本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

中村光 (聖☆おにいさん 7巻)

2011-11-07 21:18:09 | 漫画家(な行)
近頃は<聖☆おにいさん 元ネタ集>というHPまで出てるようですね。
http://saintyoungmen.web.fc2.com/
なかなかお役に立ちそうなサイトです。(#^.^#)

今回の表紙もいい感じです。
帯に<一緒の晩餐>って書いてましたが、確かに一緒に晩ご飯食べてます。
栗ご飯?とかお味噌汁とか結構細かいし、美味しそう!
ただ・・・中央のお皿・・・7角形なんだけど、普通は8角形じゃなかったっけ?
・・・って、まあ、そういう細かい所はどうでもいいですね。

内容は・・・
そうですねえ・・・。
どう言いましょうか?
面白くないとは言いません。
・・・が、
最初の頃のインパクトは残念ながらと言うか、当たり前と言うか・・・ないような気がします。

何かもっと読者をあっと言わせるような何かが欲しい・・・と言うのは欲張りすぎでしょうか?

新田たつお (静かなるドン 99巻)

2011-07-17 23:41:42 | 漫画家(な行)

あと1巻で、とうとう100巻!!
長いですね~!
もう最終章に入ってるので、そろそろ最終回が近いと思うのですが、どういう展開になっていくのか目が離せません。

今回初登場のスパイ。
その名も<ジェームズ・ポンド>・・・ボンドじゃなくて、ポンド!
お金に細かいスパイという設定。
こんなスパイ誰も描いてないんじゃないか・・・と作者は言ってますが、お金に細かい泥棒のジェイムズくんなら「エロイカより愛をこめて」に登場してるんですけどね。(笑)

中村光 (聖☆おにいさん 6巻)

2011-03-30 09:40:54 | 漫画家(な行)
Amazonのレビューなどを読むと、
ネタがマニアックになってきた・・・とか、もうネタ切れだとかいう感想もあれば、
益々面白くなってきたという感想もありますね。
それは読者がそれぞれ感じればいいことなので、気になればまあ読んでくださいっていう感じでしょうか。

この巻でカラオケに行く話があるんですけど、本当に「般若心経」があるのでしょうか?
マイクでエコーをかけて歌って?みたいと思ったのは私だけでしょうか?
少なくとも、崖の上に引っ越してしまった歯医者さんに行ってみたいと思った読者は私だけではないと思うんですが。(笑)

永尾まる (猫絵十兵衛御伽草紙)

2010-12-09 20:19:02 | 漫画家(な行)
お江戸ファンタジーとでもいうのでしょうか?
猫絵師の十兵衛が主人公なんだけど、この<猫絵師>っていうのはネズミ除けの猫の絵を描く絵師のこと。
実際にそういう職業が江戸時代にあったというから、お江戸の生活は面白い。
この作者、資料を集めてかなり江戸を研究しながらこの作品を描いているようです。
あ、勿論、想像で描いてる所もありますけどね。
第一、人間の言葉をしゃべる猫なんて実際にはいませんからね。(笑)

猫の鳴き声の表現のバリエーションの多さに作者の猫好き度がよく伝わってきます。
「なぁん」「にゃぁあぁん」「にゃっ」「にゃん」「うにゃん」「んにゃ」「うにゅーん」等など・・・
猫の鳴き声を読む?だけで頭の中で実際に猫の鳴き声が響いてくるようです。

一話完結でほろりとさせられる話が多くて、とっても読後感のいい作品です。

中村光 (聖☆おにいさん 4巻)

2009-12-25 13:43:52 | 漫画家(な行)
<出版社からの作品紹介より>
目覚めた人・ブッダ、神の子・イエス。
相変わらずの“最聖”コンビの立川デイズ。
バレンタイン、ブッダの誕生日、お盆など、イベント大満載!
そして、ネットゲーム内ではついにペトロとアンデレの漁師兄弟がクローズアップ!!

この巻もこのコンビ、いい味出してます。

やっぱりキャラがとってもユニークで魅力的なところがいいんでしょうね。
聖人なんて普通堅苦しいキャラではないかと思ってしまうんだけどこの二人はいい意味でちょっと壊れてて・・・それなのにやはり聖人らしくどこか品がいい。

世間一般とはかけ離れた存在でありながら、普通の人間達を上から目線で見るわけでもなく、
ただ純粋に素直に、面白いもの好きな物を楽しんで自然体で生きているのがいいのかもしれない。

こういう生き方ってある意味理想かもしれない。

成田美奈子 (エイリアン通り)

2009-06-10 15:53:10 | 漫画家(な行)
この作者の初期作品は読んでるんですけど、これはたぶん読んでなかったな~と思って、図書館にあったので借りてきました。

美少年。女装が似合う。頭がめちゃくちゃいい。お金持ち。表面は明るいが実はいろいろと隠された過去が・・・。

多くの少女達の理想を具現化したといった感じの主人公です。

絵も綺麗で、登場人物たちのファッションも素敵。
舞台はアメリカ。主人公はアラブの王子様!
話の展開もなかなか面白い。

これで人気がなければ変ですね。

私ももし中学生か高校生の頃にこれを読んでたならばきっと大好きな漫画のひとつになってたと思います。

ただ・・・成人してる娘が三人もいる年になって読むと・・・
ごめんなさい。
浅いな~って思ってしまいます。

若い頃に読めば夢いっぱい!青春の悩み!自己とは?他者とは?・・・
なんてことを考えながらわくわくしながら楽しめるのではないでしょうか?

ながやす巧 (鉄道員(ぽっぽや))(原作:浅田次郎)

2009-05-27 19:58:58 | 漫画家(な行)
<出版社/著者からの内容紹介>
大のオトナも涙する。
浅田次郎の珠玉の短編小説を、名匠ながやす巧が完全漫画化。泣いて心が癒される!
アフタヌーン掲載作「鉄道員」、ヤングマガジン掲載作「ラブ・レター」。それぞれ読者から圧倒的支持を得た2作品を、カラーも含めて完全単行本化しました。



原作も読んでないし、映画も観てません。
タイトルだけは知ってたんだけど、この作品を読んで初めて内容を知りました。
なるほど・・・こういう話だったんですね。
無骨で一途で不器用な男の一生。
なるほど・・・泣けます。

物語としてはとってもいい話です。
でもね・・・現実問題として考えると、
家族よりも仕事を選ぶ男性と結婚すると奥さんは大変だろうなあって思うのです。
勿論、こういうタイプの男性の方が好きだと言う方もいるんでしょうけど、
私は・・・友人としてならいいけれど、結婚相手としては勘弁して欲しいタイプです。(笑)

作画のながやす巧は流石!大ベテラン!!としか言いようがないぐらい素晴らしい。
原作者も、「小説家の頭の中にある風景や人物のすべてがイメージしたとおりのものだった。」
と、大絶賛しているが、これはお世辞などではなくその通りなんだと思う。

ただ・・・あまりにも素晴らしすぎて、
漫画を読んだ後、原作を読んでもイメージがながやす巧の描いた漫画そのものだとすれば、
読者の想像力っていうものが必要ではなくなるっていうのはちょっと困るよな~って思ったりもしたけれど、
人物の気持ちは漫画では表情のみから読者が想像しなければならないんですよね。

とにかく、人物の表情、背景の細やかさ・・・どれをとっても
文句のつけようがありません。

同時収録されている「ラブ・レター」もとってもいい話です。

中島三千恒 (赤壁ストライブ )

2009-05-15 08:34:36 | 漫画家(な行)
昨日、次女と三女と一緒に二度目の「レッドクリフPartⅡ」を観に行ってきました。
周瑜がいいですね~やっぱり・・・。
横山光輝の「三国志」とか、三国志演義を元にしたものだと周瑜は少々<性格に難あり>っていう感じに描かれてるんだけど、この「レッドクリフ」の周瑜は三国志正史に書かれている通り、頭も良くて、音楽、剣舞も上手で、性格も良く、人々に信頼され慕われてる。
これで・・・顔が私好みだと最高なんだけど・・・
悪くはないんですけどね、私の理想はゲームの「三國無双」の周瑜だから・・・現実には無理ですね。

というわけで、只今、赤壁がマイブームの私です。

この作品は、呉の孫権が主役。
呉陣営の視点による「赤壁の戦い」って、なかなかないんですよね。
だから呉ファンの私としてはとっても嬉しい。

周瑜はちょっとKYで独りよがりの所もあったりして・・・まあ少々性格に難ありなんだけど、
顔がいいから許しましょう。(笑)

名香智子 (鈴姫さま)

2009-04-14 19:28:34 | 漫画家(な行)
SFと時代劇がミックスされたハチャメチャコメディ。
軽く楽しむのに最適な一冊。

ラスト、ページ数が足りなかったのか
尻切れトンボで終わってたのをおまけのページ2ページを使ってなんとか無理矢理強引に終わらせたって感じ。
作品としてはこんな終わらせ方をするなんて言語道断!だとは思うのだけど、
まあたまにはこういうのでもいいんじゃない?って思わせてしまうところがこの作品のすごさ?(笑)

名香智子 (桜の国から・霧の国へ)

2009-04-11 22:03:36 | 漫画家(な行)
(2007年発行)

日本の伯爵家の若当主・桜小路千春と英国令嬢の中身が入れ替わって起きるドタバタラブコメディ。

この作者の漫画は
暫しの間、現実を忘れ夢の世界に逃避するのに最適なものが多いですね。
この作品もそういうもののひとつ。

美形のお貴族さまがいっぱい出てきて、ゴージャスな気分にうっとりとしつつ夢の世界を漂うことが出来るのです。

ただ、そんな感じに単純に楽しむことも出来るし、もう少し深読みすれば、個々のキャラがそれぞれに<自分>というものを持ってるってことに着眼してもいい。

さらに言うなら、男性のチハルが女性になってしばらく泣いてたのに、女性のカロラインは男性になって悲しむどころか、<女>では何も出来ないけれど<男>なら何でも出来ると喜ぶんってところに着眼するのもいいかもしれない。

女より男のほうが何かと都合がいい、出来ることなら男に生まれたかった!と思ってる女って結構多いのかもしれないですね。
それに比べて最近は<草食系男子>が増えてきたとか。
Y遺伝子がどんどん小さくなってきている分、もしかすると所謂男らしい男って減りつつあるのかもしれませんね。

中村光 (聖☆おにいさん 3巻)

2009-03-25 20:46:08 | 漫画家(な行)
この巻もとっても面白かった~!
イエスとブッダのキャラは相変わらずいい味出してるし、
新しいキャラが何人か出て来るのだけど、彼らもとってもユニークで楽しい。
こういうテンションのままず~~っと続いていって欲しいなって思います。



・・・で、話はちょっとそれるんですけどね、
自分はイエスかブッダのどちらに似てるかと言われるとブッダだろうなって思ってたのです。

真面目で堅物で倹約家。

ところが、それをうちの子供たちに言ったところ、
三人とも声を揃えて
「え~~~~~っ!!お母さん!絶対にイエスでしょ~~!」
って言うんです。

え?イエス!?

「自分が好きなものは衝動買いするし、
新撰組の衣装なんていかにも着そうじゃない?(そんなもの買ってません。ちょっと欲しいけど・・・笑)
とにかく、お母さんの性格はイエスそっくり!」

え~~~!?
自分自身が思う自分と、周りの目から見た自分ってこんなにも違うものなのでしょうか?(笑)





ネットでこの作品に関する感想を少し読んだのだけど、
面白いという人と、どこが面白いのか全然わからないっていう人と二つに分かれてるっていう感じでした。
ギャグ漫画って、笑える<つぼ>が人によって違うんでしょうね、きっと。




それにしても、この本薄すぎます!
もっとページ数増やして欲しいものです。

中村光 (中村工房)

2008-12-07 22:36:09 | 漫画家(な行)
これがこの作者の初の単行本。(全三巻)

オムニバスのショートギャグ集です。
かなり個性的なキャラが次々と出てきます。
一話一話が短いのでかる~く読めます。

この本はこの人が描いた「聖☆おにいさん」が面白かったので買ってみたのです。
「荒川アンダーザブリッジ」に出て来るキャラの原型?が出てるし、「荒川アンダーザブリッジ」がお気に入りの人にはこの作品も読むことをオススメします。

・・・「荒川~」は新刊が先日発売されましたね。
古本屋で集めていて、あと3巻と5巻を残すのみになっていたのに・・・また増えてしまった!
もう古本屋で探すのを諦めて新刊で揃えてしまうべきか・・・悩む所です。(笑)

中山星香 (空の迷宮)

2008-08-22 09:26:51 | 漫画家(な行)
(プリンセス 1984年7月号~1985年4月号掲載)

ファンタジー作品を描く漫画家で忘れてはならないのがこの人。
愛と夢と冒険のファンタジー世界を独自の世界観で展開している。

魔法使い、王、王女、騎士、竜・・・等など・・・
現実世界に疲れ果てた時・・・フト読んでみて暫し夢の世界を漂うのもいいかもしれない。