本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

平松昭子 (黒い夫婦)

2008-11-27 10:25:31 | 漫画家(は行)
(2008年発行)

<メディアファクトリーの内容紹介より>
いつまでも仲良く、互いのよい点を見つめ合ってすごす結婚生活…。そんなの、幻想ですから! 
結婚10年目ともれば、互いの黒さをぶつけ合って、それでも一緒に生きていかねばなりません。
そんな夫婦のどす黒い日常を、笑いを中心に描いてみました。
ブラックコミックエッセイ、ここに誕生です。



図書館で借りてきました。

う~~~ん。。。
こういう夫婦もあるのね・・・っていう感じ・・・かな?

絵、内容共に好き嫌いがはっきり分かれるんじゃないのかな?・・・たぶん。

私?
私の感想は・・・どうぞ聞かないで下さいませ。(^ ^;

JET (オペラ座の怪人)

2008-11-20 09:57:22 | 漫画家(さ行)
数年前映画館で「オペラ座の怪人」を観たのだけど、映画っていうのは<音>があるからいいですね~。
迫力のあるサウンドに酔いしれることが出来ました。

私は結構ミュージカルっていうのが好きなんだけど、うちの長女に言わせると不自然だから変!・・・らしいんです。
最近の若い子って、そういう感覚なのかな?それともうちの子だけ?

そりゃね、突然歌いだすっていうのは普通しないけどね。
実生活で突然歌いながら踊りだしたら、頭が変になったのかと思われてしまう?(笑)

でも、「サウンド・オブ・ミュージック」や「マイ・フェア・レディ」や「チキ・チキ・バン・バン」や「シェルブールの雨傘」や「メリー・ポピンズ」・・・なんていう映画が大好き人間はミュージカルを観ても違和感は全くないのです。

・・・で、JETの描く「オペラ座の怪人」なんですけど、
巨大シャンデリアや地下水路などなかなかいい雰囲気が出てると思うんです。
ただ・・・どうしても<音>が聴こえてこない。

最近、この曲を聴いてなかったからかと思い、ネットで曲を思い切り聴いてから再読したけど・・・
この作品からは<音>が聴こえてこない。

アクションシーンとかもよく描けてると思うんですけどね。
どうしてなんでしょうね?
音を表現するよりもストーリーを表現する方に力を入れてるからかもしれません。

しかし・・・そういうのはそれぞれの感性ですので、
聴こえてこないのは私の感性が鈍いからで、
十分に<音>が聴こえるという方もきっとおられる筈だと思います。

映画などでは仮面の下の顔はほとんど出さないし、見えてる部分は結構いい顔をしてるんですけど、
この作品では外しているシーンが多いんですよね。
しかも・・・かなりグロい・・・。
ここまでグロい顔を描けるのは流石JETだよな~って妙に感心してしまいました。

「オペラ座の怪人」は勿論ファンタジーだから現実とは違うんですけどね、
映画を観た時、地下水路に行くと次々とおびただしい数のロウソクが水面から次々と現れるんですよね。
実に美しいシーンなんですけど・・・あのロウソクに一体誰が火をつけてるの?あれだけの量だからひとりの人間では無理だから自動点火?
それより、水の中から現れるのに火が消えてないのは変・・・。
・・・なんておバカなことを考えながら観てたんですけど、私って夢もロマンもない人間ですね~。(笑)

藤子・F・不二雄 (ミノタウロスの皿)

2008-11-07 10:00:37 | 漫画家(は行)
出版社からのコメント
藤子・F・不二雄の、ちょっと変わった味わいの作品を集めた異色短編集。
SF的手法と鋭い風刺精神を存分に発揮し、大胆かつ繊細な構成で不可思議世界を描き出す。「藤子美学の世界」に、どっぷりと浸かれる作品集!


SFというかブラックユーモアというか社会風刺というか人間風刺というか・・・まあ、そんなものがぎっしり詰った短編集です。
「ドラえもん」の明るい世界とは真逆の世界。
大人になって読むと、ギクッとしてしまう話ばかり。



この文庫版の中に「劇画・オバQ」が収録されています。
15年ぶりに再会した正ちゃんとオバQ。
オバQは昔のまま変わってないんだけど、正ちゃんはすっかり大人になって奥さんのいるサラリーマン。



ラスト・・・オバQがつぶやく。
「正ちゃんは
もう子どもじゃないってことだな……
……
な……」そして、ひとり飛び去って行くオバQ。



大人になってしまった元少年少女たちが読むと胸にずきーっとくる話だと思います。



「コロリころげた木の根っ子」
出版社 / 著者からの内容紹介より
遅筆で知られる小説家・大和のもとへ、原稿の催促にやってきた新米編集者の西村。外で偶然に出会った2人だったが、大和の家に着くなり、大和は妻を殴り飛ばした! 実は、大和は編集者の間でもうわさの家庭内暴君だったのだ。そして大和の妻は何もいわずに、それに耐えているのだったが……(第13話)。


これはかなり怖い。
勿論、幽霊や怪物が出て怖いと言ってるわけではない。
人間の心理が実に怖いのだ。
夫の暴力に耐えている妻が考えてることは・・・。
こういう事はあり得るかもしれないから怖い。
しかし・・・最近は暴力に耐えかねて実際に相手を殺したというニュースをよく耳にする。
自分が手を下さずに相手が死ぬのを待つっていうより、実際に手を下す方が手っ取り早いのは確かだけどね。。。

くらもちふさこ (α)

2008-11-02 20:40:36 | 漫画家(か行)
出版社/著者からの内容紹介
ある時は某国のお姫様とその忠実な家来、またある時は資産家の娘とそのいとこ…。若き4人の「俳優」たちが演じる変幻自在のパラレル・ワールド!


劇中劇とそれを演じる役者たちの物語。

構成が抜群に上手い。
人物の表情も上手い。
劇中劇の話がどれも面白い。

・・・っていうわけで、非常にいい作品だと思います。


この方の作品を取り上げるのはこれが初めてだと思います。
実は自分では一冊も持ってません。
これも図書館で借りてきたものです。
私は恋愛要素が入ってるものってちょっとイマイチ苦手なんです。
ギャグっぽいものならまだ大丈夫なんですけどね。
もしかして私の感性っておっさんくさいのだろうか?(笑)


これ、寝る前に読んだんです。
そのせいか、見た夢も何故か少女漫画っぽいものだったような・・・(笑)