NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【八月三十一日】放映分
珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 月照りにけり
《朝珠洲を 船出し日中 漕ぎ続け 長浜来たら 好え月出てる》
―大伴家持―(巻十七・四〇二九)
【万葉歌みじかものがたり】《朝びらきして》
雪深い越
待ちに待った春の訪れ
私の鬱々は知らず 公任務は やってくる
家持は 春の稲の出挙に出る
官による 稲籾の貸付だ
役目の果しと共に 春景色が楽しい
雄神川 紅にほふ 娘子らし 葦附採ると 瀬に立たすらし
《雄神川 紅映えさして 娘子らが 海苔採ろ思て 川瀬立ってる》
―大伴家持―(巻十七・四〇二一)
鵜坂川 渡る瀬多み この我が馬の 足掻きの水に 衣濡れにけり
《鵜坂川 渡る瀬数が 多いよって 馬撥ね水で 衣濡れて仕舞た》
―大伴家持―(巻十七・四〇二二)
婦負川の 早き瀬ごとに 篝さし 八十伴の男は 鵜川立ちけり
《婦負川の 早瀬早瀬で 篝焚き 土地の役人 鵜飼いしとるで》
―大伴家持―(巻十七・四〇二三)
立山の 雪し来らしも 延槻の 川の渡瀬 鐙浸かすも
《立山の雪 解流れ来たんか 馬鐙 浸かって仕舞たで 早月瀬ぇで》
―大伴家持―(巻十七・四〇二四)
越中巡行終えた家持 能登へと向かう
越中とは違った国情緒が また嬉しい
志雄路から 直越え来れば 羽咋の海 朝凪したり 船楫もがも
《志雄街道を 越えたらパッと 羽咋海 朝凪ぎしてる 船出したいな》
―大伴家持―(巻十七・四〇二五)
鳥総立て 船木伐るといふ 能登の島山
今日見れば 木立繁しも 幾代神びそ
《船にする 良え木出す言う 能登島の山
やっぱりな 山繁ってて 神秘的やで》
―大伴家持―(巻十七・四〇二六)
香島より 熊来を指して 漕ぐ船の 梶取る間なく 都し思ほゆ
《香島出て 熊来漕ぐ梶 休みなし 都思うも 休む間ないわ》
―大伴家持―(巻十七・四〇二七)
妹に逢はず 久しくなりぬ 饒石川 清き瀬ごとに 水占延へてな
《置いてきた 大嬢どしてる 占おか 綺麗な水の 饒石の川で》
―大伴家持―(巻十七・四〇二八)
珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 月照りにけり
《朝珠洲を 船出し日中 漕ぎ続け 長浜来たら 好え月出てる》
―大伴家持―(巻十七・四〇二九)
任務合間の折々 思いは 都 そして 妻
――――――――――――――――――――
【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
<訳してみよう万葉集>へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
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平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
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ご覧下さい。
【八月三十一日】放映分
珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 月照りにけり
《朝珠洲を 船出し日中 漕ぎ続け 長浜来たら 好え月出てる》
―大伴家持―(巻十七・四〇二九)
【万葉歌みじかものがたり】《朝びらきして》
雪深い越
待ちに待った春の訪れ
私の鬱々は知らず 公任務は やってくる
家持は 春の稲の出挙に出る
官による 稲籾の貸付だ
役目の果しと共に 春景色が楽しい
雄神川 紅にほふ 娘子らし 葦附採ると 瀬に立たすらし
《雄神川 紅映えさして 娘子らが 海苔採ろ思て 川瀬立ってる》
―大伴家持―(巻十七・四〇二一)
鵜坂川 渡る瀬多み この我が馬の 足掻きの水に 衣濡れにけり
《鵜坂川 渡る瀬数が 多いよって 馬撥ね水で 衣濡れて仕舞た》
―大伴家持―(巻十七・四〇二二)
婦負川の 早き瀬ごとに 篝さし 八十伴の男は 鵜川立ちけり
《婦負川の 早瀬早瀬で 篝焚き 土地の役人 鵜飼いしとるで》
―大伴家持―(巻十七・四〇二三)
立山の 雪し来らしも 延槻の 川の渡瀬 鐙浸かすも
《立山の雪 解流れ来たんか 馬鐙 浸かって仕舞たで 早月瀬ぇで》
―大伴家持―(巻十七・四〇二四)
越中巡行終えた家持 能登へと向かう
越中とは違った国情緒が また嬉しい
志雄路から 直越え来れば 羽咋の海 朝凪したり 船楫もがも
《志雄街道を 越えたらパッと 羽咋海 朝凪ぎしてる 船出したいな》
―大伴家持―(巻十七・四〇二五)
鳥総立て 船木伐るといふ 能登の島山
今日見れば 木立繁しも 幾代神びそ
《船にする 良え木出す言う 能登島の山
やっぱりな 山繁ってて 神秘的やで》
―大伴家持―(巻十七・四〇二六)
香島より 熊来を指して 漕ぐ船の 梶取る間なく 都し思ほゆ
《香島出て 熊来漕ぐ梶 休みなし 都思うも 休む間ないわ》
―大伴家持―(巻十七・四〇二七)
妹に逢はず 久しくなりぬ 饒石川 清き瀬ごとに 水占延へてな
《置いてきた 大嬢どしてる 占おか 綺麗な水の 饒石の川で》
―大伴家持―(巻十七・四〇二八)
珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 月照りにけり
《朝珠洲を 船出し日中 漕ぎ続け 長浜来たら 好え月出てる》
―大伴家持―(巻十七・四〇二九)
任務合間の折々 思いは 都 そして 妻
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