NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【九月二十九日】放映分
萩の花 尾花 葛花 なでしこの花
女郎花 また藤袴 朝顔の花
《萩の花 薄葛花 撫子の花
女郎花 藤袴花 桔梗の花や》
―山上憶良―(巻八・一五三八)
【万葉歌みじかものがたり】《春日暮らさむ》
手文庫の中
七夕歌を 整理した 憶良
昔懐かしさに 思わず こぼれる笑み
(おお これは 紀伊国 行幸の供の時
持統帝の時代であった
わしも 若かった 三十一の年か
磐代
道行く人 皆 思わずにはいない 有間皇子
手向けの歌)
白波の 浜松の木の 手向草 幾代までにか 年は経ぬらむ
《松の木に 幣布を結んで 祈るんは 何時から続く 習慣なんや》
―山上憶良―(巻九・一七一六)
天翔り あり通ひつつ 見らめども 人こそ知らね 松は知るらむ
《空飛んで 皇子の魂 通てるで 人間見えんでも 松知っとるわ》
―山上憶良―(巻二・一四五)
憶良 次の歌へと 目をやる
秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
《秋の野に 咲いてる花を 指折って 数えてみたら ほらそれ七つ》
―山上憶良―(巻八・一五三七)
萩の花 尾花 葛花 なでしこの花
女郎花 また藤袴 朝顔の花
《萩の花 薄葛花 撫子の花
女郎花 藤袴花 桔梗の花や》
―山上憶良―(巻八・一五三八)
(これは 戯れ歌じゃ
しかし 皆は よき歌という
人生の苦労も知らず 純粋に若かった
今に思うと 心に秘めた人を 擬えしか)
(これは これは また 懐かしい)
春されば まづ咲くやどの 梅の花 独り見つつや 春日暮らさむ
《春来たら 最初咲く梅花を 独りして 見て春日を 暮らすんかいな》
―山上憶良―(巻五・八一八)
(ああ 旅人殿を 思い出す
天平二年(730)正月の 梅花宴
大宰府の官人 三十二名集いし宴
この歌に 旅人殿 目を潤ませておられた
奥方を 伴って来られた筑紫
その地で亡くされ 酒に宴に 耽られていた
都戻りの旅 独り戻りを 嘆かれたと聞く
その 旅人殿も 昨年 この世を去られた
人は 虚しゅうなるが こうして 歌だけは残る)
憶良に 人生・社会を 見つめる歌が 増えて行く
――――――――――――――――――――
【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
<訳してみよう万葉集>へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
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萩の花 尾花 葛花 なでしこの花
女郎花 また藤袴 朝顔の花
《萩の花 薄葛花 撫子の花
女郎花 藤袴花 桔梗の花や》
―山上憶良―(巻八・一五三八)
【万葉歌みじかものがたり】《春日暮らさむ》
手文庫の中
七夕歌を 整理した 憶良
昔懐かしさに 思わず こぼれる笑み
(おお これは 紀伊国 行幸の供の時
持統帝の時代であった
わしも 若かった 三十一の年か
磐代
道行く人 皆 思わずにはいない 有間皇子
手向けの歌)
白波の 浜松の木の 手向草 幾代までにか 年は経ぬらむ
《松の木に 幣布を結んで 祈るんは 何時から続く 習慣なんや》
―山上憶良―(巻九・一七一六)
天翔り あり通ひつつ 見らめども 人こそ知らね 松は知るらむ
《空飛んで 皇子の魂 通てるで 人間見えんでも 松知っとるわ》
―山上憶良―(巻二・一四五)
憶良 次の歌へと 目をやる
秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
《秋の野に 咲いてる花を 指折って 数えてみたら ほらそれ七つ》
―山上憶良―(巻八・一五三七)
萩の花 尾花 葛花 なでしこの花
女郎花 また藤袴 朝顔の花
《萩の花 薄葛花 撫子の花
女郎花 藤袴花 桔梗の花や》
―山上憶良―(巻八・一五三八)
(これは 戯れ歌じゃ
しかし 皆は よき歌という
人生の苦労も知らず 純粋に若かった
今に思うと 心に秘めた人を 擬えしか)
(これは これは また 懐かしい)
春されば まづ咲くやどの 梅の花 独り見つつや 春日暮らさむ
《春来たら 最初咲く梅花を 独りして 見て春日を 暮らすんかいな》
―山上憶良―(巻五・八一八)
(ああ 旅人殿を 思い出す
天平二年(730)正月の 梅花宴
大宰府の官人 三十二名集いし宴
この歌に 旅人殿 目を潤ませておられた
奥方を 伴って来られた筑紫
その地で亡くされ 酒に宴に 耽られていた
都戻りの旅 独り戻りを 嘆かれたと聞く
その 旅人殿も 昨年 この世を去られた
人は 虚しゅうなるが こうして 歌だけは残る)
憶良に 人生・社会を 見つめる歌が 増えて行く
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