本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

月光仮面 (川内康範)

2008-01-30 09:50:48 | 小説
先日、図書館の新刊コーナーでこの本を見つけました。
おぉ~!懐かしい~~!!
・・・と思わず借りて帰りました。

昔、TVで大瀬康一がやってたのを覚えてます。
あの歌も当然歌えます!
http://www.youtube.com/watch?v=nb7GjSuqU6A

↓で、一緒に声を出して歌ってみましょう!(笑)
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/gekkoukamen.html

↓これはアニメ版の主題歌です。
http://www.youtube.com/watch?v=InZrxe1QdwM&feature=related

http://www002.upp.so-net.ne.jp/koichi76/subj5_1.htm
今見ると懐かしいのだけど・・・当時カッコいいと思ってたオートバイが・・・しょぼい。(笑)
調べてみると、これはホンダドリームC70(2気筒250cc)を白く塗って使用してるのだそうだ。

全身白タイツ・・・というのも恥ずかしい。
月光仮面や悪人の仮面・覆面姿は、いつでも代役を起用できるようにとの苦肉の策なのだそうだけど・・・。
今、こういう姿で突然現れたら、「正義の味方」というよりは単なる「変態」?(笑)
いやいや、そんな風に見てはいけない。
月光仮面はカッコいい「正義の味方」なんです。

この本、コタツの上に置いてたら、うちのダンナが驚いたように言うのです。
「『月光仮面』って原作は川内康範だったのか!?あの『おふくろさん』の作詞者の・・・??」

そうなんですよね、私は当然知ってたけど、どうやらうちのダンナは知らなかったようです。
でもねえ・・・ダンナは風呂敷をマントにして遊んでた世代だと思うんだけどねぇ。
あ、そうか子供には月光仮面の原作者が誰かなんて関係ないもんね。

・・・で、この本のあとがきを読んで初めて知ったのだけど、月光仮面のテーマは
「憎むな、殺すな、赦しましょう」
だったらしい。
ところが最近は寒々とした人間関係が広がってるため
「憎むな、殺すな、尋問(ただ)せよ!」
に変更したのだそうです。

<あとがき>より一部抜粋
相手の間違いを寛大に赦しても、相手がそれを理解できなければ、逆に恩をアダで返される場合があります。
正しくないことは、相手を問いただしてでも理解させ、取り除かなければなりません。
その上で赦せばいいのです。



「月光仮面」って、単なる勧善懲悪の娯楽小説(ドラマ)ではなくて深い深いテーマがあったんですねえ。

脂肪と言う名の服を着て (安野モヨコ)

2008-01-28 19:52:08 | 漫画家(あ行)
(1997年発行)

基本的に女のドロドロした話はちょっと苦手です。
この作品もパラパラッと立ち読みしてみるとそういう”ドロドロ系”に思えたので、今の今まで買わなかったのです。
・・・が、何故かちょっと気になる作品だったんですよね。
何が気になるかって、やっぱりインパクトのあるタイトルでしょう。



「脂肪と言う名の服を着て」



このタイトルを思いついた時点でこの作品は成功ですよ。
そんな気がします。

”服”なんだからその気になれば脂肪は脱げるんですよね。
確かにそうです。
・・・が、それが非常に難しい。

この作品が単なるダイエットをする女の子の話だったらつまらない。
太ってることで苛められ、一生懸命ダイエットをして痩せて美しくなって、かっこいい彼氏が出来てメデタシメデタシ・・・などという話なら誰にでも描ける。
安野モヨコが描くのだから、そんな単純な話ではない筈だ。

・・・で、古本屋で100円だったので買ってしまいました。
最近、100円だったので買ってしまいました~!というパターンが多いような気がするけど、まあ気にしない、気にしない。(笑)



この作品を買おうと思った最大の理由はラスト近くのこのセリフ。
「たぶん 繰り返すわね
身体じゃないもの
心がデブなんだもの」



実に深いセリフです。



上記のセリフの前に言った言葉もなかなかいい。
「もう誰のせいでもない
もとから誰のせいでもない
太ったのはそうやって人のせいにしている
あなた自身のせいなのよ」



”脂肪”とは肉体につく脂肪だけを指すのではなく
精神につく”脂肪”・・・何でも人のせいにしたり、嫌な事から逃げようとしたりする安易な考え方など・・・を指しているんですよね。

結局、一度は痩せた主人公がどうなったか・・・
それはネタバレになるので書かない方がいいですね。

貂の家。 (一條裕子)

2008-01-26 21:06:41 | 漫画家(あ行)
(2007年発行)

「江口寿史の爆発ディナーショー」の中に収録されている『恐怖の同人誌漫画を添削する 』
で添削された原稿の作者がこの人。
その事を知って以来、一條裕子さんの作品を読んでみたいと思っていた。

昔、人間と暮らしていたのが自慢だという貂のアキマサ。
貂として初めて一戸建ての家を構え、文化的生活を始めた・・・というのも自慢。
そして、家庭を築いた最初の貂・・・だというのも自慢。
・・・って、とにかく全てが自慢なアキマサ。
そんな貂一家の物語。

そういう風な物語だと普通、”人間社会の風刺”かと思ってしまうのだが、どうもただ単に意味のない”空論”を愉しんでいるだけのようにも思える。
要するに小難しい事を考えずに単にギャグセンスを愉しむだけでよいのかもしれない。

何だか不思議な独特の世界観のある作品。

1/4×1/2 R  クォート&ハーフR 1巻 (篠原烏童)

2008-01-25 20:07:54 | 漫画家(さ行)
(平成19年発行)

主人公のクォートは代々霊媒の家系の生まれ。
一応霊能力はあるんだけど1/4しかない。
しかも人間の霊ではなくて動物霊専門。
そして、クォート本人には霊が視えないけどクォートに触った人には霊が視えるという設定。

近頃、私自身視えるものなら”霊”を視てみたいと思ったりもする。
全く視えないとか感じないのならそれでもいいんだけどね、中途半端っていうのが実に困るのよね。
戸が開いた音ははっきり聞こえたのに誰もいない、とか・・・
腕をぐいっと掴まれた感触はするのに周りには誰もいない、とか・・・。

気のせい、気のせい・・・
気にしてるからそう思うだけで何でもないことなのだ・・・
と思いつつ・・・正直言ってちょっと怖い。。。

まあ、そんなことはどうでもいいんだけどね、
この作品、クォートが何でも出来ちゃう霊能力者ではない、という設定がいい。
人間味もあるし、ユニークな脇役達もいいし、出て来る動物達も実にいい。
作者の動物達にむける愛情がひしひしと伝わってきます。

Rust Blaster  (枢やな)

2008-01-21 19:46:57 | 漫画家(た行)
(2006年発行)

最近、「黒執事」という作品を時々見かける。
ちょっと気になりつつまだ読んでいない。
先日古本屋で見つけたこの本、ああ、例の「黒執事」の作者の初コミックスなのね、吸血鬼が題材か・・・。お値段100円。ま、とりあえず買ってみようか・・・。
という訳で買ったのだけど、長女に
「お母さん、ど~してこんなの買ったの?
お母さんってたま~~にこの手のもの買ってくるよね、ど~して?ねえ、ど~して??」
って言われてしまった。

いや・・・別にそれ程深い意味はないんですよ。
吸血鬼ものが好きだってことと、たまには新しいものに挑戦しなくちゃ感覚が古臭く固まってしまいそうになっちゃうからって、その程度のことです。

感想は・・・
まあ・・・いいんじゃないですか?っていう感じです。
・・・って、それだけ?
まあ、いいじゃないですか~。
それ以上私に聞かないで下さいよ~!(笑)

中国<チャイナ>の鳥 (波津彬子)

2008-01-20 10:13:17 | 漫画家(は行)
(2004年発行)

<うるわしの英国シリーズ2>
「月の出をまって」の続きです。

「月の出をまって」の感想にもかいたけど、これは作者が和室四畳半にこもって描いてる作品。
細かい部分は全然本物とは違ってるんでしょう。
でも・・・
作者曰く
「作品世界はパラレルワールド」

そうそう、現実と違ってても気にしない、気にしない・・・。
読者が想像力(妄想力?)を総動員してこの作品世界を堪能すればよいのです。

この本に収録されたものの中で一番気に入ったのは「グレイ卿の幽霊」。
アメリカの新興成金一家ができるだけ幽霊のいそうな館を捜して買ったのが
ロンドンにあるグレイ卿の館。
グレイ卿の幽霊は見かけはグロいけど、性格はいい。
ああ、私もグレイ卿のような幽霊ならば、そういう館に住んでみたいなぁ~!(笑)

黒鷺死体宅配便 7巻 (作画:山崎峰水 原作:大塚英志)

2008-01-19 21:09:06 | 漫画家(や・ら・わ行)
(2007年発行)

死者と会話出来る能力って・・・ちょっと怖いけどちょっと自分も出来たらいいかも・・・なんて事を思う今日この頃・・・。

今回の話の中でロボット工学科の三人組が登場するのだが、
「ロボットと言えばモビルスーツ。ガンダムこそ日本を代表するロボット」
「ロボットはあくまで自分の意志で動き人間と同じように考える電子頭脳を持つアトムこそロボットの理想」
「ロボットって言ったらマジンガーZみたいなスーパーロボット」
・・・と三者三様意見が分かれるんだよね。

現実問題としてガンダムでもマジンガーZでもアトムでも戦争に使われてしまうのではないかと懸念されるのだけど、まあ、そういう事は今は考えずに純粋にどういうタイプのロボットが好きかという事だけを考えるならば、私は・・・う~~~ん、やっぱりアトムが一番好きかなあ?
でもアトムレベルのロボットになると人間と同じように悩んだり苦しんだりするんだろうね~。
差別されたりするのを考えると、ただ単純に人が操作するだけのロボットがいいのかもしれない。

まあ、とにかくロボットっていうものがどんどん進歩しているようだからそのうちきっと漫画で出てきたようなものが出来るのではないかと期待している。

パトレイバーが警察にいたり、普通にロボットが人間の小学校で勉強してたりする世界が実現するのもなかなか面白い世界だと思うのだが・・・。

・・・って、あれ?死体の話はどうなった?(笑)

銀河英雄伝説-英雄たちの肖像- 1巻 (作画:道原かつみ 原作:田中芳樹)

2008-01-18 13:35:02 | 漫画家(ま行)
(2008年1月1日発行)

「銀河英雄伝説」が再開されました。
と~~っても嬉しいです♪
ラインハルトは相変わらず麗しいし、
ヤンも相変わらず魅力的。
ユリアンも可愛いし、
今回はアッテンボローのエピソードが面白かった。

表紙はラインハルトなんだけど、”月刊リュウ”1月号を買えばヤンバージョンのコミックスかけ替えカバーが付録に付いてるんですよねぇ・・・。
迷った挙句・・・結局買わなかったんだけど、やっぱりヤンバージョンのカバーも欲しい~~~~!!

ああっ女神さまっ 小っちゃいって事は便利だねっ (藤島康介)

2008-01-17 13:04:33 | 漫画家(は行)
(1996年発行)

小っちゃいウルドがめちゃくちゃ可愛い♪

藤島康介ってこういう三頭身か四頭身ぐらいのキャラを描くのが実に上手いですよね。

この作品四コマ漫画で、セリフは全部英訳付き!
おおっ!英語の勉強に最適!!・・・と一瞬思ったが・・・英訳部分は全く読んでいない。(笑)

小っちゃい身体が便利かどうかはわからないけど、とにかく可愛い♪
ねずみの”岩田みつお”もとってもいい味出してて実にいい。

ああっ女神さまっ ポストカード・ブック (藤島康介)

2008-01-16 11:58:26 | 漫画家(は行)
(1995年発行)

10年以上前のものだから今とは絵柄がかなり違うけれども、この頃の女神さまたちも十分色っぽくて魅力的♪

本になっているけど、ミシン目入りだからポストカードとしても使えるんだけどね、勿論そういう風に使うつもりは全く御座いません!
それどころか、180度広げると本が傷むので最大45度以下しか広げない!
だいたい30度ぐらいかなあ~??

それじゃあきちんと中が見えないだろう・・・っていうツッコミはなしにしてね。(笑)

いつも自分で思うんだけど、こういうポストカード使う気も、きちんと中を見る気もないのにど~して買ってしまうんだろう・・・ってね。。。

要するに・・・持っているだけで満足してしまうんですよね。(汗)


ああっ女神さまっ 36巻 (藤島康介)

2008-01-07 10:37:30 | 漫画家(は行)
(2007年12月発行)

新年一番初めに取り上げる作品はやっぱり”幸せな気分”になるようなものを・・・。



蛍一「なぜだろう
名前を呼ぶと
気持ちが明るくなるのは」

ベルダンディー「あ 私もですよ
きっとこんな気持ちになるのは
私が蛍一さんのことを
好きだからなんだろうなと思います」



こういうセリフをさらっと言える人はなかなかいませんよね。
あ、ベルダンディーは人じゃなくて女神だけど・・・。(笑)

こういう女性に好かれてる蛍一は幸せですよね。
蛍一もベルダンディーも似たもの同士だから魅かれあうのかな?
私もベルダンディーのように前向きで素直な、そういう人間になりたいものです。


今年の目標は”目指せ!ベルダンディー(の性格)!”にしようかな?
あまりにも理想が高すぎるかなあ~~???
無謀すぎるかもしれない・・・。(爆)