ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

源氏:桐壺(14)いとど現世の

2014年02月17日 | 七五調 源氏物語




いとど現世このよ
      ―成長皇子みこは参内に―



月日がちて 参内さんだい
若宮対面おあい みかど目に
現世このよとも無き 高貴なる
清ら美貌きりょうの 成長は
目映まばゆきまでと 映り為す








明けて若宮 四つのとし
次春宮とうぐう定め すにつけ
みかどひそかの 胸うち
第一皇子いちみこ越して 若宮と

されど後見こうけん 無しにして
世間 承知の 筈も無く
受ける 危害の 無く無しを
思いて気配 さずとに

寵愛おぼえ極みと 思いしに
  及び着かずも あるぞかし」
世人よひとささやく 声聞きて
安堵会心かいしん みたるは

弘徽殿女御こきでんにょうご その人ぞ

悲嘆に暮れる 桐壺更衣こうい
慰む 無しに 送る日々
桐壺更衣むすめもとへ くだにと
尋ね 行かんの 願いなの
届きしかやの おくなり

 長のお慕い 若宮を
  残し先立つ 悲しみは
 返すがえす」と 申しつつ

伝え 知らせを 聞きたるの
みかど嘆きも 限り無く

六歳 なりし 若宮は
 に着きたる もの心
嘆き 慕うて 泣き給う

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