本の迷宮

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バジリスク-甲賀忍法帖- (作画:せがわまさき)(原作:山田風太郎)

2007-03-01 09:19:36 | 漫画家(さ行)
絵がきれい。
CG処理をしているようだが、どういう風に描いているのか非常に興味がある。
今後、こういうタイプの漫画がどんどん増えていくのだろうか?
漫画の表現技術の進歩には目をみはるものがある。10年後、20年後の漫画がどうなっているのか大いに楽しみである。


さて、内容だが、まあ、「ロミオとジュリエット」の忍者版?といったところか・・・。
いや、別に悪口じゃないですよ。
深ーく人物の心情について考察するより、
単純にワクワク、ドキドキ、ハラハラしながら、次は誰と誰が戦うのだろう?とか、どんな忍術を使うのだろうか?・・・と楽しむのがいいんじゃないのかなー?と思うのだ。
勿論、登場人物の心情考察や、ストーリー展開、などがダメな作品だと言ってるわけではない。
ただ、娯楽ものとして純粋に楽しむことの出来る作品だと言いたいのだ。

確か、原作の「甲賀忍法帖」は、かつて横山光輝の「伊賀の影丸」などにも影響を与えたものだったと思う。
そのせいか、私はこの「バジリスク」を読んでいると、どうしても「伊賀の影丸」が頭に浮かんでしまうのだ。そして、技術的には、圧倒的にこちらの方が綺麗な絵で迫力もあるのだが、ワクワク感は「伊賀の影丸」の方に感じてしまうのだ。
やはり、子供の頃受けた印象というのは強いんだなー。と、我ながらに感心してしまう。(苦笑)

何故「バジリスク」っていうタイトルなのかな?と思って調べてみると、ヘビの姿をしていて、睨んだだけで相手を殺せるという想像上の生物がいるらしい。たぶん、それを意味しているんだろうなーと思う。

私はこの作者の漫画はこれが初めてだったのでよく知らなかったのだが、アニメにもなってるらしくて、結構人気があるようだ。これから、注目すべき漫画家なのかもしれない。


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