本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

魔殺ノート 退魔針 (作画:斉藤岬)(原作:菊地秀行)

2008-02-20 23:18:47 | 漫画家(さ行)
菊地秀行作品の主人公はたいてい”超美形”の男だ。
まあ、私などはそれが目当てで菊地秀行作品を読んでるようなものだが・・・。

この作品の主人公”大摩”も、やはり”美形”の男。
小説だと挿絵を考慮しつつ私の妄想全開でイメージするのだけど、漫画の場合はもうそれがはっきり絵となって表現されている。
自分のイメージとかけ離れてると非常に困るのだけど、この絵ならば十分OK!

だいたい、私の場合、
”黒髪長髪美形男”っていうのは、ぴったりツボにはまるんですよね~。(笑)
その上性格設定が、マイペースというか、物事に動じないというか、とぼけた味わいというか、
ちょっぴり”おちゃめ”というか・・・
こういう性格も私の趣味なんです~~~♪

わけのわからない怪物とか化け物とかそういう類がどんどん出て来るといういつもの菊地ワールドをちゃ~んと漫画に表現してて実に面白い。

これを読んでてしみじみと思いました。
や~~っぱり男は”顔”だわねぇ・・・。(笑)

水の中の赤い家 (青池保子)

2008-02-19 10:04:37 | 漫画家(あ行)
(1973年 週刊少女フレンド 掲載)

この画像の本は1984年発行のもの。
2007年にも青池保子コレクション として発行された本の中にも同じ「水の中の赤い家」があるのだけど、表紙の絵が違うんですよね。

1973年当時の絵、1984年の絵、2007年の絵・・・
全部違っててなかなか面白い。

何年経ってもほとんど絵柄の変わらない漫画家さんもいらっしゃるが、どんどん変化していく漫画家さんもいらっしゃる。
青池保子は当然、後者。
絵柄だけでなく内容も初期の頃とは全然違ってきている。
これからもどんどん変化していくのだろうか?
どういう風に変化していくのか楽しみですね。

扉をあける風 うるわしの英国シリーズ5 (波津彬子)

2008-02-16 23:13:37 | 漫画家(は行)
(2007年10月31日発行)

この本に収録されている作品の中で「夢を見るひと」に出て来るヴァイオレット・アーンショーがいい。
笑顔がステキで、穏やかで、
彼女がいるだけで暗い館は明るくなり、黒い影たちもだんだん消えてしまう。
彼女に関わると気難しい女性も明るくなり、人見知りの少女も明るくなる。



ヴァイオレットのセリフがいい。
「こうなればいいなということを
夢の中でお話にするの
哀しいことや嫌なことがあっても
それがいいことに変わっていくお話にしてしまうのよ
そうしてるとそのうち本当になるの」
「少し本当になって
たくさん本当にならなかったけど
でもね
欲ばってはいけないの
少し本当になったことで
十分しあわせですもの」



こういう風にさらっと言える人がいいなって思う。
彼女のような人間が<私の理想>です。