本の迷宮

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七回死んだ男(西澤保彦)

2005-04-22 08:14:33 | 小説
七回死んだ男(西澤保彦)

幾度も繰り返される殺人。殺されるのはいつも渕上零治郎!?それは、現実の出来事!!だが、それを認識できるのは孫の久太郎だけ。時間の”反復落とし穴”に嵌り込んだ久太郎が、祖父の命を救うべく孤軍奮闘する話。
・・・といっても、この小説を読んでいない人には、一体どういう事か分かりにくいかもしれない。
時間の”反復落とし穴”というのは、同じ日が7回繰り返され、それがわかるのは久太郎だけなのだ。つまり、久太郎だけが「やり直し」が出来るのだ。
そこで、殺された祖父を殺されないようにしようと、毎日(といっても同じ日が続くだけなのだが)久太郎が孤軍奮闘するのだ。
同じ日が何度も繰り返されているのに周囲のもの達は気付かない。という設定の話は他にもあるようだが、この作品は、かなり楽しめるものになっていると思う。

人生のやり直しが出来ればなあ・・・。あの時、あちらを選んでいたら今ごろは・・・とか、人間なら誰だって一度は考えた事がある筈だ。
私も、時間をリセットして、もう一度あそこからやり直してみたい・・・。と、フト思ってしまった。でも、リセット出来ないからこそ人生は面白いのかもしれない。過去を振り返らずに、今、この一瞬、一瞬を大事にしていく事が生きるという事なのかもしれない。

BY:みやびちと

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1 コメント

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Unknown (りん)
2005-08-17 11:24:20
確か、反復落とし穴にはまる回数は9回だったと思いますよ☆彡

私もこの本とても面白かったので、コメント残しました!
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