本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

青池保子 (エロイカより愛をこめて35周年メモリアルブック )

2012-09-21 20:18:11 | 漫画家(あ行)
発売日から4日後に書店に行くと・・・ない!!
書店さんに尋ねると市内の系列書店全店売り切れとのこと!!!

え~~~~!!!売り切れ~~!!!

同じ市内の別の書店に行っても・・・ない!!

・・・で、隣の市に行き・・・ようやく1冊だけ残ってたのを発見♪

こんなに早く売り切れになるなんて・・・一体何冊仕入れてるんだろう?1店につき1冊?まさかね~?

ま、とにかくゲット出来たこの本、エロイカファンなら買って損はない!
というか、買わないと損です!!

企画自体は目新しいものはないのだけれど、いろいろと懐かしいイラストがいっぱいで、しばし自分が若かった頃に戻れたような気がしました。

この中に、和田慎二先生の描いたものもありまして、・・・ああ、もう和田先生の新作にはお目にかかることが出来ないんだなあ・・・と、ちょっと悲しかったんですけどね、
それでも、久しぶりに和田先生にお会いできて嬉しかったです♪

次は「40周年メモリアルブック」っていうのが出るといいなあ!
その時も絶対に買います~~!!

青池保子 (エロイカより愛をこめて 39巻)

2012-09-17 20:59:13 | 漫画家(あ行)
漫画とか小説とか新聞とか・・・活字中毒なので何も読まない日はないのですが、どうも老眼が進行しつつありまして小さい字が非常に読み難い!もともと近眼で乱視もありますので、それプラス老眼となるとピントを合わせるのが難しいんですよね。・・・ああ、年は取りたくないものですね~。(ため息)

さて、エロイカですが、若くない登場人物たちが相変わらず実に元気に走り回っております。
誰ひとり「老眼で・・・」などと愚痴をこぼしているキャラなんていません。(笑)
あ、伯爵も少佐もまだまだ老眼になるような年齢ではありませんけどね、連載当初からリアルタイムで読んでいるものだから、彼らが私より年下になってしまってるなんて信じられません!!
自分の好きなキャラよりも自分の方が年上になっていることに気が付いた時のショックは大きいですね~。。。

今回の巻では本編の他に番外編が入っています。
本編ももちろん好きなんですけど、番外編も結構好きなんですよね。

35周年メモリアルブックが発売されるとか・・・。
あ、もう発売されたかな?
忘れずに買いに行かねば!

山下和美 (天才柳沢教授の生活 32・33巻)

2012-09-16 21:23:28 | 漫画家(や・ら・わ行)
先日、33巻が発売されたことを知り書店に行ったのだけど、32巻も買っていなかったことが判明。
ただ・・・33巻は平積みされてどの書店にもいっぱいあるのに、32巻はないのです。
5件目にようやく1冊だけ発見!
新刊の前の巻って案外どこの書店にも置いてないものなんですね。

相変わらず、中身の深い話ばかりです。
こういう話をずっと描き続けていける作者の脳の中をのぞいてみたいって思います。(笑)

今回、32巻に収録されている第221話が特に印象に残りました。

柳沢教授の血の繋がっていない弟、次郎の話です。
次郎に異母兄弟がいることがわかり、会うか会わないか5年悩んだ挙句会いに行くのだけど、
実際、腹違いの兄に会っても過去の父のことがわからない。
なーんにもわからない。
それを聞いた次郎は、ぷっとふきだす。
「ははっ そうですよね
わかりませんよね」
腹違いの兄も笑いながら答える。
「そうなんですよ
わかんないんですよ
あはは」
そして、二人とも大きな声で笑いあうのです。

その後、柳沢教授に
「何か わかりましたか」
と、尋ねられて
「なーんにも
わからなかったよ」
と、にこやかに答える次郎。

こういう話の展開は、たぶん若い作者だと出来ないのではないかと思うのです。
どうしても、次郎の父はこうだった、母はこうだったと話をもっていきたいのではないかと。
こんな風に、「わかんないですよ あはははは・・・」
と、笑って終わりには出来ない。
若い読者にも、この話の深さが理解できない者もいるかもしれない。
私自身、もし10代でこの話を読んだなら、何故何にもわからないのに笑っていられるのか納得がいかないかもしれません。

この話のタイトルは「悩み上手」です。
とってもいいタイトルだと思います。