「魂」の物語。
「死」の物語。
「ツレビト」とは、死んだ人間の魂を
死の世界へ通じる”門”まで連れて行く者のこと。
この話は主に生と死の<間(はざま)>で起きることが主になっています。
時間と空間の概念がない、生の世界と死の世界が融合している場所。
そういう不思議な空間が吉富昭仁の繊細なタッチで見事に表現されています。
内容は初めは謎ばかりだったのが徐々に解明されてきて最後に全てが判明するという実にすっきりした終わり方になっています。
ただ、亜弥とセンドウの掘り下げがほとんどなかったのが残念。
作者自身、まだまだ描き足りないと言ってるので今後この話の続きが出るのだろうか?
「ツレビト」という観念は作者が考え出したものだから、
それを読者に理解して貰うために何度も説明をセリフで言わしているのだけど・・・
セリフで説明するのではなく話の中で読者に理解させて欲しかった。
全4巻では短すぎたのだろうか?
ま、とにかくこの作者の描く背が高くて寡黙な男性は私の好みなので、続きがあれば嬉しいんだけどなあ。
「死」の物語。
「ツレビト」とは、死んだ人間の魂を
死の世界へ通じる”門”まで連れて行く者のこと。
この話は主に生と死の<間(はざま)>で起きることが主になっています。
時間と空間の概念がない、生の世界と死の世界が融合している場所。
そういう不思議な空間が吉富昭仁の繊細なタッチで見事に表現されています。
内容は初めは謎ばかりだったのが徐々に解明されてきて最後に全てが判明するという実にすっきりした終わり方になっています。
ただ、亜弥とセンドウの掘り下げがほとんどなかったのが残念。
作者自身、まだまだ描き足りないと言ってるので今後この話の続きが出るのだろうか?
「ツレビト」という観念は作者が考え出したものだから、
それを読者に理解して貰うために何度も説明をセリフで言わしているのだけど・・・
セリフで説明するのではなく話の中で読者に理解させて欲しかった。
全4巻では短すぎたのだろうか?
ま、とにかくこの作者の描く背が高くて寡黙な男性は私の好みなので、続きがあれば嬉しいんだけどなあ。
主人公である花田留吉は、誰もが恐れる強面怪力の極道なんだけど実は涙もろい人情家!
感動すると周りの迷惑も考えずに突っ走り、必ず事件を巻き起こすというパターン。
一言でいうと<ドタバタ人情活劇!!>っていう感じでしょうか?
強面と人情家というギャップが面白いんでしょうね。
しかし・・・
現実世界では最近こういうタイプの男ってあまり見かけなくなってるんじゃないのかな?
ん?昔からこういうタイプはあまりいないって?
まあ、漫画のように極端なのはいないとは思うんですけどね、<人情家>なんて言葉が死語になりつつあろのではないかと危惧してるわけです。
イメージとして、自分が良い事をしようと思ったら周りの迷惑を考えずに突っ走る!なんていう若者は少ないような・・・。
何だか、最近の若者は一般的に<草食系>って感じで周りの目を気にしながら行動しているような気がするのです。
先日、<近頃の若者はトイレで食事をする>・・・などとTVで言ってまして、
どうも
学食などでひとりで食事をするのが苦痛だとか、
ひとりで食べているのを見られると友だちがいないんだと思われそうで嫌だ・・・とかいう理由で
トイレで食べる学生がいるんだとか。。。
う~~~ん???
まあ、食事は友だちと食べる方が美味しいのはわかるけどね、ひとりで食べてる姿を見られるのが嫌だからってトイレで食べるっていうのは・・・それでいいのか若者よ!
人の目を気にせずに行動して周りに迷惑をかけるのって良い事とは言えないけれど・・・
破天荒な若者っていうのがもう少し多くいてもいいんじゃないのかなあ?
少なくても食事ぐらいひとりでも平気で食べて欲しいのです。
何だか、無味無臭、人畜無害な若者だけが増えると世の中つまらなくなってくるような気がするのです。
まあ、花田留吉みたいな若者が増えすぎても困るとは思いますけどね。(笑)
感動すると周りの迷惑も考えずに突っ走り、必ず事件を巻き起こすというパターン。
一言でいうと<ドタバタ人情活劇!!>っていう感じでしょうか?
強面と人情家というギャップが面白いんでしょうね。
しかし・・・
現実世界では最近こういうタイプの男ってあまり見かけなくなってるんじゃないのかな?
ん?昔からこういうタイプはあまりいないって?
まあ、漫画のように極端なのはいないとは思うんですけどね、<人情家>なんて言葉が死語になりつつあろのではないかと危惧してるわけです。
イメージとして、自分が良い事をしようと思ったら周りの迷惑を考えずに突っ走る!なんていう若者は少ないような・・・。
何だか、最近の若者は一般的に<草食系>って感じで周りの目を気にしながら行動しているような気がするのです。
先日、<近頃の若者はトイレで食事をする>・・・などとTVで言ってまして、
どうも
学食などでひとりで食事をするのが苦痛だとか、
ひとりで食べているのを見られると友だちがいないんだと思われそうで嫌だ・・・とかいう理由で
トイレで食べる学生がいるんだとか。。。
う~~~ん???
まあ、食事は友だちと食べる方が美味しいのはわかるけどね、ひとりで食べてる姿を見られるのが嫌だからってトイレで食べるっていうのは・・・それでいいのか若者よ!
人の目を気にせずに行動して周りに迷惑をかけるのって良い事とは言えないけれど・・・
破天荒な若者っていうのがもう少し多くいてもいいんじゃないのかなあ?
少なくても食事ぐらいひとりでも平気で食べて欲しいのです。
何だか、無味無臭、人畜無害な若者だけが増えると世の中つまらなくなってくるような気がするのです。
まあ、花田留吉みたいな若者が増えすぎても困るとは思いますけどね。(笑)
(2009年6月15日発行)
2009年は萩尾望都デビュー40周年なんですね~!
素晴らしい作品ばかりを40年間も描き続けてきたなんて普通の人には出来ない事です。
・・・で、この作品・・・
2歳の雄猫レオくんが小学校に通ってみたり、お見合い(相手は人間!)したり、アシスタントをしてみたり・・・というような内容。
第一印象は<絵本>かな?
表現はもちろん漫画なんだけど、内容が絵本的。
人間世界なんだけど、猫が二本足で立って歩いてるし言葉もしゃべっている。
誰もそれを不思議に思わない。
小学校に入学したいと言えば、前例がないと言いながらもちゃんと受け入れてくれる。
こういうのって絵本に多いと思いません?
そして人間に交じっていろんな事にチャレンジするんだけど、どれもことごとく失敗してしまうのです。
まあ、猫なんだから仕方ないんですけどね。
これをどう捉えるべきなのか?
レオくんが失敗しても明るく
「だって ぼく ネコだもん」
と言うように、
一般社会で一生懸命に頑張っても頑張っても失敗ばかりしてしまう人たちに、
めげないで、君には君の良さがあるんだから!
・・・とエールを送ってるのだろうか?
それとも、ただ単にネコが健気に頑張ってる姿を見て癒されるのがいいのか?
まあ、それは個々の読者が決めればいいことですよね。
2009年は萩尾望都デビュー40周年なんですね~!
素晴らしい作品ばかりを40年間も描き続けてきたなんて普通の人には出来ない事です。
・・・で、この作品・・・
2歳の雄猫レオくんが小学校に通ってみたり、お見合い(相手は人間!)したり、アシスタントをしてみたり・・・というような内容。
第一印象は<絵本>かな?
表現はもちろん漫画なんだけど、内容が絵本的。
人間世界なんだけど、猫が二本足で立って歩いてるし言葉もしゃべっている。
誰もそれを不思議に思わない。
小学校に入学したいと言えば、前例がないと言いながらもちゃんと受け入れてくれる。
こういうのって絵本に多いと思いません?
そして人間に交じっていろんな事にチャレンジするんだけど、どれもことごとく失敗してしまうのです。
まあ、猫なんだから仕方ないんですけどね。
これをどう捉えるべきなのか?
レオくんが失敗しても明るく
「だって ぼく ネコだもん」
と言うように、
一般社会で一生懸命に頑張っても頑張っても失敗ばかりしてしまう人たちに、
めげないで、君には君の良さがあるんだから!
・・・とエールを送ってるのだろうか?
それとも、ただ単にネコが健気に頑張ってる姿を見て癒されるのがいいのか?
まあ、それは個々の読者が決めればいいことですよね。
錬金術とか薔薇十字団とか・・・
欧州の伝説と神秘が虚実たくみに盛り込まれた絢爛豪華で重厚なファンタジー。
要するにおとぎばなしですね。
軽~くファンタジー世界に浸れる、現実逃避に最適な作品です。(笑)
欧州の伝説と神秘が虚実たくみに盛り込まれた絢爛豪華で重厚なファンタジー。
要するにおとぎばなしですね。
軽~くファンタジー世界に浸れる、現実逃避に最適な作品です。(笑)
デビュー作。
これ以降は主に漫画原作者と組んで描いてるけど、これは完璧に小畑健の作品。
作者本人も言ってるけど、Gちゃんの顔は「ドラゴンボール」の亀仙人そっくり!(笑)
ま、そこはご愛嬌ってことで・・・
とにかくデビュー当時からやっぱり絵が上手かったようですね。
内容は子供の頃読めば結構面白く思えたでしょうけど・・・
面白くないとは言わないけれど、
やっぱり私は「ヒカルの碁」のようなお話の方が好きかなあ・・・。
これ以降は主に漫画原作者と組んで描いてるけど、これは完璧に小畑健の作品。
作者本人も言ってるけど、Gちゃんの顔は「ドラゴンボール」の亀仙人そっくり!(笑)
ま、そこはご愛嬌ってことで・・・
とにかくデビュー当時からやっぱり絵が上手かったようですね。
内容は子供の頃読めば結構面白く思えたでしょうけど・・・
面白くないとは言わないけれど、
やっぱり私は「ヒカルの碁」のようなお話の方が好きかなあ・・・。
「結婚しても嫌いな人」
「3人目の本気」
「お坊っちゃまナイスですね」
「お嬢さまナイスですね」
4本の短編が収録されています。
雑誌掲載は昭和62~63年頃なので20年ぐらい前の作品です。
どれも若い女性が素敵な男性と知り合って結婚に至る・・・というような内容です。
主人公の年齢が中高生ではなくて20代というところが違うだけで
少女漫画で主人公の少女が素敵な同級生(或いは先輩)と知り合って付き合い始める・・・というパターンと同じと考えてもいいかもしれませんね。
読者対象年齢が20代の若い女性なんでしょう。
これが描かれた頃ってまだ<結婚適齢期>っていうものが言われていた頃だったのかな?
作品の中で、
男性は「29歳といえばもう結婚してなくてはおかしい年ですよ」と言われ、
女性は「わたしも売り時ギリギリの25・・・だし」
というセリフがあります。
いまではもう、そういう感覚ってあんまりないと思うのだけど、どうなんでしょう?
うちの長女なんて、25歳だから<売り時ギリギリ>になっちゃいますね。(笑)
早くいい人見つけて結婚したら?・・・なんて一応母親として長女に言ってはいるけど、
まだまだ真剣に結婚相手を探さなきゃなんて思ってはいないんですよね。
縁があればそのうちいい人が現れるでしょう・・・
・・・とのんびり構えております。
あ、一応ここで花婿募集しておこうかしら?
花婿の条件は、
独身であること。
男性であること。
年齢は問わず。(そんなこと言っても、100歳のおじいちゃんっていうのも困りますが)
容姿も問わず。(そりゃね、美形だと嬉しいけどね、私が思う美形って現実世界にいないんですよねぇ・・・)
姑(私のことね)の漫画コレクションに文句を言わないこと。
姑と一緒に漫画について語り合えること!(これ重要!)
それだけの条件さえクリア出来れば、長女を差し上げます。
・・・って、長女の人格はどうなるんだ~!
長女にだって選ぶ権利はあるはずだ~~~!!
あ、そうだっけ?(笑)
「3人目の本気」
「お坊っちゃまナイスですね」
「お嬢さまナイスですね」
4本の短編が収録されています。
雑誌掲載は昭和62~63年頃なので20年ぐらい前の作品です。
どれも若い女性が素敵な男性と知り合って結婚に至る・・・というような内容です。
主人公の年齢が中高生ではなくて20代というところが違うだけで
少女漫画で主人公の少女が素敵な同級生(或いは先輩)と知り合って付き合い始める・・・というパターンと同じと考えてもいいかもしれませんね。
読者対象年齢が20代の若い女性なんでしょう。
これが描かれた頃ってまだ<結婚適齢期>っていうものが言われていた頃だったのかな?
作品の中で、
男性は「29歳といえばもう結婚してなくてはおかしい年ですよ」と言われ、
女性は「わたしも売り時ギリギリの25・・・だし」
というセリフがあります。
いまではもう、そういう感覚ってあんまりないと思うのだけど、どうなんでしょう?
うちの長女なんて、25歳だから<売り時ギリギリ>になっちゃいますね。(笑)
早くいい人見つけて結婚したら?・・・なんて一応母親として長女に言ってはいるけど、
まだまだ真剣に結婚相手を探さなきゃなんて思ってはいないんですよね。
縁があればそのうちいい人が現れるでしょう・・・
・・・とのんびり構えております。
あ、一応ここで花婿募集しておこうかしら?
花婿の条件は、
独身であること。
男性であること。
年齢は問わず。(そんなこと言っても、100歳のおじいちゃんっていうのも困りますが)
容姿も問わず。(そりゃね、美形だと嬉しいけどね、私が思う美形って現実世界にいないんですよねぇ・・・)
姑(私のことね)の漫画コレクションに文句を言わないこと。
姑と一緒に漫画について語り合えること!(これ重要!)
それだけの条件さえクリア出来れば、長女を差し上げます。
・・・って、長女の人格はどうなるんだ~!
長女にだって選ぶ権利はあるはずだ~~~!!
あ、そうだっけ?(笑)
とうとう終わってしまいました。
なかなかよいラストだったと思います。
途中のノース2号のエピソードやエプシロンのエピソードなども、それだけでとても感動する短編作品のようでもあったし、全体に非常にすばらしい作品になってると思います。
これなら手塚治虫も空の上で満足・・・いや、嫉妬してるかもしれません。
あとがきで漫画原作者、編集者の長崎尚志氏がこう書いています。
「手塚治虫は、アトムが史上最強だなんていってないよ。
戦いを経験して、彼は史上最初に、戦争の虚しさを記憶したロボットだった・・・・・・
そういいたかったんじゃないのかな」
全く同感です。
また、一巻から読み返そうと思います。
なかなかよいラストだったと思います。
途中のノース2号のエピソードやエプシロンのエピソードなども、それだけでとても感動する短編作品のようでもあったし、全体に非常にすばらしい作品になってると思います。
これなら手塚治虫も空の上で満足・・・いや、嫉妬してるかもしれません。
あとがきで漫画原作者、編集者の長崎尚志氏がこう書いています。
「手塚治虫は、アトムが史上最強だなんていってないよ。
戦いを経験して、彼は史上最初に、戦争の虚しさを記憶したロボットだった・・・・・・
そういいたかったんじゃないのかな」
全く同感です。
また、一巻から読み返そうと思います。
この作者の作品を読んだのはこれが初めてです。
有名な『SLAM DUNK』も『バガボンド』も『リアル』も読んでいません。
私がよく行く図書館にあるのは知ってるんですけどね、借りたことがないのです。
絵が上手いので興味はあるんですけどね・・・。
この作品はデビュー後、初の連載作品。
やはり当初から絵の上手な方だったんですね。
そのうち『バガボンド』を図書館で借りて読んでみようと思ってます。
有名な『SLAM DUNK』も『バガボンド』も『リアル』も読んでいません。
私がよく行く図書館にあるのは知ってるんですけどね、借りたことがないのです。
絵が上手いので興味はあるんですけどね・・・。
この作品はデビュー後、初の連載作品。
やはり当初から絵の上手な方だったんですね。
そのうち『バガボンド』を図書館で借りて読んでみようと思ってます。
良くも悪くもこれはまさしく<佐々木倫子ワールド>!
個性的なキャラたちがいっぱい登場する。
話の展開もこの作者独特の雰囲気。
いつもの佐々木ワールド。
こういう雰囲気が好きな人には面白い。
私はこの作者の作品をデビューの時から読み続けています。
こういう雰囲気が気に入ってるのです。
ただ・・・今回、ふと思ってしまいました。
ちょっぴりマンネリ化してるのでは・・・?
まあマンネリと言えば悪口のようですけどね、
水戸黄門なんていうのも偉大なるマンネリ!・・・と言えますからね。
マンネリというのもある意味凄いことなのかもしれません。
安心して読める・・・とも言えます。
だから2巻が出ればやっぱり買って読むでしょうね~。
個性的なキャラたちがいっぱい登場する。
話の展開もこの作者独特の雰囲気。
いつもの佐々木ワールド。
こういう雰囲気が好きな人には面白い。
私はこの作者の作品をデビューの時から読み続けています。
こういう雰囲気が気に入ってるのです。
ただ・・・今回、ふと思ってしまいました。
ちょっぴりマンネリ化してるのでは・・・?
まあマンネリと言えば悪口のようですけどね、
水戸黄門なんていうのも偉大なるマンネリ!・・・と言えますからね。
マンネリというのもある意味凄いことなのかもしれません。
安心して読める・・・とも言えます。
だから2巻が出ればやっぱり買って読むでしょうね~。