■平成22年10月28日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
――――――――――――――――――――――――――――――――
★思うてた 寂しさ越えて 侘びしがな ここ佐保家の 茂った庭は
還るべく 時は成りけり 京師にて 誰が手本をか わが枕かむ
《帰る時 とうと来たけど 帰っても 誰の手 枕に したらええんや》
―大伴旅人―〔巻三・四三九〕
京なる 荒れたる家に ひとり寝ば 旅に益りて 苦しかるべし
《戻っても 寂し家での 独り寝は 苦しいこっちゃ 野宿するより》
―大伴旅人―〔巻三・四四〇〕
人もなき 空しき家は 草枕 旅にまさりて 苦しかりけり
《愛妻居らん 空ろな家に 暮らすんは 旅よりもっと 虚しいこっちゃ》
―大伴旅人―〔巻三・四五一〕
妹として 二人作りし わが山斎は 木高く繁く なりにけるかも
《その昔 お前と作った 家の庭 木ィ鬱蒼と 繁ってしもた》
―大伴旅人―〔巻三・四五二〕
吾妹子が 植ゑし梅の樹 見るごとに こころ咽せつつ 涙し流る
《手ずからに お前の植えた 梅の木を 見るたび泣ける 胸込み上げて》
―大伴旅人―〔巻三・四五三〕
【植えし梅の木】へ
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★思うてた 寂しさ越えて 侘びしがな ここ佐保家の 茂った庭は
還るべく 時は成りけり 京師にて 誰が手本をか わが枕かむ
《帰る時 とうと来たけど 帰っても 誰の手 枕に したらええんや》
―大伴旅人―〔巻三・四三九〕
京なる 荒れたる家に ひとり寝ば 旅に益りて 苦しかるべし
《戻っても 寂し家での 独り寝は 苦しいこっちゃ 野宿するより》
―大伴旅人―〔巻三・四四〇〕
人もなき 空しき家は 草枕 旅にまさりて 苦しかりけり
《愛妻居らん 空ろな家に 暮らすんは 旅よりもっと 虚しいこっちゃ》
―大伴旅人―〔巻三・四五一〕
妹として 二人作りし わが山斎は 木高く繁く なりにけるかも
《その昔 お前と作った 家の庭 木ィ鬱蒼と 繁ってしもた》
―大伴旅人―〔巻三・四五二〕
吾妹子が 植ゑし梅の樹 見るごとに こころ咽せつつ 涙し流る
《手ずからに お前の植えた 梅の木を 見るたび泣ける 胸込み上げて》
―大伴旅人―〔巻三・四五三〕
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