本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

荒川弘 (鋼の錬金術師)

2011-07-21 19:45:45 | 漫画家(あ行)
実はこの本、ずっと以前に10巻程度まで買ってたんだけど・・・いつのまにか買うのを止めてしまってたのです。
先日、三女が私の漫画を整理してくれまして・・・(母親が子供に漫画を整理して貰うなんて!・・・笑)
他にもいろいろと抜けている巻のある漫画もいっぱい判明したのですが、まずは「鋼の錬金術師」をラストまで購入しました。

例のごとく・・・最終巻から読み始めまして・・・あとは順不同に読み・・・最後にゆっくりと最初から読み直すという邪道な読み方。・・・まあ、この癖だけは死ぬまで止められそうにありません。(笑)


一言で言うならばまさしく<少年漫画の王道>!ですね。
少年漫画の王道って・・・人によっては解釈の仕方が違うかもしれませんが、私は<少年の(精神の)成長物語>になっているものがそうだと思ってます。

主人公が辛いこと苦しいことを周りの助けも借りつつ、乗り越えていく話は今も昔も子供時代に読んで損はないと思います。読者は主人公と共に困難を乗り越えていくのです。そして、読了後は読者もまた主人公と同じように成長してるんだと思うんですよね。

そしてこの作品、ラストは<大団円!>

大人向けのものならラストが辛いものだとか、読者が好きなように考えてね、っていう風なものもあって、それはそれでいいとは思うんですけど、若い子向けのものは、未来に希望を感じられる大団円的なものであって欲しいと思うのです。

あまりにも見事すぎるぐらい見事な大団円ですね。こういうラストは本当に気持ちがいいですね。

いい作品は作品中で心に残るいいセリフがいっぱい出てくるのだけど、この作品もそうですね。
書き出すとあまりに多過ぎるので、作品中ではないのだけど、最終巻の表紙カバー折り返しの作者の言葉を少々。

「鋼の錬金術師のキャラのセリフには
あいさつと感謝のことばを
なるべく入れるよう心がけた。
あいさつは自分と他を繋げる
コミュニケーションの中で
最も簡単にできること、
感謝のことばは「人は周りの人と
支えあいながら生きていること」を
実感するものだと思ったからだ。」

こういう作者だからこそ、こういう素晴らしい作品が描けたのだと思います。


新田たつお (静かなるドン 99巻)

2011-07-17 23:41:42 | 漫画家(な行)

あと1巻で、とうとう100巻!!
長いですね~!
もう最終章に入ってるので、そろそろ最終回が近いと思うのですが、どういう展開になっていくのか目が離せません。

今回初登場のスパイ。
その名も<ジェームズ・ポンド>・・・ボンドじゃなくて、ポンド!
お金に細かいスパイという設定。
こんなスパイ誰も描いてないんじゃないか・・・と作者は言ってますが、お金に細かい泥棒のジェイムズくんなら「エロイカより愛をこめて」に登場してるんですけどね。(笑)

山科けいすけ (タンタンペン)

2011-07-06 15:59:54 | 漫画家(や・ら・わ行)
この方のギャグの独特のセンスが大好きです。
特別メチャクチャ変なことをしているわけでもないのに、フフッと笑える・・・そんな感じが気に入ってます。

さて、この本に収録されている「徘徊者(うろつきもの)」。
どうも事実に基づいてるらしくて、作者がいろんな所を徘徊?(笑)するお話。
・・・で、これを読んでいて、ふと、谷口ジローの所謂<散歩もの>に雰囲気が似てるな~って思ったわけです。
このおふたり、作風が全く違うんですけどね。
なんとなく似てるような気がするんです。
そして、どちらの作品も非常に面白くていいですね~。