NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【三月一日】放映分
娘子らが 插頭しのために 風流士の 蘰のためと 敷きませる 国のはたてに 咲きにける 桜の花の にほひはもあなに
《娘子こぞって 髪に挿す 伊達な男が 蘰する この日の本の 国中に 満ち咲く花の 桜花 その照り映えの 見事なことよ》
―作者未詳―(巻八・一四二九)
【万葉歌みじかものがたり】《にほひはもあなに》
寒さ堪えて 慎ましに咲く
梅花に続いて 春彩るは
ぱっと咲く花 爛漫桜
染まる色香に 浮き立つ心
うち靡く 春来るらし 山の際の 遠き木末の 咲きゆく見れば
《春盛り 来てる様やで 山間の 遠く咲く桜花 日々増えてくで》
―尾張連―(巻八・一四二二)
春山の 咲きのををりに 春菜摘む 妹が白紐 見らくしよしも
《春山の 桜花咲く下で 菜ぁ摘む児 白紐光ってる あぁ春なんや》
―尾張連―(巻八・一四二一)
【若宮年魚麻呂 口誦歌】
娘子らが 插頭しのために 風流士の 蘰のためと 敷きませる 国のはたてに 咲きにける 桜の花の にほひはもあなに
《娘子こぞって 髪に挿す 伊達な男が 蘰する この日の本の 国中に 満ち咲く花の 桜花 その照り映えの 見事なことよ》
―作者未詳―(巻八・一四二九)
去年の春 逢へりし君に 恋ひにてし 桜の花は 迎へけらしも
《去年春 逢うたあんたを 恋い慕い 迎え咲いたで 桜の花が》
―作者未詳―(巻八・一四三〇)
春雨の しくしく降るに 高円の 山の桜は いかにかあるらむ
《春の雨 頻り降ってる 高円の 桜散らんと まだ有るやろか》
―河辺東人―(巻八・一四四〇)
沫雪か はだれに降ると 見るまでに 流らへ散るは 何の花ぞも
《沫雪が はらはら降ると 見える様に 吹き散るのんは 何の花やろ》
―駿河釆女―(巻八・一四二〇)
(温む川辺に 山吹咲いて
馬酔木花房 たわわと垂れる)
蛙鳴く 神奈備川に 影見えて 今か咲くらむ 山吹の花
《今頃は 河鹿鳴く川 神奈備川に 山吹花影を 映してるかな》
―厚見王―(巻八・一四三五)
押し照る 難波を過ぎて うち靡く 草香の山を 夕暮れに 我が越え来れば 山も狭に 咲ける馬酔木の 悪しからぬ 君をいつしか 往きて早見む
《難波の地ぃを 通り過ぎ 草香の山を 夕暮れに わしが越えよと 来たときに 山道覆い 咲く馬酔木 飽かんと慕う あの方に その内早う 逢いたいもんや》
―作者未詳―(巻八・一四二八)
(馬酔木=あしび→悪<あ>)
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【三月一日】放映分
娘子らが 插頭しのために 風流士の 蘰のためと 敷きませる 国のはたてに 咲きにける 桜の花の にほひはもあなに
《娘子こぞって 髪に挿す 伊達な男が 蘰する この日の本の 国中に 満ち咲く花の 桜花 その照り映えの 見事なことよ》
―作者未詳―(巻八・一四二九)
【万葉歌みじかものがたり】《にほひはもあなに》
寒さ堪えて 慎ましに咲く
梅花に続いて 春彩るは
ぱっと咲く花 爛漫桜
染まる色香に 浮き立つ心
うち靡く 春来るらし 山の際の 遠き木末の 咲きゆく見れば
《春盛り 来てる様やで 山間の 遠く咲く桜花 日々増えてくで》
―尾張連―(巻八・一四二二)
春山の 咲きのををりに 春菜摘む 妹が白紐 見らくしよしも
《春山の 桜花咲く下で 菜ぁ摘む児 白紐光ってる あぁ春なんや》
―尾張連―(巻八・一四二一)
【若宮年魚麻呂 口誦歌】
娘子らが 插頭しのために 風流士の 蘰のためと 敷きませる 国のはたてに 咲きにける 桜の花の にほひはもあなに
《娘子こぞって 髪に挿す 伊達な男が 蘰する この日の本の 国中に 満ち咲く花の 桜花 その照り映えの 見事なことよ》
―作者未詳―(巻八・一四二九)
去年の春 逢へりし君に 恋ひにてし 桜の花は 迎へけらしも
《去年春 逢うたあんたを 恋い慕い 迎え咲いたで 桜の花が》
―作者未詳―(巻八・一四三〇)
春雨の しくしく降るに 高円の 山の桜は いかにかあるらむ
《春の雨 頻り降ってる 高円の 桜散らんと まだ有るやろか》
―河辺東人―(巻八・一四四〇)
沫雪か はだれに降ると 見るまでに 流らへ散るは 何の花ぞも
《沫雪が はらはら降ると 見える様に 吹き散るのんは 何の花やろ》
―駿河釆女―(巻八・一四二〇)
(温む川辺に 山吹咲いて
馬酔木花房 たわわと垂れる)
蛙鳴く 神奈備川に 影見えて 今か咲くらむ 山吹の花
《今頃は 河鹿鳴く川 神奈備川に 山吹花影を 映してるかな》
―厚見王―(巻八・一四三五)
押し照る 難波を過ぎて うち靡く 草香の山を 夕暮れに 我が越え来れば 山も狭に 咲ける馬酔木の 悪しからぬ 君をいつしか 往きて早見む
《難波の地ぃを 通り過ぎ 草香の山を 夕暮れに わしが越えよと 来たときに 山道覆い 咲く馬酔木 飽かんと慕う あの方に その内早う 逢いたいもんや》
―作者未詳―(巻八・一四二八)
(馬酔木=あしび→悪<あ>)
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【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
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