ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

歴史編(22)からこうたけどワシの負け

2009年10月19日 | 歴史編
■平成21年10月19日■
万葉集に詠われた歌を 歴史の流れに沿って 採り上げ 「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★すぐそこの 実家の妻に かまい文 したり顔する 天武のみかど
わが里に 大雪降れり 大原のりにし里に 降らまくはのち
《わしの里 大雪降った お前る そっちの田舎 まだまだやろな》
                         ―天武天皇―〔巻二・一〇三〕 

★受け取った 機知の夫人は 負けてない 思わず苦笑 天武のみかど
わが岡の おかみに言ひて 降らしめし 雪のくだけし そこに散りけむ 
《そらちゃうで うちの神さん 願いして 降らしてもろた 雪のカケラや》
                         ―藤原夫人ふじはらのぶにん―〔巻二・一〇四〕





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