この単行本には短編が10編入っている。
解説は、川本三郎氏。
結構有名な評論家らしいが彼の説には、ちょっと疑問を感じる所がある。
例えば、「大友克洋のマンガを読んだ人がまず感じるのは『妙に絵が白いな』という一点だろう。」という箇所。
えっ?そう?…どこが白いというのだ??
どう見ても、白と黒のバランスがとれた原稿にしか見えないのだが…?
これ以上もっと黒くしなくてはいけないのか?それとも、タイトルページで背景のないものがあるが、それを指しているのか?
また、「文体」(絵)という表現を使っているが、(これはおそらく夏目房之介氏あたりが使い始めた言葉ではないかと思う)何だか本当に自分の言葉として使用しているように、思えないのだ。
どうも、借り物の言葉をもっともらしく使用して、もっともらしく評論しているようにしか思えないのだが、…それは私が単に川本氏の文章を理解出来ていないというだけなのだろうか?…そうかもしれない。
まあ、人の評論はどうでもいい。
私の感じた事を書こう。
まず、真っ先に思うのは、絵が上手い!という事。
めちゃくちゃ上手い!!
誰が見ても、目が小さくてちっとも可愛くない人物ばかりで、どこが上手いんだ!?と、言われそうだが、線を見て欲しい。
まるで、さらさらさらっと何も考えずに描いたような線だが、生きている。
どの線を見ても全て生きているのだ。こんな線を描く漫画家はめったにいない。…と、思う。
何を指して「生きている」と称してるのか?と問われると説明が難しいのだが、人物をどんな角度で描いても「自然」だという事。
或いは、背景が非常に多いが、それがちっとも人物の邪魔になっていないという事。
車やバイクなど、さりげなく描いて、しかもデッサンが狂ってない。
只単に絵が上手い漫画家はいくらでもいる。
…が、多くの場合、背景や車などは綺麗に描いているだけで、さりげない自然さというものが感じられない。
もし、私の目の前でこの作者が、この美しい線を描くところを見せてくれたら、めちゃくちゃ感動するだろうなー。と思う。
頭の中でこの線が描かれていく光景を想像するだけで、嬉しくなるのだ。
…と、ここまで書いて何だか私って「変」って、思ってしまった。(苦笑)
ストーリーに関しては、この中では「天網恢恢疎にして漏らさず」が好きだ。
タイトルがいい。
タイトルページの意味がわかったような、わからないような所もいい。
ぶさいくでアホな三人の天使がいい。
私が死ぬときには是非彼らにお迎えに来て欲しいものである。(笑)
解説は、川本三郎氏。
結構有名な評論家らしいが彼の説には、ちょっと疑問を感じる所がある。
例えば、「大友克洋のマンガを読んだ人がまず感じるのは『妙に絵が白いな』という一点だろう。」という箇所。
えっ?そう?…どこが白いというのだ??
どう見ても、白と黒のバランスがとれた原稿にしか見えないのだが…?
これ以上もっと黒くしなくてはいけないのか?それとも、タイトルページで背景のないものがあるが、それを指しているのか?
また、「文体」(絵)という表現を使っているが、(これはおそらく夏目房之介氏あたりが使い始めた言葉ではないかと思う)何だか本当に自分の言葉として使用しているように、思えないのだ。
どうも、借り物の言葉をもっともらしく使用して、もっともらしく評論しているようにしか思えないのだが、…それは私が単に川本氏の文章を理解出来ていないというだけなのだろうか?…そうかもしれない。
まあ、人の評論はどうでもいい。
私の感じた事を書こう。
まず、真っ先に思うのは、絵が上手い!という事。
めちゃくちゃ上手い!!
誰が見ても、目が小さくてちっとも可愛くない人物ばかりで、どこが上手いんだ!?と、言われそうだが、線を見て欲しい。
まるで、さらさらさらっと何も考えずに描いたような線だが、生きている。
どの線を見ても全て生きているのだ。こんな線を描く漫画家はめったにいない。…と、思う。
何を指して「生きている」と称してるのか?と問われると説明が難しいのだが、人物をどんな角度で描いても「自然」だという事。
或いは、背景が非常に多いが、それがちっとも人物の邪魔になっていないという事。
車やバイクなど、さりげなく描いて、しかもデッサンが狂ってない。
只単に絵が上手い漫画家はいくらでもいる。
…が、多くの場合、背景や車などは綺麗に描いているだけで、さりげない自然さというものが感じられない。
もし、私の目の前でこの作者が、この美しい線を描くところを見せてくれたら、めちゃくちゃ感動するだろうなー。と思う。
頭の中でこの線が描かれていく光景を想像するだけで、嬉しくなるのだ。
…と、ここまで書いて何だか私って「変」って、思ってしまった。(苦笑)
ストーリーに関しては、この中では「天網恢恢疎にして漏らさず」が好きだ。
タイトルがいい。
タイトルページの意味がわかったような、わからないような所もいい。
ぶさいくでアホな三人の天使がいい。
私が死ぬときには是非彼らにお迎えに来て欲しいものである。(笑)
読んだとするなら学生時代に読んだようなので、その時のアッシにはまだ少し難しかったのかな?
だけどちとさんのレヴューを拝見して、また読みたくなってきましたヨ。
大友さん「絵が上手い!」っては思ってましたが、ちとさんのように自然な線を感じられるほどに注意深くは見てなかったです。
勿体無いことをしてたようですね!
早速(今手元にあるのは「アキラ」と「童夢」なんすけど)もうちょっとじっくり見てみることにします。
・・・と言うか、ビルの崩壊シーンの描写が凄いですね。
あれだけのものを描けるのは大友さん以外にはちょっと思い浮かびません。