を 折りかざし 飲みての後は 散りぬともよし
《梅の花 柳と一緒に 髪に挿し 飲み飽かしたら 散ってもええで》
―笠沙弥―〔巻五・八二一〕
わが園に 梅の花散る ひきかたの 天より雪の 流れ来るかも
《梅の花 空に舞うよに 散って来る 天から雪が 降ってきたんか》
―主人―〔巻五・八二二〕
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