ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

訳してみよう万葉集(66)この世にし

2012年06月28日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その66>

●題材歌

この世にし 楽しくあらばには 虫に烏にも 我れはなりなむ

                           ―大伴旅人おおとものたびと―(巻三・三四八)


●現代訳

① ―

② ― 

③この世で遊び呆けていたら、来世では畜生道へ落ちるなんて坊さんが言われるが、この世さえ楽しかったら、来世は虫にでも鳥にでも、おれはなろうよ。

④生きている今を楽しく過ごせたなら、来世には虫にだって鳥にだって、私はなろう。

⑤この世で楽しく酒を飲んで暮らせるなら、来世には虫にでも鳥にでも私はなってしまおう。

⑥ ―

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《この世さえ 楽し出たら 次の世は 虫とか鳥に 成ってもえで》

さあ あなたの訳は 如何ですか?

店頭に並んでいます、購入はこちらからも・・・

2012年06月25日 | メッセージ
平成24年5月25日

「万葉歌みじかものがたり」(発行元:JDC出版)が 
<5月25日>すでに店頭に並んでいます。


配本数が限られていますので 大書店しか 見つけられない虞がありますが
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よろしくお願いします。

訳してみよう万葉集(65)世間の

2012年06月25日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その65>

●題材歌

世間よのなかの みやびの道に すすしきは ゑひなきするに あるべかるらし

                           ―大伴旅人おおとものたびと―(巻三・三四七)


●現代訳

① ―

② ― 

③世の中の遊びの道のその中でも、一番楽しいのは、酔って管まくことに、きわまったらしい。

④世間でもてはやす風流の道になまじ励むよりは、酔い泣きをすることがよいらしい。

⑤この世の中のいろんな遊びの中で一番楽しいことは、一も二もなく酔い泣きすることにあるようだ。

⑥ ―

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《風流の 道を極めて 澄ますより 酔うて泣くが えのんちゃうか》

さあ あなたの訳は 如何ですか?

訳してみよう万葉集(64)夜光る

2012年06月21日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その64>

●題材歌

よるひかる 玉といふとも さけ飲みて 心をるに あにかめやも

                           ―大伴旅人おおとものたびと―(巻三・三四六)


●現代訳

① ―

② ― 

③「夜光のたま」という尊い玉があるそうだが、そんな玉を持っているより、酒を飲んで、心の憂さを晴らす方が、よほど楽しかろう。

④人々の珍重するという、夜光る玉だって、酒を飲み憂さを晴らすことに、どうして及ぼうか。

⑤たとえ夜光る貴い玉でも、酒を飲んで憂さ晴らしをするのにどうして及ぽうか、とても及びはしない。

⑥ ―

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

夜光やこうだま そんなもんより 酒飲んで さ晴らすが え決まってる》

さあ あなたの訳は 如何ですか?

訳してみよう万葉集(63)価なき

2012年06月18日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その63>

●題材歌

あたひ無き たからといふとも 一つきの にごれる酒に あにさめやも

                           ―大伴旅人おおとものたびと―(巻三・三四五)


●現代訳

① ―

② ― 

③坊さんの言う「無価宝珠」なんて言ったって、一杯の濁酒の方が有り難いね。

④値段をつけられぬ程の宝といったって、たった一杯の酒よりどうしてまさっていよう。

⑤たとえ値のつけようがないほど貴い宝珠でも、一杯の濁り酒にどうしてまさろうか。とてもまさりはしない。

⑥ ―

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《値けさえ 出ん高値の 宝より 酒一杯が わしにはえで》

さあ あなたの訳は 如何ですか?

訳してみよう万葉集(62)あな醜

2012年06月14日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その62>

●題材歌

あなみにく さかしらをすと酒飲まぬ 人をよく見れば 猿にかも

                           ―大伴旅人おおとものたびと―(巻三・三四四)


●現代訳

① ―

② ― 

③へん。見ちゃいられないよ。賢しらぶって、酒飲まぬ奴さ、よくよく見れば、猿にそっくりだよ。

④何とみにくいことよ。りこうぶって酒を飲まぬ人をよく見ると猿に似ているかなあ。

⑤ああみっともない。分別くさいことばかりして酒を飲まない人の顔をつくづく見たら、小賢しい猿に似ているのではなかろうか。

⑥ああみっともない 賢ぶって 酒を飲まない人を よく見ると 猿に似ているかなあ

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《ああいやや 酒も飲まんと 偉そうに う顔見たら 猿そっくりや》

さあ あなたの訳は 如何ですか?




訳してみよう万葉集(61)なかなかに

2012年06月11日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その61>

●題材歌

なかなかに 人とあらずは さかつぼに 成りにてしかも 酒にみなむ

                           ―大伴旅人おおとものたびと―(巻三・三四三)


●現代訳

① ―

② ― 

③人間なんてつまらないよ。酒壷になった方がましだよ。酒びたしになれるからさ。

④中途半端に人間であるよりは、酒壷になりたかったものを。そうなって酒に染みていよう。

⑤なまじっか分別くさい人間として生きてなんかいずに、いっそ酒壺になってしまいたい。そうしたらいつも酒浸りになっていられよう。

⑥ ―

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《酒壺に 成って仕舞しもうて 酒にも 鳴かず飛ばずの 人生よりか》

さあ あなたの訳は 如何ですか?
さて <その56><その57><その58><その59><その60><その61>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・

【濁れる酒を】へ




訳してみよう万葉集(60)言はむすべ

2012年06月07日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その60>

●題材歌

言はむすべ むすべ知らず きはまりて たふときものは 酒にしあるらし

                           ―大伴旅人おおとものたびと―(巻三・三四二)


●現代訳

① ー

② ー 

③何ともかんとも言いようも、どうしようもなく、尊いものは、酒にとどめを刺すらしいね。

④言いようも、しようもない程、きわめて貴いものは、酒であるらしい。

⑤なんとも言いようも、しょうもないほどに、この上もなく貴い物は酒であるらしい。

⑥ ー

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《なんやかや たりおもたり てみても 行きつくとこは やっぱり酒や》

さあ あなたの訳は 如何ですか?




訳してみよう万葉集(59)賢しみと

2012年06月04日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その59>

●題材歌

さかしみと 物言ふよりは 酒飲みて ゑひ泣きするし まさりたるらし

                           ―大伴旅人おおとものたびと―(巻三・三四一)


●現代訳

① ―

② ― 

③賢しらぶって、寝言みたいなお説教するよりは、酒を飲んで、酔って、管まいている方が、ましだよ。

④りこうぶって何かと物を言うよりは、酒を飲んで酔っ払って泣く方がまさっているらしい。

⑤分別ありげに小賢しい口をきくよりは、酒を飲んで酔い泣きをする方が、ずっとまさっているらしい。

⑥ ―

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

えらぶって 講釈ものゆうよりは 酒飲んで 泣いてる方が えんとちゃうか》

さあ あなたの訳は 如何ですか?