ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

源氏:桐壺(15)七つになり給へば

2014年02月20日 | 七五調 源氏物語



七つになり給へば
     ―七歳なりて読書ふみ始め―



今や若宮 内裏うち
七つ迎えて されるは
漢籍 講義 聞く儀式
読書ふみ始めにと 臨まるの
たぐいも無しの 聡明を
途轍とてつもなしと みかど見つ













「母の無い子の 不憫ふびんにて
  憎む人なぞ 無きぞかし」
言いて引き連れ 内裏うち
弘徽殿こきでんなかも 御簾みすうち

美なるいとしさ 見るにつけ
たけ武士もののふ 仇敵きゅうてき
おのずとみの こぼれるに
弘徽殿女御こきでんさえも 遠離けも得ず


弘徽殿女御こきでんせし 二皇女ふたひめ
及びも付かぬ 美貌きりょう
数多あまたきさきの 女御にょうごらも
姿隠さで 若宮みこの前

七歳ななつおさなと 思われぬ
近付き難き 美男きりょう見て
惹かれ 危うさ 思いつも
誰も誰もと あそび為す



漢籍たぐい 学問も
琴や笛音ふえねも 驚嘆おどろき
すにことごと ひいわざ
並の優れの 才能さいならず


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